日本語で事あるごとに口に出す言葉には、意外と英語にしにくいものがあります。それは日本人的な発想だったり、同じ言葉にたくさんの意味があったりということが原因ですが、その中から特によく使うものを英語で言ったらどうなるか紹介します。きっと今日から使えるものばかりですよ!
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(1)がんばる/がんばれ
1. try (one’s best)
I’d like to try again.
もう一回がんばってみるよ。
She’s trying her best to find a new job.
彼女は新しい仕事を見つけようとがんばっている。
2. work hard
He has worked hard as a captain.
彼は主将としてがんばってきた。
He’s a hard worker.
彼はがんばり屋だ。
3. hang in
Hang in there!
がんばれ!
She really hangs in there.
彼女は本当にがんばり屋だ。
◆「がんばる」は日本人が一番好きな表現だと言う人もいます。好きというより日本的な美徳だから、何かにつけて使うのでしょう。普通の使い方は「さらにずっと努力を続ける」なので、try (one’s best)やwork hardがそれに当たります。3のhang inは口語表現です。
4. persist
He persisted that I go there.
彼は私がそこに行くべきだと言ってがんばった。
◆もう1つは「自分の主張を曲げない」という意味の時で、これはpersist that〜またはpersist in 〜ingが当てはまります。
(2)すみません
5. Excuse me.
すみません。
◆まず、人の注意を引きたい時にはExcuse me.です。知らない人に道を聞きたい時、時間を教えてもらいたい時、人ごみで道がふさがれているところを通りたい時の「ちょっとすみませんが・・・」にはこれです。会議などの集まりから途中で先に帰る時も使います。
それから、英米人はくしゃみをした時にExcuse me.と言います。誰もいない時でも言いますが、誰かいる場合はくしゃみをした人にBless you.と言ってあげます。すると言われた人はThank you.と返して一連の「くしゃみ英会話」が完結します。日本語の「くしゃみ」という言葉は、もともとくしゃみをした後に魔除けをするための呪文だったと言いますが、英語でBless you.と言うのも似たような発想ですね。
6. Sorry to interrupt.
お話し中すみません。
◆会話をしている人に、今話しかける必要がある時「割り込んですみません」「中断させてしまってすみません」という場合です。もっとも、Excuse me.でも悪いことはありません。
7.I’m sorry.
すみません(申し訳ありません)。
◆謝罪をするときの「すみません」はI’m sorry.です。これ自体はあまり説明の必要がないと思いますが、I’m sorry to have interrupted your study.(勉強の邪魔をしてすみません。)などのような場合に、自分が悪いという気持ちを素直に示すのがI’m sorry.です。
そのために「外国に行ったら軽々しくsorryと言ってはいけない」と勧める人もいますが、それも程度問題です。たしかに、車をぶつけたりしてどちらが悪いかはっきりしないのに、最初に礼儀程度の軽い気持ちでsorryと言ったために、後でそれを根拠に責任を押し付けられた、ということもないことはありません。
しかしだからと言ってふだんから絶対にsorryと言わないでいると、「あの人は自分の責任を認めようとしないんだね」と陰で言われたりします。悪い時は悪いと言うのがマナーですね。
8.Thank you.
すみません(ありがとうございます)。
◆日本語の「すみません」はお礼の場合もありますね。個人的にはこの「すみません」ははっきり「ありがとう」と言った方がいいと思いますが、英語では当然Thank you.になります。
(3)結構
9.pretty
けっこう(かなり)
He’s pretty good at Japanese.
かれは日本語がけっこうできる。
◆「けっこう」という日本語もけっこういろいろ意味がありますが・・・という時のような「かなり」に近い使い方です。
10.No thanks.
結構です(要りません)。
“Can I help you?” “No, thanks.”
「お手伝いしましょうか?」「いいえ、けっこうです。」
◆相手の申し出に感謝しながらお断りする時の「結構です。」はNo, thanks.になります。応用例としては、「もう少し召し上がりますか?」と勧められた時に、”No more, thanks. I’ve had more than enough.”(もう結構です。十分いただきました。)という風に言うこともできます。
11.You can〜
〜しても結構です。
You can pay whenever you like.
お支払いはいつでもけっこうです。
◆「かまいません」という意味でも「けっこう」は使いますね。英語の言い方はいろいろありますが、You canまたはYou mayで始めるのが一番簡単です。
12.fine/goodなど
結構な
What a fine home!
結構なお住まいですこと!
Thank you so much for the delicious dinner.
結構なお食事をありがとうございました。
◆「良い」の意味の「結構」はその場やほめる対象の名詞に応じて、goodやfine、lovelyなど数限りない形容詞が使えます。
(4)つまり、要するに
13.in other words / I mean
つまり(言い換えれば)
In other words, I failed the exam.
つまり、試験に落ちたというわけだ。
Are you leaving in three days? I mean, on August 10?
出発は3日後、つまり8月10日ですか?
◆直前に言ったことを相手に誤解されないように、または念押しする目的で言う「つまり」は、「別の言葉で言えば」=in other wordsに当たります。また、I meanも同じように使えます。
14.if I understand you correctly,
つまり(ということは)
If I understand you correctly, you want to retire at the end of the year.
つまり今年限りで引退したいのですね。
◆相手の言ったことの意味を確認する時に「私の理解が正しければ」という意味の「つまり」です。
15.simply put / to put it simply
要するに(簡単に言えば)
Simply put, don’t expect him to contribute much to our business.
要するに、彼が我々の事業にそう貢献してくれるとは思えない。
◆このputは「置く」という意味ではなく「言葉で表現する」(express)ということです。simply putはIf it is simply putの略で、「簡単に表現すれば」→「要するに」を表します。
16.To make a long story short,
要するに(手っ取り早く言えば)
To make a long story short, we were wrong in nearly every way.
要するに、我々はほとんどあらゆる点で間違っていた。
◆「かいつまんで言えば」にも当たりますが、話を全部言わずに要点だけ伝えたい時に使えます。これは最初に言うのが一般的です。
いかがでしたか?
ある日本語の表現の意味は必ずしも1つではないので、あなたも時々気がついたら適当な英語を考えてみてください。それだけで表現力が広がりますよ。