(出所): http://www.theinternmovie.com/
ニューヨーク、ブルックリン地区。歩いている人たちは皆んな、モデルと疑ってしまうような、アートとファッションの街。About The Fitは、そんな文化にピッタリなファッションのECサイト。CEOを務めるのは、アンハサウェイ演じるイケイケな若き女社長ジュールズ氏です。若い活気で賑わう、そんなオフィスに、70歳のインターンがやってきたら…。
去年、日本、アメリカ、全世界で大ヒットとなった 映画『The Intern(マイインターン)』です。ITの会社は一見、若い人たちばかりのように思われがちですが、経験で出来上がった知恵も事業を成功させる為には必要だと感じてしまうような内容となっています。
ロバートデニーロ演じる、ベンは既に仕事からは一線を退き、リタイアをしたおじいちゃん。とある広告を見つけたのをキッカケに、About The Fitへインターンを始めることになります。年齢のギャップもあり、最初はやり取りで上手くいかないところもあったものの、経験や余裕から生まれるベンにしかできないことを進めていくことで、周りの信頼を勝ち取ってきます。
劇中では、若いスタートアップならではのコミュニケーションや、ベンの経験から語られる人生の教訓など、リスニングとしても勉強しがいのある部分が少なくありません。さっそく、見ていきましょう。
Ben: Retirement is an ongoing, relentless effort in creativity. You can try yoga, like to cook, bought some plants, took classes in Mandarin. Believe me, I've tried everything. I just know there's a hole in my life and I need to fill it... soon. ベン: 退職してからは、常に想像力を働かせて生きていかなければなりません。ヨガに挑戦したり、料理をしたり、植物を買ってみたり、マンドリンのクラスを取ってみたり。いろいろと信じて、試してきました。そして、人生には大きな穴があるということが分かったのです。そして、それがすぐにでも、埋める必要があるものであるということを。
ここでは、なぜベンがAbout The Fitでインターンを始めたのかどうかを読み取ることができます。退職をしてから、今までにはなかった大量の時間が提供されます。そこで、いったい何をするのか、が問われます。ベンが選んだ答えは、新しい場所で、新しいことを始めることだったのです。
Ben: Hi, Jules, I'm Ben, your new intern. Jules: I'm glad you also see the humor in this. Ben: Be hard not to Jules: Don't feel like you have to dress up. Ben: I'm comfortable in a suit if it's okay. Jules: Old school Ben: At least I'll stand out. Jules: I don't think you'll need a suit to do that. Ben: Want the door open or closed? Jules: Doesn't matter... Open actually... You'll get used to me. Ben: I look forward to it. ベン: こんにちは、ジュールズさん。私はベンで、あなたの新しいインターンです。 ジュールズ: これは面白い試みだと思ってくれるといいんだけど。 ベン: そうですね、頑張ります。 ジュールズ: そんなに畏まった格好をしなくてもいいのよ。 ベン: 大丈夫です。この方が居心地が良いんです。 ジュールズ: 古風を大事にしているのね。 ベン: 少なくとも、この方が目立ちますかね。 ジュールズ: スーツを着なくても、十分目立っていると思うけど。 ベン: ドアは開けておいた方がいいでしょうか、閉めた方がいいでしょうか。 ジュールズ: どっちでも大丈夫。あ、やっぱり開けておいてもらえますか。私に慣れてね。 ベン: 喜んで。
初めての社長との挨拶です。こういうやり取りは実際に、海外でインターンシップを始める時なんかにも使えそうなフレーズともなります。「Old School」は、古風を大事にしているという意味でのスラングとなり、また前向きな表現として使われがちです。
(出所): http://www.theinternmovie.com/
Ben: I'm Ben Whittaker. I've got an appointment with Miss Ostin. Becky: I thought she was meeting with her new intern. Ben: That's me. Becky: How old are you? Ben: 70, you? Becky: I'm 24. I know I look older. It's the job. It ages you, which won't be great in your case... Sorry. ベン: 私はベン・ウィットテイカー。オースティン氏と約束をしているんですが。 ベッキー: 彼女は新しいインターンとの打ち合わせがこれから入っていたと思うんだけど。 ベン: それは私のことですね。 ベッキー: あなたは幾つですか? ベン: 70歳です、あなたは? ベッキー: 私は24歳。老けて見えますよね。そういう仕事なの。この仕事は老けさせるもので、あなたにとっては気の毒なことよね。あ、ごめんなさい。
インターンはどこの会社でも受け入れが普通になってはきましたが、まさか70歳のインターンがやってくるなんってことは前代未聞です。もし、あなたの会社にそんな人がやってきたら、驚いてしまいますよね。
(出所): http://www.theinternmovie.com/
Jules: Look and learn, boys, because this is what cool is. How in one generation have men gone from guys like Jack Nicholson and Harrison Ford to...? Ben: Oh boy ジュールズ: よく見て、そして学びなさい。これがクールだということよ。ジャックニコルソンや、ハリソンフォードのような人たち、一世代昔の世代がどんなだったか分かる? ベン: やれやれ
これはジュールズ氏が酔っ払ってしまった時のやり取り。「Goner from」以降で、ジャックニコルソンやハリソンフォードのような人たちから、「to」以降でその次なる世代はどうなのかと繋がっていきます。
働く女性にとっても、この映画はジュールズ氏がプライベートや仕事の問題に直面しながらも進んでいく姿から、前向きになることができるストーリー。それでは、実際に、日本からアメリカでベンのようなインターンをすることは可能なのでしょうか。
アメリカでインターンシップとして働くためには、通常、文化交流を目的としたJビザの取得が必要となります。これは、抽選があり、限られた人しか取得することができない労働を目的としたH1ビザよりも比較的、取得が容易です。エージェントを通せば、すぐにでも現地企業のスポンサーとコンタクトを取ることができるような場合もあります。
映画に憧れて、アメリカでの働くを体験してみたいと思った人は、ぜひ、心機一転、インターンをしてみるのも悪くないかもしれませんね。