日本は豊かで、安全、とっても居心地が良い国ではありますが。一度の人生で、他の国で働く刺激いっぱいの期間があっても、悪くありません。でも、「海外で働く」っていうのは難しいイメージがつきもので、実際、日本で転職をするよりも面倒な作業が幾つも必要になってくるということも紛れもない事実です。
英語が最低限話せることも当然ですが、平行してネックになっているのはビザです。観光で数日から、数週間行き来するには、まったく気にする必要はないビザですが、長期間の滞在、ましてや働くのであれば、ビザの取得は絶対条件です。
どこで、どのように働くかによっても、ビザの種類は異なります。今回は一般的に、使用される可能性が高い3つの種類について説明します。
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H1Bビザ
就労ビザの中では、最も一般的なものの一つ。特殊技能職と、日本語にしてみると難しく聞こえますが、条件は職務が求める特定分野での資格あるいはそれ以上の資格が必要になってきます。例えば、どんなにプログラミングができるような人でも、文系学部を卒業していることになると、これを認められなくなってしまうというわけですね。このような場合は、一度、短期の大学などで専門の学部で卒業をするステップを挟む必要があります。
取得方法としては、まず現地のアメリカ企業からのスポンサーが必須。スポンサーを得ることができれば、4月までにビザ申請を済ませます。実は2012年から、面接の前段階に抽選制度が設けられました。8.5万人を超える応募があった場合のみ実施されます。せっかくスポンサーを取れても、ここで却下されるのはなんとも悔しいところ。当選後に、面接へと進んでいきます。
L1ビザ
日本現地企業から、「駐在」という形式で転勤するパターン。これには、1年以上を本企業で勤務しておく必要があります。定期的にビザ更新が必要となり、アメリカに入って、アメリカの職場環境で働くというよりは、日本のバックグラウンドと隣り合わせ仕事をするようなイメージとなります。
E2ビザ
E2は「投資家ビザ」となります。投資と聞いて、自分には関係ないと思う人もいるかもしれませんが、実は就労ビザとしては使われやすいビザの一つです。とはいえ、L1ビザも、E2ビザも会社と紐付けがなされていて、会社の条件によって、ビザも異なってきます。
これは、紐付いている会社が投資がすでに行われている、あるいは投資過程であるということ。また、その投資額が相当額で、会社を順調に運営できるものであることも絶対条件です。
「明日から、アメリカで働こう!」と思っても、なかなか思い通りにはいかないビザ問題。また、いずれも選考を伴い、100%確実に通るというものはありません。また、それだけ大切なものでもあるのです。
ちなみに、アメリカの場合は観光で1時間でも国内に入ろうものなら、ESTA申請を済ましておくことは必須です。アメリカに入る前にこれを済ましておかなければいけませんし、あくまで観光しかできません。就労などはもってのほかです。
「郷に入ったら、郷に従え。」の通り、その国とのルールをきちんと守って、やりたいことを実現していきましょう。