読者の方には英語でコミュニケーションを取れることを目標として、毎日コツコツと参考書や洋画などを観て英語学習に励んでいる方も少なくはないと思います。それは素晴らしい取り組みです。
しかし語学学習には参考書や実際に英語を使った以外にも知っておかなければいけないことがあることはご存知ですか?それは語学学習を行う際に必要な心構えです。今回は英語とスペイン語を話すことができる筆者が言語学習する際に必要な心構えを紹介します。
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1.何で学習しているのかを知る
当たり前のように聞こえるかもしれませんが、言語を学習するモチベーションになるような理由がなければ学習を続けるのは大変になります。例えば英語で多くの外国人とコミュニケーションを取りたい、好きな映画や本を原作のまま観てみたい、読んでみたいなどでいいのです。一度言語を学ぶと決めたら、どんな理由であれそれは学習を続ける重要なモチベーションになるのです。
もし今見つかってなくても心配することはありません。英語学習を続けていると自然と学習をしている理由が見つかると思います。例えば英語学習をしていると自然と英語圏の文化に触れてくるようになります。その時にもっと英語圏のポップカルチャーを知りたいと思ったりするかもしれません。どんな理由であれモチベーションになればいいのです。
私が英語を始めた理由は、友人に半年後に海外旅行に行くから英語の勉強をしとくように言われたからでした。当時大学生で何かに打ち込んでいるものがなかった私には英語は情熱を捧げることができるものだったのです。
英語を始める前までは洋楽にも全く興味がなかった私ですが、始めた後では洋楽にはまりました。さらに外国人と会話をするのにも楽しさを感じ、いつのまにかもっと自分を上手に表現したいという思いがモチベーションになりました。今は英語で子育てをしているので、子供のためにネイティブと同レベルの英語力を手に入れるのがモチベーションです。
2.いつも楽しさを感じる
新しい言語を使うことはある意味とてもクリエイティブなものだと思います。どういうことかと言うと、自分が楽しめる学習法を考えることが必要なのです。例えば英語を学習している知り合いがいるのならば、英語のラジオ番組を作ってみてもいいし、英語のマンガを作ってみるのもいいです、もしくはシンプルに誰かと話すのもいいです。基本的に楽しめるものであれば何でもいいです。
私の例を紹介させていただくと、私は大学では文学を専攻していました。そのため英語圏のポエムなどに興味がありました。当時チャットをしていた外国人の友人の中にポエムが好きな人がいたので、その人と暇を見てはポエムを作りあったりしていました。その友人は英語のネイティブスピーカーではないので添削し合ったりはしませんでしたが、豊かな表現ができるように毎日多くの単語を調べていました。
3.子供のように学ぶ
これはシンプルなのですが、子供のように学ぶことを心掛けておくのは大切です。大人が子供のように学べるわけがないという反論も聞こえてきそうですが、最新の研究では年齢と学習能力を関連付けることはできないと証明しているようです。子供の用に語学を学ぶには、子供のような態度が必要だと思います。自意識過剰になるのではなく、言語で遊びたいという思いや間違えることを恐れないといった態度です。
私たちも間違いからたくさん学んできたはずです。そして間違いから学んだことは印象に残りやすいと思います。基本的に子供は間違いを作ると期待されています。しかし大人は間違いを犯すことはタブーとなっているように思います。大人はよく「~をまだ学んでいない」のではなく「~はできない」と言っているように思えます。間違いを犯すのを恐れているのです。
しかし言語を学ぶときは知らないことは知らない、分からないことは分からないと認めることは非常に大切です。むしろたくさんの間違いをすることが言語能力が速く上達するカギとなるのです。
そして子供は覚えた新しい単語をすぐに口に出しますよね。そこも見習うべきです。やはり頭の中だけで覚えるよりは実際に声に出して覚えたほうが圧倒的に効率がいいです。
4.快適な環境から抜け出す
間違いを作ることを受け入れることは、ある意味自分を積極的に恥ずかしさを感じるであろう状況に追いやるということです。私の経験からも言えますが、やはり間違ってしまったら恥ずかしいです。しかし語学では間違いをし続けるのが上達への一番の近道なのです。
どんなに語学を勉強していても、実際に話してみると必ず間違いを作ってしまいます。そうだからといって会話をしなければ語学を学んでいる意味がないです。自分を快適な環境から追い出すことが必要です。実際に喋ってみると最初はもう話すのが嫌になるほど自信が無くなります。しかし話せば話すほど、自信が付きそして新たな快適な環境(=英語なら英語でしゃべっていても快適と思える)を作ることができます。
快適な環境を抜け出すといった意味では、他にも携帯の言語設定を英語にする、SNSなども英語の設定にするなど周りの環境をできるだけ英語にするということも大切です。
5.リスニング
私が英語とスペイン語を学習した経験から言えることは、スピーキングを学習するよりも、まず先にリスニングの学習を行った方がいいということです。どの言語を学ぶにしても必ず馴染のない音に遭遇します。しかし何度もその馴染のない音を聞けば、その音を聞くのに違和感はなくなり、結果的に正しく発音することができることにつながります。
私たちはどんな音でも発音できます。ただ発音するのに慣れていない音があると言うだけです。例えば我々日本人が英語を学ぶときにつまずくのが、”TH”, “R”などの音ではないでしょうか。また私がスペイン語を学んだ時には日本語にも英語にもない音、巻き舌で強く発音する”R”に戸惑いました。私が日本語にはない音をマスターする時に必ず行うことは毎日何度もその馴染のない音を聴くことです。そして頭の中でどうやって発音されているのかイメージするのです。
例えば”TH”の場合は舌先を少し出して軽く噛み発音するといった感じでイメージします。どの音にもちゃんと発音するためには、正しい舌の位置、口の形、喉の使い方があります。それらを学ぶことが結果的にスピーキングにも繋がってくるのです。
6.毎日勉強する
言語を学習するうえで、毎日勉強することはとても大切です。私の経験からも言えますが、1日でも言語学習をさぼると言語能力が下がります。そしてその下がった分を取り戻すのには2日以上かかると言うことです。これは私の主観なので、もしかしたら当てはまらない方もいると思いますが、大切なのは毎日少しずつでもいいので学んでいる言語に触れることです。
仕事や勉強で忙しい、疲れきてしまって学習する意欲が起きないという日もあると思います。そんな時は洋楽を聴いたり、ポッドキャストを聴く、もしくは洋画などを観るなどでもいいです。5分でもいいので毎日学んでいる言語に触れてみてください。そして言語学習を習慣化してください。私が保障します。言語は学べば学ぶほど結果はついてきます。そしてそれが言語を学ぶ最も難しい要因の1つであり、最も楽しい要因の1つでもあるのです。
言語学習を行う際は、今回紹介させていただいたことを心掛けてみてください。新しい語学を学び始めたころはあまり楽しさを感じないかもしれませんが、学習を行えば行うほどその魅力に気付くはずです。基本的に新たな言語を学ぶことは楽しいものです。言語は今まであなたが知らなかった世界へ連れて行ってくれます。今まで知らなかった文化に浸る手助けをしてくれます。1つの言語を学ぶと無数の可能性という名の扉があなたの前に開きます。
ぜひ毎日楽しみながら言語学習を続けてください。