Airbnbは、近年もっとも成功したビジネスの一つといえます。その地へ訪れた人を、現地の人が自宅へホテル代わりに歓迎する。見知らぬ相手を家に招くなんていうアイデアは、一見クレイジーで誰が使うものかと疑ってしまうものです。実際、Airbnbは著名な投資家たちからみても、とても上手くいくとは思えないサービスでした。それでも、彼らはほんの数年間でビリオンダラーへの階段を上り詰めました。
創業者の一人であるブライアンチェスキーは、何か世界に変革をもたらすような事業を成したいと考え、サンフランシスコへやってきました。しかし、貯金残高は1000ドルで、物価の高いサンフランシスコでは暮らすことができません。そこで、彼は他の人の家に転がり込むことを考えました。それが、Airbnbのはじまりとなったのです。
今回は、Airbnbが創業期に行ったプレゼンテーションを紹介していきます。
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Air Bed& Breakfast(エアベッドと朝食)
ホテルよりも、現地の部屋を予約しよう
Airbnbは、このAir Bed & Breakfastの略称となります。Bed & Breakfastという考え方は昔からあるものです。もともと、イギリスや北米における宿泊施設で、宿泊料金に朝食が含まれて、かつそれが安価であるというもの。Airbnbは、このベッドを一般の家庭ということもあって、エアベッドを取り入れていこうとしたのです。
旅行をオンラインで予約する顧客にとって、価格はもっとも重要な基準です。
ホテルを使えば、街やその文化から離れてしまうことになります。
現地の部屋を予約したり、ホストになれるような簡単なやり方は存在していません。
ここでは、現状の説明をしています。ホテルを使ってしまうと生じてしまうような問題や、今の状態では実現することができないことを挙げています。
解決策
ユーザーが旅行客をホストするためにスペースを貸し出すWebプラットフォームを構築する
・旅行するときにお金を節約したい
・ホストするときにお金を稼ぎたい
・現地の繋がりを通して文化を共有したい
問題を解決するアイデアは、ホテルではなくごく普通の家庭に宿泊しようというものです。そうすることで、普段ホテルに宿泊するよりも、断然安く泊まれるだけではなく、泊める側もお金を稼ぐことができます。また、ホテルよりもカジュアルな対応となるため、現地の人と仲良くなることもできますね。ホテルほどのユーティリティが必要のない、若者や学生にはホテルとAirbnbでは、選ぶ余地がないくらいですね。
ビジネスモデル
それぞれのトランザクションか10%の手数料を取得します。
・AirBnbを使った旅行のマーケットシェアは$10.6M(日本円で約120億円)
・平均単価は$20(3泊でおよそ$70)
・2008年から2011年で$200Mの売り上げ
ビジネスを考える上で大切なのは、問題解決と、どのくらい儲かるかです。Airbnbは今までのホテルの代替と考えれば、とてつもない市場があると予想されました。
日本のビジネス会議で使われるようなプレゼンテーション資料では、どちらかといえば文字数が多くて、発表者の話を聞かなくても理解できるような丁寧さがあります。アメリカのものでは、あくまで補うものに過ぎません。
このシンプルさで、次の会議挑戦してみてはいかがでしょうか。
(出典): http://www.businessinsider.com/airbnb-a-13-billion-dollar-startups-first-ever-pitch-deck-2011-9