オーストラリアは、自然が広大なだけでなく、植物にしても生き物にしてもユニーク!オーストラリア特有のお花や動物が見られます。そして、ユニークな鳥もいっぱい!その中でオーストラリアの人に一番愛されていて、一番なじみのある鳥はなんだろう・・・と考えてみました!
オーストラリアの鳥といえば?
オーストラリアにはユニークな鳥がいっぱいいるので、一つに絞るのは難しいですが、やはり「ワライカワセミ!」と挙げる方が多いのではないかな・・・と思いました。
鳴き声が笑っているように聞こえることからワライカワセミと呼ばれる鳥なんですが、カワセミの中で一番大きい鳥でもあるのですよ。英語では、Kookaburraと言いますが、「笑うカワセミ」の意味でLaughing Kookaburraとも呼ばれます。シドニーオリンピックのマスコット「オリー」のモデルともなったオーストラリアで馴染み深い鳥です。
ワライカワセミは、オーストラリア東部全体に広く住んでいる鳥なのですが、筆者が住んでいる北部のケアンズでも、自宅のベランダでお昼ご飯でも食べていると、虫を探しに家の塀に止まっているのがよくみられるほど気軽に出会える鳥です。人にも慣れやすく、結構なんでも食べてしまうので、観光地で人の食べ残しを狙ってレストランの屋根にとまって待っている姿が見られることも(笑)。
虫を食べているのをよく見かけますが、かえるや小さい鳥やへびなども食べるそうで、ワライカワセミがやってくると小さい鳥が警戒して大きな鳴き声で鳴いているのもよく見かけます。獲物はたいてい丸のみですが、壁や木の幹に打ち付けて砕いて食べたりもします。
このワライカワセミを「オーストラリアの鳥と言えば」で一番に挙げた大きな理由の一つがこの歌。
Kookaburra sits on the old gum tree, Merry merry king of the bush is he. Laugh, Kookaburra, laugh, Kookaburra, Gay your life must be! Kookaburra sits on the old gum tree, Eating all the gum drops he can see. Stop Kookaburra, stop Kookaburra Save some there for me! Kookaburra sits on the old gum tree, Counting all the monkeys he can see. Laugh Kookaburra, laugh Kookaburra That’s not a monkey, that’s me!
♬Kookaburra sits on the old gum tree(ワライカワセミが古いユーカリの木にとまっているよ~)♪ で始まるこのメロディは、オーストラリアで知らない人はいないというほど有名な歌。作られたのが1932年だそうですから、ずいぶん愛されている歌です。
子供もみんな知っている歌なので、動画も数多くあります。
https://youtu.be/ysaskdFpPz8
歌詞からもオーストラリアらしさが感じられる歌です。例えば1番の歌を見ても、
Kookaburra sits on the old gum tree,
Merry merry king of the bush is he.
Laugh, Kookaburra, laugh, Kookaburra,
Gay your life must be!
gum tree
gum treeとはユーカリの木のこと。オーストラリアでは「ガムツリー」の愛称で呼ばれます。ユーカリの実のことも「ガムナッツ」という呼び名でオーストラリアの人は親しんでいます。
bush
bushは、日本語では「森」や「林」などと表現されるのでしょうが、オーストラリアでブッシュというときは、鬱蒼と木の茂る森ような場所だけでなく、人里からちょっと離れたところで緑のあるような土地もブッシュと言います。オーストラリア特有の木の実やフルーツなどブッシュで取れた食べ物をbush tucker(tucker も「食べ物」という意味のオージーイングリッシュです)と呼んだりします。
gay
1955年くらいまでgayは、「ハッピー」「楽しい」という意味合いの言葉でしたが、やがて今のゲイという意味になりハッピーという意味合いがなくなっていきました。
楽しげにユーカリの木にとまって歌うワライカワセミの姿を思い浮かべると、いかにもオーストラリアらしいです!
2番になると、gum drops が出てきます。gum dropsとは、ユーカリの幹が傷ついた時に出る樹液が固まって丸くなったドロップ状のものです。本当はワライカワセミも人間もガムドロップスを食べることはできないので、歌の中では、ガムドロップスとはキャンディのことなのかもしれません。
3番では、monkeyが歌詞に出てきますが、オーストラリアに猿はいません。コアラや木登りカンガルーなどという珍しい動物が木の上にいますけれどね(笑)。
ワライカワセミの面白インフォ
ワライカワセミを表す面白インフォを集めてみました。日本では見かけないワライカワセミも、インフォを見ながら想像して身近に感じてみてくださいね♪
The Laughing Kookaburras are the largest member of the kingfisher family in the world. ワライカワセミは、世界最大のカワセミの仲間です。
The Laughing Kookaburras laugh to mark their territory. ワライカワセミは、テリトリーを示すために鳴きます。
(おかしくて笑ってるんじゃないんですね 笑)
The Laughing Kookaburras have a white belly, brown wings, a brown back. ワライカワセミは、おなかが白く、羽と背中が茶色いです。
The Laughing Kookaburras have a large beak and measures up to 10cm in length. ワライカワセミは10cmもの長さの大きなくちばしがあります。
The Laughing Kookaburras spend most of their day perched in high branches watching for prey. ワライカワセミは一日のほとんどを枝にとまって、獲物を探しながらじっと過ごします。
Adult kookaburras pair for life and use the same nest hole. ワライカワセミの成鳥は生涯同じパートナーと添い遂げ、同じ巣穴に住み続けます。
Kookaburra chicks are born blind and with no feathers. ワライカワセミの赤ちゃんは生まれたときは目が見えず、毛がありません。
Adult kookaburras raise a family together, with the older siblings helping to raise the younger babies. ワライカワセミの成鳥は家族一緒に住み、年上の兄弟が弟や妹の面倒を見ます。
頭でっかちで愛嬌のある見た目も特徴的なワライカワセミ、オーストラリアにいらしたら、探してみてくださいね♪いつもじっと枝にとまって獲物を狙っているので、写真にも収めやすいですよ!