どんな目的で英語学習を行うにしても、やはり最終目標は英語でコミュニケーションをとることだと思います。しかし英語に限らず、どの言語学習者にも共通する悩みがあると思います。それは実際に学習している言語を話すときに緊張、もしくは話すことを恐れてしまうことです。
私も毎日外国語を使う生活にあるのでおそらく流暢に喋れていると思いますが、しかし今でも時々外国語でしゃべる時に緊張してしまう時があります。特に初めてあった人と喋る時、1日でも外国語をしっかりと使わなかった日などは特に緊張します。
だから今回は私が外国語を喋る時に緊張してしまったらすること、そして緊張を和らげてくれたことを皆さんにシェアしたいと思います。
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・自分をエイリアンだと思う
これは常に心掛けておきたいことですね。英語でエイリアンは「未確認生物」という意味が広く知られていますが、他にも「外国人」という意味があるのです。上ではエイリアンと書きましたが、外国人と話している時は自分のことを外国人と思うことは大切です。
外国人は変な存在です。それは当たり前です。違った国で、異なった文化や背景に囲まれて育ったのですから。さて我々日本人も外国人からしたら外国人です。そして日本は他の外国諸国と比べるとかなりユニークな文化を持っているので、かなり変な存在と思われています。
すでに変な存在と思われているのですから恥ずかしがることなんて何もありません。外国語を喋る時に来る緊張は文法の間違いや相手が理解できなかった時の恐れからくると思います。そもそもネイティブスピーカーは私たちに完璧な英語を話すことは期待していません。我々日本人も外国人が完璧な日本語を喋ることを期待はしていないはずです。それと同じです。大切なのは完璧に喋ろうとすることではなく、何を話すかです。
・深呼吸をする
これは古典的で皆さんご存知の方法だと思いますが、効果は絶大です。科学は深呼吸に集中することによってストレスを作る物質を減らすことができると証明しています。そしてそれが結果的に緊張を和らげることにつながるのです。
誰でも知っている方法ですが、実際にやっている人はそれほど多くはいないのではないでしょうか。この方法は常に頭に入れておく価値はあります。緊張していることに気付いたら、少なくとも3秒以上の深呼吸を行ってみてください。他にも深呼吸をした後に手を拳にして力強く45秒以上ギュッと握るとポジティブな気持ちになれるそうです。
・完璧主義者にはならない
誰もが緊張することあります。これは人間としての性です。このトピックには先程も少し触れましたが、言語学習において完璧主義者になってもいい事はありません。完璧に喋ることがゴールではありません。間違えた日本語の使い方をする日本人がいるように、間違った英語を使うネイティブスピーカーだってたくさんいます。大事なのは話す内容と、コミュニケーションが取れるようにあることです。
実際に完璧にならないといけないと思っていると不安感を増加させることが証明されています。言語学習者としてのゴールは日々進歩していくことです。何度も言いますが完璧になることではありません。それではどのように進歩していくのか?答えは簡単です。たくさんミスを繰り返して初めて進歩するのです。
・ボディーランゲージを意識してみる
ボディランゲージとは言葉の通り「体」の「言葉」。つまり身振り手振りなどの肉体の動作による意志の伝達です。また科学が証明していることを述べますが、何とボディーランゲージが気持ちに影響を与えているということが証明されています。
つまり腕を広げたりするなどの、力強いボディーランゲージをすればより自信がみなぎってき、逆に腕を組むなどの体を閉じるようなボディーランゲージはより緊張させるようです。だから背筋を伸ばして立ち、アイコンタクトをしっかりと行い、そして腕を組んだりポケットの中に手を突っ込んだりしないようにしてください。何か緊張することなどをする前は、ぜひ深呼吸をしてスーパーマンのように堂々と立ってみてください。それだけで気持ちが大きく変わりますよ。
ちなみにこのTed Talkはボディーランゲージについてです。見てみる価値があるのでぜひ見てみてください。
https://www.ted.com/talks/amy_cuddy_your_body_language_shapes_who_you_are?language=ja
・学習目的を思い出す
なぜ自分が言語を学習しているのかを思い出してください。もしくは英語を使って何故その仕事がしたいのか、何故英語で誰かと話したいのかなど。もし日記を日々記入している方、スケジュール帳を持っている方は書きおこしてみるのをおすすめします。
実際に書いてみるとより意識づけされます。実際にやっていただくと分かりますが、常に学習目的を覚えておくことはモチベーションも上がりますし、恐れに打ち勝つことも手助けしてくれます。初心忘れるべからずです。初めに英語学習をしようと思った理由こそが最大のモチベーションになり続けます。
・自分自身に話しかける
頭の中で自分自身に話しかけることはとても大切です。自分自身に何度も何度も語りかけたことは信じる様になります。もし自分自身に十分に上手に英語が話せないと言ったら、自分自身の能力を疑うようになります。そして実際に英語を喋る時に緊張してしまい、実力も十分に発揮できなくなります。しかしもし定期的に自分はできる、自分は上手に話すことができると語り続ければ結果的に、自信を持つことができ実力以上の力を発揮できる可能性もあるのです。
・頭の中で予行演習をする
これはかなり効果があります。とっさの会話などには対応できない方法ですが、事前に英語を喋ると知っているならば効果は絶大にあります。例えばビジネスの場や、オンライン英会話、就職面接などですね。こういった場面の時には事前にどんな風に会話が進んでいくのかイメージしやすいので、頭の中で大雑把にでもいいので自分が何を言うのか、相手がどんなことを聞いてくるのかなどを考えておくだけでも気持ち的にはだいぶ楽になりますよ。
・自分のテーマソングを持つ
音楽の力は偉大とはよく言ったもので、音楽には緊張を和らげてリラックスさせてくれる効果があります。常に自分を鼓舞してくれるような音楽、そしてリラックスさせてくれるような音楽を持っているのがいいでしょう。そして言語学習者には習っている言語での音楽を選曲するのをおすすめします。英語学習者なら英語で歌われている歌です。理由は洋楽が引き金となって英語を喋る、聞く準備ができるからです。言い方を変えれば、洋楽を聴くことは本番(=英語でコミュニケーションをとる)のためのウォーミングアップになります。
まだまだ緊張に打ち勝つ方法はあります。今回は私がいつも実践している方法を紹介させていただきました。まるでスポーツ選手が試合前にするようなことばかりですが、緊張しすぎていては自分の能力が十分に発揮されません。そういった意味では常に想像もつかないようなプレッシャーに打ち勝っているスポーツ選手たちの緊張克服方法などを参考にしてみるのもおすすめです。
覚えておいてほしいのは誰でもミスをするということです。ネイティブだって間違った文法を堂々と喋ります。案外堂々とはっきり話せばコミュニケーションは取れます。最悪なのが緊張してぼそぼそと喋る。相手が聞き取れずに聞き返す。自分の言ったことが文法などのミスで伝わってないと勘違いし、余計に自信を無くしぼそぼそと喋り続けてしまうことです。そうならないためにも、今回紹介した方法を試してみてくださいね。そしてはっきりと喋ることも常に心掛けてください。