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大金が揺れ動く!アメリカで大人気のマネーゲーム「シャークタンク」って知ってる?

両手に余るほどの大金を手に入れたら、あなたは何をしますか。その何かがただ消費するものではなく、生産的で大金を渡した人に利益をもたらすことができるのであれば、それを手にする確率が高まるかもしれません。幾つもの理由と可能性を持って、説得することができたのだとしたら…。アメリカで大人気のテレビ番組に『Shark Tank(シャークタンク)』があります。直訳すれば、サメの水槽。そして、シャークは会社のトップである社長を指すスラング。この番組では、既に大成功を収めた5人の起業家たちを前に、夢を抱いた挑戦者たちがプレゼンを行うことで、出資を願い出る投資番組です。実は、このシャークタンクは、もともと15年前に日本で大ヒットした『マネーの虎』をモデルにしています。志願者の夢を語る姿と、それを問い詰める社長たちとのやり取りが興味深く、テレビ史に残る名番組になっていると言えるほどでしょう。

シャークタンクも、マネーの虎と同じく、志願者を5人の社長たちが待ち構えることになります。どんな社長たちが構えているのか紹介します。社長たちの顔ぶれは毎回変わるのですが、いつものメンツというのもいます。
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Mark Cuban(マークキューバン):なんと12歳で起業家となりました。起業家としての成功を収めたあとは、投資家として活躍し、複数の会社で連続の成功を納めます。今では、NBAダラス・マーヴェリックスのオーナーを担っています。

Barbara Corcoran(バーバラ・コーコラン):23歳になるまでに、高校・大学での成績は最悪でしたが、20ものアルバイトを経験。ニューヨークで不動産の会社を立ち上げたウエイトレスは今では、億万長者の一人です。

Lori Greiner(ロリ・グレイナー):国際的ブランドを複数保有する起業家。彼女はリテール商品の女神とも呼ばれ、生活製品に関連する幾つもの特許を保持しています。

Robert Herjavec(ロバート・ハージャヴェク):過去10年という間、ドットコム業界は浮き沈みの中で、二転三転してきました。そんな中で、継続して、ドルを束ね続けた男がロバートです。

Daymond John(デイモンド・ジョン):ファッション業界の巨人。ニューヨークに生まれ、その地元でクイーンズの帽子を売ることから始まり、コツコツと業界の頂点まで上り詰めました。

Kevin O’Leary(ケヴィン・オーレアリー):スタートアップで成功する為の著書を買えば、まず彼の事例から始まります。それほどに、サクセスストーリーの代名詞として彼はアメリカで愛されています。大きなアイデアと、0円から、そのソフトウェア会社は地下室からはじまりました。

(出所):http://abc.go.com/shows/shark-tank/cast

ここで紹介した人たちもまた、シャークタンクに出てきて野望を語る挑戦者のような時代があったのです。誰もが憧れてしまうような成功者たちは一体、志願者に向けて、どのような質問を投げかけるのでしょうか。もし、あなたがシャークタンクに出るようなことがあれば、ほぼ100%の確率でシャークに聞かれる質問を幾つか紹介していきます。

◼︎What are your sales?
 あなたの売り上げはどうですか?

これはまず、一番初めに受ける質問です。そして、それはただ「10,000ドルです!」と答えるだけでは十分ではありません。それがどこから来ている10,000ドルであるのか、どのような施策を使って得た売り上げであるのか、そして、どんなパートナー組んで叩き出したものであるのか。マーケティングは出来ているのか。など、根拠も含めて、答えましょう。

◼︎ Why do you have to have our money?
 なぜ、私たちのお金が必要なのでしょうか?

多くの志願者はこの質問に窮してしまうことがほとんどです。たいてい、会社を拡大するために必要なお金としては全く十分ではありません。つまり、投資した資金がどのような価値に変わって、会社を支えることになるかどうかを彼らは知る必要があるのです。

◼︎ Why a big valuation?
 なぜ、そんなにも大きな見返りが期待できるのでしょうか。

社長たちが気になるところは、見返りです。最低限の投資資金で、大きいリターンを得られることこそが投資家の腕の見せどころともなってきます。また、この金額と株式率の正当性をきちんと把握できているかどうかも、社長たちが志願者を試しているところです。

◼︎ Is the product unique?
 その商品はユニークでしょうか。

もし、プレゼンする製品が既に世に出回っているものであるならば、どんな競合が市場に出回っていて、どのようにすれば、それらに打ち勝つことができるかまでを説明する必要が出てきます。つまり、自分の製品が新しいかどうかを証明しなければなりません。簡単に真似ができてしまうようでは、その商品に価値はないわけです。

◼︎ How much debt have you acquired?
 どれくらいの社債を抱えていますか。

もし会社が返済義務のあるお金を抱えている場合、社長たちはその額を知りたがります。自分が出資するお金を借金返済に使われて終わりだなんてケースに見舞われてしまえば、たまったものではありません。この状態で出る場合は、どれくらいの社債をなぜ抱えているかまで説明できるようにしましょう。

◼︎ What is your quantity of inventory?
 在庫はどれくらい抱えていますか。

製品を売る場合に限っては、在庫の管理ができているかどうか、つまりサプライチェーンの把握が成功と失敗を分ける重要な要素となり得ます。在庫を増やすため、もしくは在庫を置いておくための倉庫を併設することに資金を費やそうとする志願者も中にはいるのです。この工夫は、起業家としての質が問われるところです。

◼︎ What are your current costs?
 現在のコストはいくらですか。

投資した金があっという間に消えてしまえば、なんの意味も持ちません。あらゆるコストも引っくるめて、志願者がどれだけのコストを毎月支払っているかどうかを社長たちは確認しようとします。アバウトな数字ではいけません。こと細かく、精緻化された数字を答える必要があります。

シャークタンクのやり取りは、とにかく早いのが特徴です。社長たちが気になるところをマシンガンのように問い詰めていきます。それに、志願者が何の躊躇いもなく答えていくところも見所です。シャークタンクのみどころは、娯楽混じりのテレビショーではなく、投資家と志願者による心理戦に緊張できるビジネスを垣間見ることができるところです。
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