「~すること」という意味を表すとき、英語ではto do(to 不定詞)とdoing (動名詞)が使われます。
どちらも同じように使えるケースもあるのですが、片方しか使えないものやそれぞれで意味が違う場合もあります。少し、整理をしみましょう。
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■どちらでも同じように使えるもの
はじめに、どちらでも同じように使える動詞を挙げてみます。
厳密に見るとto do とdoing では微妙な差がある場合もありますが、大差はありません。入れ替えて使っても誤解を招くことはないので大丈夫です。
・begin / start She began to run. = She began running. 「彼女は走り出した」
具体的な動作を表す言葉の場合は、どちらでも同じように使えます。
begin とstart はほぼ同じ意味ですが、startを使うほうが、やや口語的になります。
・continue She continued to run. = She continued running. 「彼女は走り続けた」
・like / love Children like to play than to study. = Children like playing than studying. 「子どもは勉強するより遊ぶ方が好きだ」
・hate I hate to go to the dentist’s. = I hate going to the dentist’s. 「歯医者に行くのは嫌いだ」
■to do を使うもの
次に挙げる動詞は、後ろがto do の形になります。否定の内容を続けたいときはnot の位置に気を付けましょう。
・promise He promised to be here by ten. 「彼は十時までにここに来ると約束した」
He promised not to be late. 「彼は遅れないと約束した」
He didn’t promise to be in time. 「彼は時間通りに来るとは約束しなかった」
・hope I hope to see you again soon. 「またすぐにあえることを願っています」
・plan / intend I intend to go to Paris next year. 「来年パリに行こうと思っている」
・pretend She pretended to be a student. 「彼女は学生のふりをした」
・refuse He refuses to talk about it. 「彼はそのことについては話したがらない」
The door refused to open. 「ドアはどうしても開かなかった」
ドアが意思を持っているようで、日本語で考えると面白い表現ですが、英語では無生物が主語になることは特殊ではありません。
■doing を使うもの
・enjoy I enjoy playing tennis. 「テニスをするのが楽しい」
・finish I finally finished reading this thick book. 「このぶ厚い本をやっと読み終えた」
・quit / give up He quit smoking. = He gave up smoking. 「彼はたばこをやめた」
quit「止める・辞める」 は、過去形、過去分詞形も同じ形の動詞です。例文は主語がHe で3人称単数なのに三単現のsがついていないので、過去形です。
・mind I don’t mind your smoking. 「あなたがタバコを吸っていらっしゃるのは構いません」
smokingを行う人を表しているので文法的にはyour が正しい形なのですが、口語ではyou が使われることが増えているそうです。
このほかには、appreciate「感謝する・受け入れる」、 avoid「避ける」、 postpone「延期する」、 suggest「指示する」keep「し続ける」などがあります。
■to do とdoing で意味が違ってくるもの
うしろに来るのがto doか doingかで意味が違ってくるものでは、中学英語でも出てくるstop がおなじみですが、同じように使い分ける動詞はほかにもあります。
・remember / forget to do を使う場合は、これから任務や責任を果たすことを表す内容が続きます。
doing の場合は、過去に起こったことを表す内容が続きます。
Remember to lock the door = Don’t forget to lock the door. 「ドアのロックを忘れないで」
I remember seeing the Alps for the first time.= I’ll never forget seeing the Alps for the first time.「初めてアルプスを見たときのことを覚えている=決して忘れない」
・regret to do の場合は、相手の期待に反する内容を伝える場合に使います。
doing の場合は、過去に起こったことを表す内容が続きます。
I regret to tell you that you failed the test. 「残念だけど、君のテストはダメだったよ」
I regret lending him some money. 「彼にお金を貸して後悔している」
・try to do を使う場合は、努力を表します。
doing を使う場合は、これまでとは違うことや新しいことを試してみるときです。
I’m trying to learn English. 「英語を学ぶ努力をしている」
The room was hot. I tried opening the window, but that didn’t help. So I tried turning on the fan, but I was still hot. Finally I turned on the air conditioner. 「部屋は暑かった。窓を開けてみたが、役に立たなかった。それで、扇風機を付けてみたが、それでも暑かった。結局エアコンをつけた。」
■まとめ
動詞の後ろに動作を表す言葉を続けたいとき、to do とdoing のどちらを使うかをまとめました。日常会話で使えそうな文を例として挙げています。とはいえ、どちらか一方だけを使うものを間違ってしまっても、ネイティブであれば理解してもらえることでしょう。
気を付けなければいけないのは、to do とdoing で意味が違う場合です。
どちらがどの意味なのかとっさに出てこなくて、心配でしゃべれなくなってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
でも、ご安心ください。ほとんどの場合は、たとえ間違っていても前後のつながりから意味が予想できます。英会話学校や英語教室なら失敗しても訂正してもらえるので、どんどん使って、使いながら一つ一つものにしていってください。
英語は使えば使うほど身についていくものです。失敗を恐れずに、どんどんチャレンジしてくださいね。
Keep trying !