【気になる?】トリリンガルの頭の中はどうなっているの?

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私が英語学習を始めた当初は、バイリンガルやトリリンガルの人はどうやって言語を使い分けているのだろうと思っていました。そう思っていたときから3年ほどたった今、私は日本語と英語、そしてスペイン語を話すことができます。今回は私が普段どのように言語を使い分けているのか、どのように考えているのかを紹介します。

日本語はどれくらい使うの?

私は普段はライターや翻訳家として活動しているので、日本語を目にする機会は日常からあります。しかし日本語を話す機会というのはほとんどありません。日常生活で私が主に話す相手は妻と息子(まだ1歳なので会話が成り立つことはありませんが)、毎日早朝トレーニングを共に行っているアルゼンチン人の友人、そして妻の家族と親戚です。

妻とは英語・スペイン語、アルゼンチン人の友人や家族とはスペイン語でコミュニケーションをとるので、割合としては英語4:スペイン語6くらいですね。そして週に1度、日本にいる家族とSkypeで1時間ほど話します。

つまり私の日常生活では、日本語で会話をするという機会はほとんどありません。基本的には英語とスペイン語だけで会話をしています。

あなたは英語の夢を見たことがある?

英語を喋ることができる人は、英語の夢を見るとよく言われます。皆さんはどうですか?英語で夢を見たことがありますか?
私が英語学習を始めたばかりの時は、そんなわけないだろうと思っていました。しかし毎日英語学習を行っていると、ある時急に夢を見たのです。私が初めて英語の夢を見た日にした行動ははっきりと覚えています。

私は大学生だったので、毎日英語漬けの日々を送っていました。そして夜の11時くらいから1時くらいまで英語でSkypeをして、その後はLineを使用して外国人とチャットをしていたのです。夜も大分遅くなったので、私はいつの間にか眠り込んでしまいました。すると夢の中でも私は外国人とSkypeをしていたのです。しかも現実よりも流暢な英語で。その日は特に外出もしなかったので、日本語よりも圧倒的に英語に触れる機会の方が多かったです。

その後も時々英語の夢を見るようになり、アルゼンチンに移住すると、明らかに英語の夢を見る機会は増えました。今では英語の夢と日本語の夢を見る機会が半々くらいで、時々スペイン語を喋っている夢を見ます。

夢は潜在意識の世界なので、英語の夢を見ることはいいことだと思います。おそらく英語に囲まれた生活をしていないと、英語の夢を見ることはないでしょう。単純に英語の夢を見たら、なんだか嬉しいですよね。自分がどれだけ英語に染まっているかの1つの指標にもなると思います。

頭の中でどういう風に考える?

私の頭の中には3か国語あるわけですが、レベル的には日本語>英語>スペイン語です。特にスペイン語はまだまだ上達の余地があります。しかし英語でもスペイン語でも日常会話は行えますし、翻訳を行うこともあります。

各言語を喋る時の私の頭の中はどうなっているのでしょうか?まずは日本語。当たり前ですが頭の中で日本語で考えます。しかし最近は時々ですがまず頭の中で英語で言いたいことを考えてから、日本語にしていることがあります。日本の家族と会話をしている時はほとんど起きないのですが、日本語で子供に話しかける時はよく起こります。

また英語とスペイン語の発音が混じった日本語になることがあります。例えば、ラ行の発音で巻き舌になったり、Shの発音が強く出たりします。それだけではなく、日本語がとっさに出なくなるというときもあるのです。こうして書いてみると意外と日本語を話すうえで障害となっていることがありますね。

では英語はどうでしょうか?英語は私の生活のメイン言語といっても過言ではありません。私は英語を英語で理解し、英語で考えることができます。まだボキャブラリー数は伸びる余地はまだまだありますが、普通に生活するうえで困ることはありません。

問題はスペイン語ですね。スペイン語でも日常会話で困ることはあまりありませんが、英語ほど流暢というわけでもありません。また私の頭が完全にスペイン語に染まっているかどうかというとそうではありません。

スペイン語をスペイン語で理解することはほぼできますが、完璧ではありません。またスペイン語を話すとき、特にあまり使わないフレーズを使用するときはまず英語で考えて、それをスペイン語に翻訳するということが多いです。なぜ英語で考えるのかというと、日本語よりも英語の方がスペイン語との共通点を多く持っているため、私は英語でスペイン語を学んでいたからです。

日常会話はルー大柴状態!?

私が妻と会話をするときは英語とスペイン語が混じった状態になっています。もちろん英語だけ、スペイン語だけでの会話も意識的に行っていますが、意識しないとミックスしてしまいます。

例えば”Voy a cambiar su diaper”「赤ちゃんのオムツ変えるよ」。この文に使われている英語はDiaperだけで、残りはスペイン語です。他にも”What are we going to comer?”もしくは”Que vamos a eat?”、”Yo quiero go to the cinema”などなど。

タレントのルー大柴がこのように日本語と英語が混じった言葉を喋りますよね。完全にルー語状態です。しかしこれは言語学習にピッタリだと私は思います。ルー語だととにかく英語を喋る機会が増えます。アウトプットにはピッタリなのでルー語をリ語学習に取り入れてみてはいかがですか?

一番しっくりとくる言語は?

3か国語でコミュニケーションを取ることができる私が喋っていて一番しっくりとくる言語は、やはり日本語です。まだわからないですが、おそらく年月が経ってもこれは変わらないと思います。日本語がとっさに出てこない時もありますが、家族や友人と日本語を喋っている時は全く疲れません。ばっちりとリラックスできるのです。

では一番使用していて疲れる言語は何だと思いますか?これは難しいですが、最近は英語です。以前はスペイン語を使用する時が一番疲れていましたが、最近では英語を話すときよりもリラックスできているような気がします。単純に使用する機会が英語を上回って、スペイン語を使うことに慣れてきたのかもしれません。

また翻訳家やライターとして活動していく中で、専門的な英語を目にする機会が多くなったのも原因の1つだと思っています。言い換えれば、今まで英語は快適なものになっていましたが、再び快適なゾーンから抜け出すことに成功したということです。そのため私は自身の英語が再びレベルアップしていると思っています。

トリリンガルは誰でもなれる

3か国語、4か国語、もしくはそれ以上の言語を話すことは誰でもできます。1番の困難となるのは第2言語でしょう。私の経験上、英語を学ぶよりもスペイン語を学ぶ方がずっと簡単でした。その理由は英語とスペイン語がたくさんの共通点を持っているからです。もちろん英語はスペイン語の他にイタリア語やフランス語、ドイツ語などとも共通点を持っています。

日本語は特殊な言語なので、西洋圏の言語とはあまり共通点を持っていません。しかし一度英語やスペイン語を理解すると、他の外国語も比較的簡単に、短期間で学ぶことができるのです。模試英語の他にも、言語を学びたいという方は積極的に他言語を学んでみてください。英語学習で起きるマンネリ化防止にもなりますよ。

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