小学校の英語の授業って?どうなの?どうなるの?

子供
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平成23年度から、小学校で義務教育化された英語の授業。
ですが、小学生になった子どもを持つ私でさえも、実際にどのような授業が行われているのか?実はよく知りません。

子どもが通う小学校の案内を見ても、英語に関しては、使用教科書も専門科教師の名前も載っていませんし、ホームページ上でも英語の授業についての情報はゼロです。

そこで、調べてみることにしました。

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◆情報が少なくてよくわからない…

まず検索すべきは、文部科学省のホームページでしょう。
小学校外国語活動サイト(http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/gaikokugo/)が見つかりました。

トップページには
Foreign language activities to cultivate children’s communication ability.
~児童のコミュニケーションのちからをはぐくむ外国語活動~

というタイトル付きの写真

そして、
「平成23年度より、小学校において新学習指導要領が全面実施され、第5・第6学年で年間35単位時間の「外国語活動」が必修化されました。 (中略)本サイトでは、全国の地域・小学校の取組等、外国語活動に関する情報提供を行います。」
とあります。

期待してそのトップページにあるバナー「英語ノートの教材」をクリックすると、コンテンツが何もなく、次の「拠点校」のページもつながらず…
その次の「情報コーナー」「関連資料」から僅かに得られた情報は、寝屋川市と岡崎市で行われた研究発表の概要のみ…撃沈。

◆学習指導要綱の中の「外国語活動」

諦めず「現行学習指導要領・生きる力」(http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/syo/gai.htm)を見ると、第4章に「外国語活動」が載っていました。
興味のある方は、全文をご覧になってください。
長いので、ここでは、概要をまとめてご紹介します。

「第1 目標」の章は次の通り。

「外国語を通じて,言語や文化について体験的に理解を深め,積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り,外国語の音声や基本的な表現に慣れ親
しませながら,コミュニケーション能力の素地を養う。」

「第2 内容」の章には、正直、具体的な内容は全く書かれていません。

「第3 指導計画の作成と内容の取扱い」の章は、無駄に形式ばった分かりづらい文章なので、要約していきます。

① 2学年間を通して目標の実現を図る。
② 言語や文化は体験的理解を図り、細部にわたったり、形式的になったりしない。
③ 児童の興味・関心にあわせ、他教科等で学習したことを活用するなどの工夫により、指導の効果を高める。
④ 指導計画の作成や授業の実施は、学級担任又は外国語活動の担当教師が行い、授業の実施には、ネイティブ・スピーカーの活用、外国語に堪能な地域の人々の協力を得るなど、指導体制を充実する。
⑤ 音声はCD、DVDなどの適切な視聴覚教材を積極的に活用する。
⑥ 道徳教育(別の項目)の目標との関連を考慮しながら、適切な指導をする。

続けて、次のようにやや具体的に書かれてます。

①児童の発達の段階を考慮した表現で、身近なコミュニケーションの場面を設定。
②アルファベットの文字や単語は、音声によるコミュニケーションを補助するもの。
③言葉によらない手段もコミュニケーションを支えるとして、ジェスチャーの役割を理解。
④外国語活動を通して、国語や日本の文化についても理解を深める。
コミュニケーションの場面の例
 (ア) 特有の表現がよく使われる場面
     あいさつ/自己紹介/買物/食事/道案内 など
 (イ) 児童の身近な暮らしにかかわる場面
     家庭での生活/学校での学習や活動/地域の行事/子どもの遊び など
コミュニケーションの働きの例
 (ア) 相手との関係を円滑にする
 (イ) 気持ちを伝える
 (ウ) 事実を伝える
 (エ) 考えや意図を伝える
 (オ) 相手の行動を促す
⑦各学年の指導
 (ア) 第5学年は、初めて学習することに配慮し、身近で基本的な表現で、外国語に慣れ親しみ日常生活・学校生活にかかわる活動を中心に、友達とのかかわりを大切にした体験的なコミュニケーション活動を行う。
 (イ) 第6学年は、第5学年の学習を基礎に、国際理解にかかわる交流等を含んだ体験的なコミュニケーション活動を行う。

学習指導要綱の「外国語活動」をまとめると、このようになりました。

◆実態と今後への期待

小学校の英語の授業で、外国語を通じて、コミュニケーション能力の素地を養う という目標には心から共感します!

ですが、始まって4年も経つのに、いまだ研究段階なのかなぁという印象。
指導内容の中でのコミュニケーションの場面の例にある“道案内”はどのくらいの頻度で必要なのでしょう?「Go straight and turn to the left(まっすぐ行って左)」はやっぱり形式的かなぁと。
むしろ、海外で親切でフレンドリーな人=正確で信じられるとは限りませんと教える方が大事かもしれません。

コミュニケーションの働きの例として、相手との円滑な関係、気持ちと事実を明確に分けて意識して伝えること、考えや意図を持って相手に働きかけること、これらは言語に関係なく、間違いなく大事な人間力だと思います。

私が主宰している親子英語サークルでも、言語を超えたコミュニケーション能力と人との繋がりを重視して、乳幼児期から英語に親しむ時間をスタートしています。
そして、小学生には、将来の学習に役立つ言語ツールとして、国語に近づけるイメージで、読み書きやスピーチなども大いに取り入れた学習チャンスを与えたいと思っています。

義務教育の英語が小学校5年生からでは、正直、遅いです。
親子英語サークルには、東京都西東京市、東京都練馬区、埼玉県新座市の3つの地域の小学校低学年の児童が参加してくれていますが、新座市では小学校1年生から英語の授業を始めています。

これからの日本人が、世界の中で、平和で豊かな未来を創りだすために必要なコミュニケーション能力や人間力を高めるために、英語の教養は必要です。
将来的には、幼稚園からの一貫義務教育の中で英語教育環境が整うことを、文部科学省に期待します!

◆まとめ

平成23年度より、小学校5・6年生で年間35単位時間の「外国語活動」が必修化されました。

文部科学省のホームページ内、現行学習指導要綱の「外国語活動」に、その目標や指導内容が紹介されていますが、いまだに研究段階のようです。

将来的には、英語教育が幼稚園からの一貫した義務教育の中で行われ、豊かな未来を創りだすために重要なコミュニケーション能力の育成につながっていくことを期待しています。

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