「恥ずかしながらも楽しんでいる子どもの姿をみて、
やっぱり時間をつくって、
習わせてあげたいと思いました」
「親子ともに最初は照れがありましたが、
だんだん楽しくなってきました。
歌やダンスは楽しそうにやっていました」
こちらは、過去に私が開催した「親子de英会話 ワークショップ」で、保護者の方から頂戴した貴重な感想の一部です。
最初は、「英語で話してみる」という行動は、日常英語に触れる機会がない人にとっては、「恥ずかしい」という行為。
しかし、時間とともに「英語で歌ったり、ダンスしたり」という行動は、
どうやら「楽しい」という行為にかわっていくようです。不思議ですね。
今回は、どうして「英語を話す」ときに、多くの日本人の親たちはシャイになってしまうのか、その克服方法をご紹介していきます。
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■歌とダンスが英語と相性がいいワケ
娘たちが生まれてから長年視聴してきた幼児TV番組。
番組は、「歌とその歌詞にあうダンス」で大半が必ず構成されており、番組の時間はほんの15分から20分程、そしてあっという間です。
しかし、そのあっという間の時間も毎日視聴しているせいなのか、ついつい私たち親も一緒に口ずさみたくなるようなリズム、またダンスに影響されてか、自然と子どもと一緒に歌えるようになっていますよね。
この「歌とダンスのマジック」は偶然ではなく、
私は記憶を助ける「必須マジック」だと思っています。
そして、子どもはもちろんのこと、子どもと一緒だとちっとも物怖じせずにやってしまう親たち。
この、「子どものために一緒に無意識にやってしまう親がとる行動」こそが、
実は子どもと一緒に親を成長させる要素、だと私は感じています。
この体験は、英会話学習にも同じことがいえると思います。
■まずは、英語の童謡「nursery rhymes」から歌ってみよう
マザーグースのような英語で歌う童謡「nursery rhymes」
最初、歌の歌詞、意味は分からなくても、
歌真似することで、日本語にはない音のかたちを口の筋肉を鍛えながら動かしてみたり、また、音の韻を楽しんだり。
何度も聞いているうちに、親子で知らずと口ずさんでしまうはずです。
私も幼い頃、父とよく一緒に歌った(歌わされた)英語の歌は、
最初、意味はチンプンカンプン。
でも韻だけはちゃんと踏んで歌えていて、得意げになったものです。
この、ただ意味もわからず耳だけで聞いて真似して歌ってみる、
シンプルだけど、
この「親子で一緒に真似して歌うこと」こそが、実はとても大事なのです。
実際の歌詞は、文字が読めるようになり、単語が理解できるようになってからでOK、
また子どものほうから意味を聞いてきたときに親が教えてあげる、
でちょうどいいと思っています。
■ジェスチャーが英語と相性がいいワケ
歌とダンス、踊りに慣れてくると、急速に上達してくるのが、
英語を話す時のジェスチャー(身振り手振り)です。
私が子どもたちに、まず「英語だけで伝えたい」、と思うときは、
必ずジェスチャーと一緒に話します。
I(アイ と言いながら、右手を胸に手を置く)
Like(ライク と言いながら、両手でハートをつくる)
Red( レッド と言いながら、赤いものをいくつか触って、または指さしてみる)
これは、以前カナダにいた時、コミュニティーカレッジでASL(American Sign Language) を学んでいた経験から、私が習得したものです。
その時、いかに単語より派生したジェスチャーが、言葉の通じない人とのコミュニケーションに役立つか、を体感したので、子どもたちに英語で話す時には、いつの間にかそんな自己流メソッドを使うようになっていました。
また、「英語で歌を歌う」時には、手先や上半身だけでなく、体全体で表現できるので、
このメソッドを最大限活かさないわけにはいきませんよね。
私が参画している、歌って楽しいこども英語学習プログラム「Dr.Aのシングアンドスピーク」でも、もともと日本人になじみのある童謡「nursery rhymes」を、
グラミー賞受賞経験があり、世界的に活躍してきた音楽プロデューサーであるDr.Aが創ったオリジナル曲で、「歌って踊って」楽しめるので、ご参考までにぜひプログラムの視聴をオススメします。
手遊びで有名な「INCY WINCY SPIDER」(手遊びで有名なクモのストーリー)
身体のパーツを用いた「IF YOU ARE HAPPY YOU KNOW IT」(しあわせなら手をたたこう)
など、歌いながら身体を動かさずにいられない、親子で楽しめる歌が沢山あります。
■まとめ
以前、子どもの「好き」を英語の環境に変えていくこと、を「今日から始める親子de英会話」で、ご案内しました。
まさに、今回は子どもの好きな「歌」を、
「ダンスに絡めて」、
「親も一緒に」楽しむ、
ことが、最初の「英語で話す恥ずかしさ」を克服するきっかけになるはずです。
<この記事を要約すると>
・英語の歌は、ダンスと一緒に覚えよう
・英語を話すときは、ジェスチャーをつけて、身振り手振りで話そう
・細かい意味は気にせず、耳だけで聞いて真似して歌ってみる、
この「親子で一緒に、聞こえた英語を真似して歌うこと」こそが、「シャイ」を打破するきっかけに。