気持よく許す、慰める言い方9選

こんな時にこんなフレーズ
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あなたと行き違いがあったり、迷惑をかけたりしたのを気にしている人や、失敗してやる気をなくしている人には、大人の対応をしてあげたいですね。そんな、相手の気持ちをホッとさせる許し方や慰め方を覚えておきましょう。

5つの「許す」表現

1.I forgive you.
 許してあげるよ。

一番シンプルな、相手を許す時の表現です。ただ、字だけ見るとあまりにストレートな表現なので、親しい間柄の相手以外だと勝ち誇ったような印象を与えて、新しいトラブルんにつながりかねないので注意しましょう。

(会話例1)

Ken, I'm sorry.
 ケン、ごめん。

You know, you went to far.
 あれは言い過ぎだってわかっているよね。

I know. I'm really sorry.
 わかっているよ。ほんとうにごめん。

Well, I forgive you.
 まあ、許してあげるよ。

go too farは言動などが「度を超す、常識のレベルを超える」なので「言い過ぎ、やり過ぎ」にも当たります。

2.Don’t worry about it.
 気にしなくていいよ。

worryは「心配する」が基本ですが、「気にする、気に病む、くよくよする」の意味でもよく使われます。

(会話例2)

Are you still mad at me?
 まだ僕のこと怒っている?

Not any longer.
 もう怒っていないよ。

Are you sure?
 本当に?

I'm not mad at you. I mean it. Don't worry about it.
 怒っていないよ。本当に。気にしなくていいよ。

be mad at(人)は「(人)に対して腹をたてる」という意味です。

3.I know you didn’t mean it.
 君がそんなつもりではなかったことはわかっている。

このmeanは「〜のつもりである」「〜を意図している」という意味の使い方です。たとえば次のように使います。

(会話例3)

I'm so sorry.
 本当にごめん。

That's all right. I know you didn't mean it.
 いいよ。君がそんなつもりではなかったのは知っているから。

Thanks for your understanding.
 わかってくれてありがとう。

Yes, but I think it's better for you to be a little more careful when you choose your word.
 うん。でも言葉を選ぶ時にはもう少し気を使った方がいいと思う。

4.It’s not your fault.
 君のせいじゃないよ。

faultは過失などの責任があることや、原因を生んだことを表します。mistakeやerrorのような「誤り」とは意味が違います。

自分の責任を認める時は、It’s my fault.と言えば、「僕のせいだ。僕が悪かった。」という意味になります。

(会話例4)

I feel very sorry that you couldn't finish your own job to help me.
 僕を手伝ってくれたせいで君が自分の仕事を終えられなかったね。すまないと思っているよ。

You know I can finish it in an hour, don't you? You have nothing to worry about.
 あれを僕が1時間で片付けられるって知っているよね。何も気に病むことはないから。

But ...
 でも...。

It's not your fault.
 君のせいじゃないよ。

5.That’s nothing.
 大したことはありません。(どうってことないよ。)

意味としては、That’s nothing to worry about.(何も心配することはないよ。)と同じですが、とても軽い感じなので言われた方は何となく安心する言い方です。

同じように軽い言い方には、Not much.(別に大したことはないよ。)もあります。

(会話例5)

Oops, are you all right? I'm really sorry that I spilt beer on your shoes.
 しまった!大丈夫?君の靴にビールをこぼしてしまって。本当にごめんなさい。

Don't worry. That's nothing. 
 心配ありません。どうってことないので。

oopsの発音は「ウープス」。失敗した時や、思いがけないことにびっくりした時に使われます。

Oops, I did it again.
 あらら、またやっちゃった。

また、英語は何でも名詞にするのが好きですが、oopsも「ヘマ、ポカ」の意味の名詞として使われることがあります。

慰める

6.Better luck next time.
 次はうまく行くよ。

You have a better luck next time.の短い形です。今回は運悪く上手く行かなかった人に、「次が(次回にはもっと良い運が)あるからがんばって!」と励ます言い方です。

(会話例6)

How was your first TOEIC?
 初めてのTOEICはどうだった?

Terrible. TOEIC is not for me.
 ひどいよ。TOEICは僕には向いてない。

I don't think so. Better luck next time.
 そうは思わないけど。次はうまく行くよ。

If there is the next time.
 次があればね。

Come on, there must be one.!
 ねえ、あるに決まってるよ。 

7.It could have been worse.
 でも良かったんじゃない?(もっとひどかったかも知れないよ。)

「良くなかった」とがっかりしている人に対し、仮定法を使って「もっと悪かった可能性もあったのだから、これでよかったのでは?」という言い方です。「不幸中の幸い」という気持ちを含んでいます。

(会話例7)

Guess what?
 ちょっと聞いてよ。(どうしたと思う?)

I don't know. What happened?
 何?どうしたの?

I got another parking ticket.
 また駐車違反で切符を切られたんだ。

It could have been worse. Your car wasn't towed away, at least.
 もっとひどかったかも知れないよ。少なくともレッカー移動されなかったんだから。

towはロープなどで引っ張ることで、レッカーで牽引される時にも使います。

8.It’s not the end of the world.
 この世の終わりではないよ。

この世の終わりとは、考えられる限り最悪の事態の例えで、それに比べたら今回起こったことなど「まだマシだよ」と慰める言葉です。

(会話例8)

How are you?
 どう?

Not bad. How's your business going?
 まあまあだね。仕事の調子はどう?

I haven't got a single contract.
 契約が1つも取れていないんだ。

Well, it's not the end of the world.
 まあ、この世の終わりではないからね。

9.Nobody’s perfect.
 完璧な人などいないよ。

文字通りと言えば文字どおりですが、誰も完璧ではないのだから気にしないで、と慰めます。「そんなに自分に厳しくなることはないよ」という気持ちですが、これをそのまま英語にすれば、Don’t be so hard on yourself.になります。これも会話でよく使われるフレーズで、be hard on 〜は「〜(人)に辛く当たる、〜を責める」という意味です。

(会話例9)

Are you all right?
 大丈夫?

Sure, I'm okay. But I wonder why I made such a stupid mistake like that.
 ええ、大丈夫です。でもどうしてあんなバカなミスをしたのでしょう。

Well, nobody's perfect.
 誰も完璧な人などいないよ。

相手の立場を思いやる言葉は、円滑なコミュニケーションに欠かせません。ぜひ上手に使ってみてください。

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