スウェーデンのある女子高生が世界から注目を集めています。彼女の名前はグレタ・トゥーンベリ。彼女は気候変動のための学校ストライキを、2015年の夏から開始しています。彼女のストライキは、徐々に広まり、今では全世界でストライキ活動が行われているのです。そして、彼女はノーベル平和賞の候補者にもなりました。今回は、世界を変える活動家グレタ・トゥーンベリとあるバンドのコラボ曲で英語学習をします。
グレタ・トゥーンベリとは
グレタ・トゥーンベリさんは、雑誌GQが主催するGame Changer of The Yearに選ばれました。彼女の気候変動に対する行動が評価されての結果です。彼女の原点であり、主な活動は次の通り。
学校への登校拒否をするという抗議活動。これは気候変動の危機を訴えるためです。何となく、地球温暖化のことを分かっていても、その本当の危機を理解している人は多くないでしょう。グレタ・トゥーンベリさんはその現状に問題を感じ、まだ時間が残っている今のうちに、人類が行動を移さなければいけないと考えたのです。
彼女の抗議活動は世界各国に広まり、ノーベル平和賞候補にも選ばれました。ここからは、具体的な彼女の活動を見ていくために、あるスピーチの一部を紹介します。
グレタ・トゥーンベリとThe 1975~Time to Rebel~
We have to acknowledge that the older generations have failed. All political movements in their present form have failed, but Homo sapiens have not yet failed. Yes, we are failing, but there is still time to turn everything around. We can still fix this. We still have everything in our own hands, but unless we recognise the overall failures of our current systems, we most probably don't stand a chance. 私たちは、上の世代が失敗したことを認めるべきです。全ての政治的なムーブメントは失敗しました。しかし、ホモサピエンスはまだ失敗していません。そうです、今も私たちは失敗しているのです。でも、全てをひっくり返す時間はあります。私たちはまだ(環境問題を)解決できます。まだ全てのことは私たちの手の中にありますが、現在のシステムが失敗していると気づかない限り、おそらくチャンスはこないでしょう。
【単語解説】
・acknowledge – 認める
・generation – 世代
・fail – 失敗する
・political – 政治的な
・yet – それでも、しかしながら
・turn around – ひっくり返す
・fix – 修理する
・unless – ~しない限り
・recognize – 認識する
・overall – 全体の
・current – 現在の
・most probably – ほぼ確実に
・stand a chance – チャンスがある
now is not the time for speaking politely or focusing on what we can or cannot say. Now is the time to speak clearly. Solving the climate crisis is the greatest and most complex challenge that Homo sapiens have ever faced. The main solution, however, is so simple that even a small child can understand it: we have to stop our emissions of greenhouse gases, and either we do that, or we don't. もはや丁寧に話したり、言えたり言えなかったりすることを考える時ではありません。今は、はっきりと話す時なのです。気候変動の危機を解決するのは、ホモサピエンスが直面した最も複雑な問題でしょう。しかし、メインの解決策はとてもシンプルです。小さな子供でも理解できるでしょう。温室効果ガスの排出をストップするだけです。
【単語解説】
・focus on – 注目する
・clearly – 明確に、はっきりと
・climate crisis – 気候変動危機
・face – 直面する
・emission – 排出
・greenhouse gas – 温室効果ガス
So, we can no longer save the world by playing by the rules, because the rules have to be changed. Everything needs to change, and it has to start today. So, everyone out there, it is now time for civil disobedience. It is time to rebel. ルールに従っているだけでは世界は救えません。だって、ルールは変化するべきものだから。何もかも変わる必要があります。そして、今日から変わらなければいけません。さあ、世界の皆さん、市民的不服従をする時です。反逆を起こす時です。
【単語解説】
・no longer – もはや~ない
・civil disobedience – 市民的不服従
・rebel – 反逆する
これは、大人気のロックバンドThe 1975のニューアルバム”Notes on a Conditional Form”の収録曲”The 1975”です。収録曲ではありますが、実際はグレタ・トゥーンベリさんのスピーチ。The 1975もまた政治的発言が多いスターとして知られています。まさにこのタッグは最強の組合せですよね。
The 1975は、世界中が注目する新アルバムのリードシングルに、グレタ・トゥーンベリさんのスピーチを採用したのです。実は私も、グレタ・トゥーンベリさんのことは、The 1975の新アルバムで知りました。
今回は一部の抜粋ですが、気になる方はぜひ全文に目を通してください。
まとめ
今回は世界が注目する活動家グレタ・トゥーンベリさんとThe 1975のコラボ曲で英語学習をしました。グレタ・トゥーンベリさんは、インスタグラムを利用しています。英語で発信されているので、ぜひフォローして、環境問題に対する危機感を高めましょう。また、彼女のスピーチ動画も勉強になるので、ぜひ教材として活用してください。