「いつも同じ表現ばかり使ってしまう」などの悩みは持っていませんか? 私も同じ単語ばかり使ってしまう時があり、そんな時は意識的にボキャブラリーの幅を広げるようにしています。単語のインプットをする方が多いと思いますが、今回は便利な熟語6選を紹介します。ぜひ参考にして、英語表現の幅を広げてください。
Couldn’t care less
この表現は絶対に覚えておいた方がいいです。直訳すると「これ以上少なく気にかけられない」なので、意味は「あまり気にしない」や「気にしない」、「どうでもいい」などです。
実は、Could care lessも同じ意味で使用されます。ただ、全員がCould care lessを正しい使い方とは思っていないので、Couldn’t care lessを使用した方が無難ではあります。
類似語だとI don’t careやIt doesn’t matter、I don’t give a damn(スラング)などなど。さっそく例文で理解を深めていきましょう。
I couldn't care less, honey. 僕は気にしないよ。
She couldn’t care less about World Cup at all. 彼女はワールドカップに全く興味がなかった。
He told me that he found the one. 彼は運命の人を見つけたと言っていたよ。 Oh really? I couldn't care less. 本当?どうでもいいな。
Did you hear about Tom and Summer broke up? トムとサマーが別れたって聞いた? I really couldn't care less. 僕には関係ないさ。
To cut a long story short
これも映画やドラマを観ていたら、たびたび耳にする表現です。直訳すると「長い話を短く切る」、つまり「手短に言うと」や「早い話が」などと訳せます。同じ意味の表現に、To make a long story shortがあれば、Long story shortだけもよく使われます。
しかし、皮肉なことにもこの熟語が使用されたら、高確率でスピーカーは長い話をします。そのため、あなたが使う時必ずしも短くまとめようとする必要はありません。もちろんビジネスシーンでは、短くまとめることが重要ですが。
To cut a long story short, I met with my wife when I was 18, and we soon got along together. We started to go out. Once we went to…… 手短に言うと、18歳の時に妻と出会ったんだ。すぐに彼女と仲良くなって、デートに行くようになったんだ。一度~
Long story short, I found the one in Canada! 手短に言うと、カナダで運命の人を見つけたんだ!
To make a long story short, the poor guy meets the rich woman in the boat, and they soon fall in love as the boat falls. I’m talking about Titanic. 簡潔に言うと、貧乏な男が裕福な女性と出会い、彼らはすぐに恋に落ちた。船も落ちた。「タイタニック」について話しているんだ。
Under the gun
意味は「追い詰められた」や「期限が迫って」です。なかなか面白い表現ですよね。頭に銃を突きつけられて、「期限までに仕事/課題終わらせないと撃つぞ」とプレッシャーをかけられている様子が想像できます。
I was under the gun to get the task done on time. 時間までにタスクを終えないとと追い詰められていた。
He is under the gun to decide by the end of this week whether to pop the question. 彼は結婚の申し込みをするべきかどうか今週の終わりまでに決めなければいけない。
Loose lips sink ships
これは熟語というよりはことわざの方が近いかもしれません。looseは「解放する」や「放す」で、sinkは「沈む」という意味なので、直訳すると「唇を解き放つと船が沈む」という意味に。これにピッタリなことわざがありますよね。そう、「口は災いのもと」です!
これは比較的最近の熟語で、起源は第二次世界大戦にあるようです。アメリカ軍の大勢の兵士が船の沈没が原因で戦死しました。その後、プロパガンダ広告をたくさん制作し、べらべらと喋ると敵に情報を利用されることを人々に思い出させたそう。数ある広告の一つに合ったのが、Loose lips sink shipsだったのです。
Hey, loose lips sink ships! Don’t talk about everything you know. おい、口は災いのもとだぞ!何もかも話しちゃだめだ。
You never know who is listening to you. So remember, loose lips sink ships. 誰が君の話を聞いているか分からない。だから、口は災いのもとは覚えておけよ。
When pigs fly
直訳すると「豚が飛ぶとき」と意味が全く分からなくなります。これは「絶対にありえない」や「絶対に不可能」という意味の熟語です。だって、豚は飛べませんよね? 何かありえないことを話しているときに、When pigs flyと言いましょう。
Alright, I promise I will tidy up my room today. わかったよ、今日中に部屋を片付けると約束するからさ。
Good to hear that and pigs can fly. そう言ってもらえてよかったわ、ありえないけど。
He plans to ask her out tonight, but he will probably do it only when pigs fly. 彼は今夜彼女を誘うみたいだけど、おそらく起こり得ないだろうな。
It’s raining cats and dogs
最後に紹介するのは、「猫と犬が雨となって降っている」。意味は単純に「大雨が降っている」や「土砂降り」です。ユニークな熟語ですが、語源はハッキリと判明していません。この熟語は少々古いですが、今でもときたま使われます。
類似語は以下の通り。
・It’s pouring
・It’s bucketing
・It’s coming down
・It’s raining buckets
類似語も重要なので、この際覚えちゃいましょう。
まとめ
今回は知っておくと会話の幅が広がる熟語6選を紹介しました。様々なシチュエーションで使えるので、まずは音読して練習してください。そして、口からスラスラと出るようになったら、あとは実戦で使っていくだけ! アウトプットも重要ですが、インプットあってのアウトプットなので、ぜひインプットの時間も取り入れてくださいね。