せっかく覚えた英語も、咄嗟に出なくなってしまう
ワーキングホリデーや語学留学で、その時は何となく英語が話せるようになったとしても、日本へ帰国して数年も経てば、咄嗟に言葉が出てこなくなってしまいます。せっかく覚えた英語も、すぐに忘れてしまっては、勿体ないことこの上ありません。しかし、実際、国内で英語を使う機会なんて滅多にありません。
英語力をキープするためには、定期的に活きた英語を使う必要が出てきます。そのためには、活きた英語を使う人たちと出会わなければなりません。日本では、ほとんど日本人しかおらず、日本語が話せない外国人がオフィスにいるケースも多くありません。それでは、どうすれば活きた英語を使う人たちに会うことができるのでしょうか。
今回は、英語力をキープしたいと考える国内に滞在するバイリンガル、そして今すぐにでも英語を使ってみたい学習者に向けて、日本国内でも活きた英語を使うことができるとっておきの場面を6つ紹介します。
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思い切って、旅行客に声をかける!
都内を歩いていると、明らかな外国人旅行客を見かけることも増えてきました。1年ほど前に、表参道に観光案内所ができるなど、その勢いは増すばかり。観光ガイドを手にして、迷ってそうな外国人がいたら声をかけるチャンスです。道案内は定番に使うことができるコミュニケーションです。
★ 旅行客とのやり取りに使えるフレーズ
「May I help you?(何かお手伝いできることはありますか?)」 「At Harajuku, take the JRline. It’s green.(ここは原宿です。JR線を使ってください。緑色です。)」 「It’s towards Shinagawa.(品川方面です。)」 「One second, let me check my phone.(ちょっと待ってください、携帯電話で確認しますね。)」
何ということない道案内ですが、実はここから仲良くなるケースもあります。一度、学生時代に道案内をした旅行客と仲良くなって、そのあとピクニックをしたり、クラブへ遊びに行ったりと楽しい思い出を作ったこともあります。
2020年のオリンピック向けて、都内を中心に再開発が始まっています。こうした背景に加えて、円安や訪日ビザの要件緩和もありました。なんと2015年に日本にやってきた外国人の数は約2000万人!これは、前年よりも50%近く伸びているみたいです。チャンスは増していますね。
ミートアップに参加してみましょう!
イベントプラットフォーム「Meetup.com(ミートアップ)」を使ってみましょう。ニューヨーク生まれの人が集まるためのウェブサービス。そんな海外発信のサービスということもあり、使っている人も圧倒的に外国人が多いのが特徴です。
★ ミートアップでのやり取りに使えるフレーズ
「Good to see you.(初めまして)」 「Please call me Shun.(シュンと呼んでください。)」 「I’m a huge foodie.(私はグルメです。)」
ミートアップは、季節的なイベントを楽しめます。桜の季節になればお花見、紅葉の時期はハイキングなどなど。仲の良い友達と行くのもいいですが、日本に興味がある外国人と参加してみると新しい発見があるでしょう。
イベントごとだけでなく、テニスをしたり、週末の夜に幾つかのパブを飲み歩くパブクロールなど定期定期な集まりもあります。
ゲストハウスに泊まりに行ってみよう!
ゲストハウスは、バッグパッカーたちに愛されている比較的安価な宿泊施設。1泊あたり約2000円から借りることができます。東京だと、浅草地区に密集しており、毎日ワールドワイドに外国人がやってきて語らい合っている。ゲストハウスには、たいていバーなど交流の場が併設されており、そこで夜な夜な賑やかな空気を楽しむことができます。
★ ゲストハウスでのやり取りに使えるフレーズ
「Where are you originally from?(どこ出身なのですか?)」 「Why did you come to Japan?(何をしに日本へやってきたのですか?)」 「What do you like about Japan?(日本のどんなところが好きですか?)」
旅行者じゃなくても、関係なく、週末あたり浅草のゲストハウスあたりに泊まってしまうことをおすすめします。筆者も、実際に宿泊したことはありませんが、何度か遊びに行き、そこで友達が増えるだけでなく、翌朝、観光へ連れて回ったことなんかもあります。
ちなみにゲストハウスの発祥は、タイのバンコクです。このカオサン通りがとても有名で、バッグパッカーの聖地として、いつも来る人・去る人で溢れかえっています。もし、旅が好きな人だったら一度はこのカオサン通りへ行ってみたいものですね。
カウチサーフィンで家にホストしよう!
カウチサーフィンは、海外旅行をする人と、現地で旅人を家に招きたいと考えてる人を結びつけるホスピタリティネットワーク。「カウチ」はソファの意味を指し、余っているソファで宿泊しながら、旅をする(サーフィン)ような行動を実現しています。Airbnbのような営利的なものとは打って変わり、お互いが遠慮をしながら、信頼関係を築くシステムとなります。
「I will come by 7:00 pm.」(7:00までに家に戻ります。) 「Please let me know if you had some problems.(問題があれば、教えてください。)」 「Here’s wifi password.(wifiのパスワードはこちらです。)」 「Have a good day.(良い一日を。)」
筆者も、実はカウチサーフィンで学生時代に英語力を底上げした実績があります。都内で一人暮らしをしていた頃、毎日のようにアメリカ、ブラジル、スウェーデン、世界中の客を招きました。宿泊したサーファーたちは、キッチンで自国の料理を披露してくれました。逆に、筆者が日本のお好み焼きなどを披露したこともあります。
一度宿泊を迎えた人は、逆にその国に行った時に泊めてくれる約束をしてくれます。こうして、日本にいるうちに世界中の客を招き入れといて、いつか世界中をタダ宿泊で旅行するなんてのも夢があって良いですね。
国内にいながらも、英語を使う方法はあります。ただし、ちょっぴり勇気が必要だったり、積極的な姿勢が必要なこともあります。思い切って、踏み出していきましょう。