ふだんよく使う表現は、いわゆる決まり文句を覚えるのが鉄則ですが、1つだけというのは寂しいです。そこで今回はあなたもよく知っているフレーズの言い換えをあと2つずつご紹介して、表現力を3倍にします!
【なお、同じ意味の言い換え表現には訳を付けていません。】
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(1)あいさつ表現
1. How are you? 元気?
→How’s it going? →How’s are things?
◆この中ではHow’s it going?が一番軽い言い方で、特に親しい間柄でよく使うという程度の違いはありますが、大切なのはこのように言われた時の反応です。教科書で、”How are you?” “I’m fine, thank you.” 形式的なあいさつのように習いますが、英米人は本当に尋ねているということをお忘れなく。
そこで、次の答えです。
2. I’m fine, thank you. はい、元気です。
→Great! すばらしいよ。 →So-so. まあまあ。 →Not so good. あまり良くないね。
◆これは1つ多いですが、要するに自分の調子に沿って答えましょう、ということです。昔英会話学校の広告で、マスクをして咳き込みながらI’m fine, thank you.と言っているイラストがありました。機械的に答えてはいけません。
3. You’re welcome. どういたしまして。
→No problem. →It’s nothing.
◆「ありがとう」とお礼を言われた時に返す言葉ですが、No problem.はとても軽いニュアンスでカジュアルです。一番よくご存じのYou’re welcome.は少し堅い感じです。It’s nothing.は少し謙遜した感じが出ますが堅くはありません。ただ、笑顔で言わないと逆に偉そうに見えるので注意しましょう。
(2)軽い反応
4. Good guess! さえてる!
→You’re close. 近い! →You’re in the ballpark. いい線行ってる。
◆相手の推測がほぼ当たっている時の反応で、Good guess! は一番普通に使います。最後のballparkは球場のことで、特に野球がらみのフレーズを好んで使うアメリカ人には受けがいいかもしれません。
5. (It’s a) good question. いい質問ですね。
→Interesting question. 興味深い質問です。 →I’m glad you asked. よくぞ聞いてくれました。
◆プレゼンなどで誰かが鋭い質問をした時に返すフレーズ。(It’s a) Good question.はIt’s aがある方がやや堅いですが、その分丁寧な感じを与えます。I’m glad you asked.は本当に感心した時や、自分のシナリオ通りの時に嬉しそうに使うといいですね。
6.Don’t get me wrong. 誤解しないで。
→Don’t take this the wrong way. →Hear me out. 最後まで聞いて。
◆誤解されたと感じた時、文字どおりDon’t misunderstand me.でもまったく問題ありません(特にフォーマルな時はこれがいいです)が、ふだんの会話だとDon’t get me wrong.をよく使います。Hear me out.は「誤解されるかもしれないから、最後まで聞いてね」という気持ちで話の途中にはさめる便利な言い方です。
(3)ちょっとした会話
7.I’m coming. 今行きます。
→I’m on my way. →I’ll be right there.
◆I’m coming.は相手に呼ばれて「今行く」というフレーズで、誰に使っても大丈夫ですが、自分は「行く」のでもgoingではなくcomingということに気をつけましょう。I’m on my way.は待ち合わせの場所などに「今向かってるよ」という感じで、これもとてもよく使われます。
8.Wait a minute(second, moment). ちょっと待って。
→Give me a second. →Hang on a second.
◆どれもよく使いますが、Wait a minute.が少し堅く、Hang onはスラングに近いというような違いがあります。どの場合もminuteやsecondは気分次第です。この他に、”One minute(second, moment).” も言いますし、pleaseを付けるのもご自由に。
9.I’m ready. 準備ができた。
→I’m all set. 準備万端整った。 →I’m ready when you are. いつでも大丈夫です。
◆I’m ready.で問題ありませんが、この中では事務的な響きがあります。英米人好みのフレーズがI’m all set.です。また最後のI’m ready when you are.はNHK「ラジオ英会話」の最初にジェフさんが毎回言いますが、これもよく使われる、ちょっと思いやりを感じるフレーズです。
10.Can I sit here? ここに座ってもいいですか?
→Is this seat taken? この席は空いていますか? →Do you want some company? ご一緒していいですか?
◆パーティーなどで空いているように見える席に座っていいか、隣の人に尋ねるフレーズです。Can I sit here? よりもIs this seat taken?の方が少し丁寧です。最後のDo you want some company?は顔見知りの人に対して使う時はいいでしょう。なお、このcompany「一緒にいること」の意味で、会社とは関係ありません。
11.I’ll treat you. ごちそうするよ。
→It’s on me. 私が払います。 →Let me get this. 私が払います。
◆I’ll pay for you.ということですが、これだとあまりにストレートで、また若干上から目線に聞こえることもあるので使わない方がいいでしょう。紹介した2つは、どんなケースでも安心して使えます。Let me get this.の方がカジュアルとも言われますが、ビジネスランチでも普通に使っていますよ。
12.Let’s go Dutch. 割り勘にしよう。
→Why don’t we split it? →Let go halves. (2人の場合限定)
◆Let’s go Dutch.は学校の先生が好んで教える(?)表現のような気がしますが、必ずしも「よく使うよ」とは言わないと思います(実際使いません)。割り勘の場合の「分ける」はsplitで、divideとは言わないので注意しましょう。最後のgo halvesは仲の良い2人で行った時にはピッタリの表現です。
(4)人を動かす
13.Can I get some help? 手伝ってくれる?
→Will you give me a hand? →Will you do me a favor? お願いがあります。
◆Can I get some help?はストレートかつカジュアルです。後の2つのgive 人 a hand(手伝う)、do 人 a favor(頼みを聞く)はぜひ覚えておきましょう。
14.You don’t have to hurry. 急がなくていいよ。
→Take your time. →Take as much time as you need. 必要なだけ時間をかけていいよ。
◆「ごゆっくり」というのにTake your time.はいかにもポップでライトなネイティブ風、You don’t have to hurry.はいかにも直訳、事務的・・・に見えるかもしれませんがどちらもOKです。最後のas much time as you needは思いやりを感じさせるいい表現ですが、だからと言って乱発する必要もありません。
15.Let’s move! 急ごう!
→Let’s get a move on! →Let’s get going!
◆Let’s hurry!と言いたいところですが、本当に切羽詰っている時以外は使わず、もう少し柔らかくするために言い換えます。この3つは下に行くほど急かす感じが弱くなります。
いかがでしたか?
知らなかった表現も、ぜひ使ってみてください!