2018年4月20日に急逝した若き天才Avicil。彼の訃報は世界中に激震を与えました。Avicilは後世に残る数多くの名曲を世に出してきましたが、やはり彼の代表曲と言えば”Wake Me Up”でしょう。今回は”Wake Me Up”で英語学習をします。
”Wake Me Up”で英語学習
Feeling my way through the darkness Guided by a beating heart I can't tell where the journey will end But I know where to start 暗闇の中をさまよっているみたいだ 鼓動を続ける心臓に導かれる この旅がどこで終わるのかは分からないが 何処でスタートしたのかは分かっている
【単語解説】
guide – 導く
heart beating – 心臓の鼓動
journey – 旅
They tell me I'm too young to understand They say I'm caught up in a dream Well life will pass me by if I don't open up my eyes Well that's fine by me 彼らは、俺は理解するには若すぎると言った 俺は夢に縛られていると言った 俺が目を覚まさなければ、人生はただ過ぎていくだけだろう それでもいいけどな
【単語解説】
in a dream – 夢の中
pass – 通り過ぎる
That’s fine by me
– これは「問題ないです」、「構いません」という意味です。同意語に That’s fine with me や I’m okay with that などが挙げられます。
So wake me up when it's all over When I'm wiser and I'm older All this time I was finding myself And I didn't know I was lost 何もかも終わったら起こしてくれ 俺がもっと賢く年とったときに ずっと自分自身が何者なのかを探してきた 自分が迷っているとも知らずに
【単語解説】
I am lost
– 直訳すると「私は失われた」ですが、これは「道に迷った」や「途方に暮れた」と訳されます。
この曲の主人公は夢をいつまでも見ています。そんな主人公のことを人々は呆れますが、現実よりも夢の方がずっといい。もしかすると現実を受け入れる勇気がないのかもしれません。とにかく主人公は可能な限り夢を見続けていたい。目を覚まして(wake me up)、普通の人生を歩み始めるのは全てが終ってからなのです。もしかしたら主人公は少年/少女なのかもしれません。
So wake me up when it's all over When I'm wiser and I'm older All this time I was finding myself And I didn't know I was lost 何もかも終わったら起こしてくれ 俺がもっと賢く年とったときに ずっと自分自身が何者なのかを探してきた 自分が迷っているとも知らずに I tried carrying the weight of the world But I only have two hands I hope I get the chance to travel the world But I don't have any plans 世界のすべてを掴もうとしたけど 俺には2つの手しかない 世界を旅する機会があればと思うが 計画は一つもないのさ
【単語解説】
carry – 運ぶ
weight – 重さ
地球を背中に乗せて持ち運ぼうとしている人を想像してみてください。それが carry the weight of the world です。2番からは主人公は大人の階段を登り始めるも、夢を見続け生きようとしているのかもしれません。
I wish that I could stay forever this young Not afraid to close my eyes Life's a game made for everyone And love is the prize このまま永遠に若いままでいれたらと思う 目を閉じることを恐れてはいない 人生は皆のために作られたゲームだ そしてゲームの商品が愛なのさ
【単語解説】
I wish that I could~
– これは wish を使った願望形ですね。願望形は時制が一つズレて、現在のことを話すときは過去時制になります。つまり、「~だったらよかったのに」という意味になるのです。実際には起きてないことに注意。
この部分で注目なのは、I wish that I could~ 部分です。「いつまでも若いままだといいのに」という歌詞から2つの意味が推測できます。1つ目が、若いうちに死にたい。若さを永遠に保つ方法は死ぬことだけですよね。
2つ目は、主人公が実際に年を取っているということ。有り余るエネルギーを持てるのは若者ならではの特権。エネルギーがあり失うものがないから何でもできる、ある意味で若者は自由です。年を取っている主人公は、夢から現実世界へ移行しつつ、その過程で自由を失いつつあるのかもしれません。
So wake me up when it's all over When I'm wiser and I'm older All this time I was finding myself And I didn't know I was lost 何もかも終わったら起こしてくれ 俺がもっと賢く年とったときに ずっと自分自身が何者なのかを探してきた 自分が迷っているとも知らずに So wake me up when it's all over When I'm wiser and I'm older All this time I was finding myself And I didn't know I was lost 何もかも終わったら起こしてくれ 俺がもっと賢く年とったときに ずっと自分自身が何者なのかを探してきた 自分が迷っているとも知らずに I didn't know I was lost I didn't know I was lost I didn't know I was lost I didn't know I was lost 自分が迷っているとも知らずに
Avicilのファーストアルバム第一曲目に収録されている”Wake Me Up”。この特徴的な歌詞を書いたのはボーカルを務めてもいる Aloe Blacc。何とジュネーブからロサンゼルスへ向かう飛行機の中で書き上げたというから驚きです。
彼の渋くて美しい声と歌詞、そしてAvicilが奏でる音楽が絶妙に調和している名曲です。色々と解説しましたが、この曲は、誰もが経験する若さならではの自由と大胆さ、そして迫りつつある現実との関係を歌った曲です。
まとめ
”Wake Me Up”以外にも、Avicil は数多くの名曲を残しています。英語学習にピッタリのものもあれば、聞いているだけでリフレッシュでき元気がみなぎってきます。歌詞の意味が深いものばかりなので、ぜひ英語学習の一環として Avicil の曲を楽しんでください。