「〜みたいだ」「〜のようだ」「〜のような気がする」は日本語で特によく使いますね。もっとも、日本語では必ずしも推測していないのに、単にはっきり言うのを避けるためにあいまいな言い方をすることがありますが、本当に「〜みたい」と感じている時に英語らしく表現できる使い分けをご紹介します。
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1.seem
A: Is he all right? He doesn't speak so much today. B: He seems to be in trouble. A:彼は何かあったの?今日はあまりしゃべらないけど。 B:困っているみたいですよ。
「〜みたいだ」「〜のようだ」を表す英語の中で、一番使い道が広いのがseemです。
【主語 + seem to + 動詞】で「〜するようだ」になります。
She seems to be a very interesting person. 彼女はとてもおもしろそうな人だ。
また、【It seems (that) + 主語 + 動詞】、【It seems to me (that) + 主語 + 動詞】の形をとることもできます。
【It seems to me (that) + 主語 + 動詞】の例
It seems to me that he is right. 私には彼が正しいように思える。
2.look
A: Did you know Mr. Brown has three grandchildren? B: No kidding! He doesn't look like a grampa. A:ブラウンさんにはお孫さんが3人いるのを知っていた? B:まさか!おじいちゃんには見えないよ。
look likeは「〜のように見える」。ここは否定なので、外見からはそうは思えないという気持ちを表します。
It looks like … の形もあります。【It looks like (that) + 主語 + 動詞】【It looks like (that) + 名詞】どちらも正しい使い方です。
【It looks like (that) + 主語 + 動詞】の例
It looks like he likes you. 彼はあなたのことが好きみたいだ。
【It looks like (that) + 名詞】の例
It looks like rain. 雨が降りそうだ(降るみたいだ)。
A: How do you find your home town after 10 years' absense? B: Everything looks different. A:10年ぶりの故郷はどうですか? B:何もかも違って見えます。
look1語で「〜のようだ」を表します。【Everything looks + 形容詞】は「何もかも〜のようだ」となるので、形容詞を場面に合わせて使えます。
3. sound
A: On the way back the flight was delayed for three hours. B: It sounds terrible. A:帰りの飛行機が3時間も遅れました。 B:それはひどそうですね。
相手の話を聞いて、「〜のようだ、〜そうだ」という自分の判断や感想を伝える時には、soundが使えます。【sound + 形容詞】、【sound like + 名詞】の形があります。
【sound + 形容詞】の例
That sounds all right to me. 私には問題ないように聞こえますが。
【sound like + 名詞】の例
That sounds like a good idea. それは良い考えみたいだ(に聞こえる)
4. smell
A: What's that smell? B: It smells like rotten garbage. A:このにおいは何だろう? B:腐った生ごみみたいなにおいだ。
It smells like 〜 は「〜のようのにおいがする」という時に使います。このあたりになると、「〜のようだ」が seem では表現し切れなくなりますね。主語は It でなくても smell を使うことができます。
Something smells good. 何かいいにおいがする。(いいにおいがするみたい。)
5. taste
A: You said you ate crocodile in Australia. What did that taste like? B: It tasted like chicken. A:オーストラリアでワニを食べたって、どんな味だった? B:鶏肉みたいな味だった。
嗅覚に smell を使うように、「味覚」の「〜ようだ」は taste like(〜のような味がする)です。like の代わりに次のような変形もあります。
It doesn't taste the way it did before. それは以前のような味がしない。
6. I feel like 〜
A: How do you like living in this town? B: Great! I feel like I'm home. A:この町の住み心地はどうですか? B:素晴らしいです。自分の家にいるような気がします。
【I feel like + 主語 + 動詞】で「〜のような気がする」「〜みたいな気がする」は非常によく使われます。
I feel like I can't do anything. 私は何もできないような気がする。(無力感を覚える)
I feel like I forgot something today. 今日何か忘れ物したみたいな気がする。
【I feel like + 名詞】の形もあります。
I feel like a new person. 生まれ変わったみたいな気がします。
7. kind of 〜、sort of 〜
A: Why are you taking me to the restaurant? B : it's sort of a reward for your hard work. A:どうしてレストランに連れて行ってくれるの? B:がんばったからごほうびみたいなもの。
kind of 〜、sort of 〜 は、はっきりと断定的な言い方を避ける時に使われます。【It’s kind/sort of 名詞】【It’s kind/sort of 形容詞】で「まあ言ってみれば〜みたいなもの」という意味になります。
You look kind of tired. ちょっと疲れてるみたいだね。
この例は、look と kind of で二重に「〜みたい」が使われています。
A: What do you think of this dress? B: I think it's kind of childish. A:このドレス、どう思う? B:ちょっと子供っぽいような気がする。
【I think it’s kind/sort of 〜】は、I think がない場合に比べてさらにやわらかい印象を与えます。
I think it's kind of sad. 何だか悲しいね。
なお、【kind of + 名詞】前に冠詞がつくと通常は「一種の〜」になり、「〜みたいなもの」とは区別して使いますが、これをあえて使って「〜みたいなもの、〜のようなもの」と言う時があります。直接説明するのが難しい時に、相手の知っていそうなものに例えて「一種の〜」が「〜みたいなもの」になるケースです。
A: What is legging? B: It's kind of tights. A:レギンスってなんですか? B:一種のタイツですね。(タイツみたいなものですね。)
今回はいろいろな「〜みたいだ」「〜ようだ」の表現を紹介しました。特に「味覚」「嗅覚」「聴覚」など感覚に応じた動詞の使い分けに、ぜひ慣れるようにしてください。