オーストラリアでビジネスをする時、きっと出会う注意点

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筆者は、オーストラリアで小さな店舗を営んでいるのですが、小さな店だというのに、毎日が、オドロキの連続です!
筆者が住むのは、オーストラリアでものんびりの度合いが突き抜けている(笑)、クイーンズランド州北部のケアンズという街です。
そのケアンズでの実体験に基づいていますので、こちらの記事の注意点がクリアできれば、オーストラリアのパワフルなのんきぶりに負けないビジネス運営ができると思います!

オーストラリアにはビジネスチャンスが溢れている?!

オーストラリアには、良いものがないわけではないんです。むしろ、自然を愛し、自然に沿った暮らしを愛するオーストラリアには、広大な自然があり、豊かな実りを享受し、オーガニックやナチュラルな製品の基準にしても品質にしてもとても素晴らしいです。
でもそんな素敵なスグレモノが見つからない…

そうなのです、オーストラリアのガツガツ売り込まない「のんびり」が災いしてか、自分がガツガツ探しに行かないと、オーストラリアでは、良いものにたどり着くことができません(笑)。
ですから、筆者は、常々思っています。「オーストラリアは、宝の山だ」と。そして、オーストラリアには、「サービス」という概念があまりありません。ですから、日本の基準では、普通と捉えられがちなサービスレベルでも、オーストラリアでは、際立ちます。一番になること、をそんなに美徳としていないこととも関係があると思います。

そんな環境でサービスを提供できている会社は、ベストサービスのアウォードを受賞したりもして、日本より、ベストサービスなビジネスになりやすい気もします。オーストラリアは、日本のようにモノが溢れているわけでもなく、ネットショッピングも日本ほど発達していないので、競合も日本より少ないと思います。
しかし!ベストサービスをなかなか一筋縄では提供できない、日本とは異なる難関があるようにも思います。
それを一つ一つクリアすべく、みてみましょう。

交渉も約束もメールでしたい!

オーストラリアで何か問い合わせをしたり、詳細をききたい時、オーストラリアの人は、
メールで返答するより、電話で対応するのを好む印象があります。
きっと、人懐こいオーストラリア人のことだから、直接話して打ち解けて、人と人とのビジネスをしたいんだろうな、と思っていました。確かにそれもあると思います!

しかし、それ以上に、オーストラリアでは、Eメールの返信がない…といことも日常茶飯事ですので、電話なら、どんなに忙しくても、電話にさえ出てもらえれば、その場でビジネスを進められる可能性大だ!と考えられているのだと思います。

それでも!ビジネスは、メールで進めるのがお勧めです!
なにより、「書かれた文字での記録が残るから」です!
いつ、誰と、どんなことを、どこまで話したか、という記録を遡らなければならない事態が結構な頻度で起こります(笑)。遡らなくてはならなくなったら、according to….(によると)を使うことがおおいことでしょう。

-According to the mail on the 1st of March,….
(3月1日のメールによれば…)
-According to the mail you sent to us last week,…
(先週いただいたメールによれば…)

「折り返しお電話します」を信じるべからず

オーストラリアでも、一応言ってくれます、電話の最後には、「折り返しお電話します」と。しかし、筆者は、十数年オーストラリアに住んで、悟りました。「折り返しお電話します」は、挨拶なのです。

きっと「それでは、ごきげんよう〜」という意味なのです。
折り返し電話してくれることもありますが、期待せず、どこからの折り返し電話を待っているのか覚えておいて、返事がなければ、自分で再度問い合わせるのがいちばんの近道です。

-Hello. My name is Mika Cannon, I enquired about your products the other day.
(もしもし先日製品の問い合わせさせていただいたキャノンミカと申します。)

というように、切り出せば、大丈夫です♪

責任を追及することが不可能

さあ、メールでビジネスを進めているし、こまめに連絡も取り合って順調順調♪
と思っていると、次の難関が(笑)。

何か間違いを見つけた時、問題を正したい時、日本では、誰の責任か追及できるシステムが確立していて、担当者の名前があらゆるところに記載されていたり、電話でも最後に「担当○○が承りました。」と教えていただけることも多いでございましょう。何か間違いがあれば、担当者が注意され、そんなことにならないよう、担当者の方も責任を持って仕事をする、という仕組みです。

しかし、オーストラリアでは、たとえ担当した方のお名前を覚えていても、責任が追及されることがないので、効力を持たないことが多いです。担当した方のお名前を伝えると、「そうですか。私が担当したわけではありませんので、わかりません。」と言われます。
ビジネスにおける場面に限らず、オーストラリアの人は、なんでも本当におおらかに許してくれます。だから、何か間違いの責任追及しなくても、大事にならず丸く収まるのかもしれません。他人を許すおおらかさは、素晴らしい、見習うべき国民性ですが、自分のことも許してしまうのが、いけないところ(笑)。

ここは、責任追及するのが目的ではなく、正しくビジネスを進めることが目的、と思い直して、フレンドリーに、しかし、ストレートに、何が問題で、どうしてほしいか率直に伝えることがいちばんの近道です。

書類をよく読むこと

当たり前のことではありますが、その書類の重要度が増すほど、「間違わないでしょう〜」というリラックス感が増しませんか?
オーストラリアでは、結構重要な書類でも、間違いがある頻度が高いです。

日常よく目にするインボイス程度の書類であれば、10回に1、2回は間違いがあるので、インボイスを細かに計算し直して確認します。書類の間違いは、率直に伝えて正解です。すぐに(ではないかもしれませんが)直してくれます。
間違いにも慣れているのか、あまり正す際に揉めることはないと思います。

配送がスムーズに進まない

これまでの難関は、自分が変わることでクリアできますが、配送は、なかなかコントロールできません。自分でトラックを運転して運びたい!と思うことが多々あります(笑)。
配送のスピードが遅いのもありますが、まず、発送に時間がかかることもあります。追跡のある配送方法でも追跡ができないこともあります。(追跡のためのスキャンがうまくいかないことがあるのだそうです)

配送を早くすることは、一個人では不可能ですので、できる限り、目を凝らして全ての配送に用心しなければなりません。小包が違う都市に行ってしまった、ということも過去にあり、即追跡をもとに問い合わせると、いつになく、ものすごいスピードで他都市から配達してくれたこともありました(笑)。
配送料がとても高い点もビジネスをする上で難関です。配送料も人件費もオーストラリアは高いです。
それこそ、オーストラリアで、素早い、スムースな、お買い得な、配送業ビジネスを実現できれば、きっとビジネスアウォードがもらえることでしょう(笑)。
どなたか、お願いします!

あきらめない、ガッツが大切です

Eメールに返信がないからと言って、嫌われているわけではないんです!
単に、メールをチェックしていなかった。
そんなことが何度もありました。

何度もお願いしてるのに、書類をくれないのは、迷惑だからじゃないんです!
店の新しいリースの書類が、リース期間を過ぎてももらえない、ということもありました。単に、ずるずると後回しにしていた結果だった。理由は、そんなあっけないものばかりです。
ちょっとのことで、あきらめたり、サービスが悪いから、と毛嫌いしていると、オーストラリアの「宝」にたどり着けないままになってしまうかもしれません。

あきらめない「ガッツ」を胸に、オーストラリアの人のように、おおらかな気持ちで、他の人を許しつつ、彼らオーストラリア人を見習って、いつもフレンドリーな態度で、人と人との温かい繋がりを大切に、何かあっても「まいっか」と思えるのんきさを養うことが大切です。

と、筆者もイラッとしたときには思うようにしています。
まだまだ修行が足りません(笑)。

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