Googleを使わずに1日が終わることはないとしても、過言ではないほど、この会社は世界中どこにいても生活と切り離せない関係にあります。その生みの親といえば、スタンフォード大学で共に勉学に励んでいた2人の青年。ラリーページと、セルゲイブリンです。Facebook創業者マークザッカーバーグや、Apple創業者スティーブジョブズと異なり、あまり前面に出て話すような機会が多くない為、サービスが普及していたとしても、日本でその名前を知っている人は多くはないことでしょう。ラリーページは、スティーブジョブズをメンターとしており、住んでいた家も徒歩圏内であったということでも有名です。彼らの言葉や、人物像が思い浮かんでこないということで、根っからのビジネスマンや研究者であるだけということは決してありません。
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創業者の一人であるラリーページが、彼の父が卒業したミシガン大学で話したスピーチを見つけました。その内容は、彼がGoogleの世界観(アイデア)を思いつき、実現するまでで気づいた「夢を叶えるための事実」です。今や、時代の代名詞ともなっているGoogleがどのように始まり、その思いを遂げたのかを垣間見てみましょう。
The idea wasn't even on the radar. But, much later we happened upon a better way of ranking webpages to make a really great search engine, and Google was born. When a really great dream shows up, grab it! アイデアには価値がありません。しかし、後々、ウェブページをランク付けしていく為には、優秀な検索エンジンが必要として、より良い方法を思いついたのです。それが、Googleでした。どうしても叶えたい夢が見つかったなら、今すぐ掴みにいかなければいけません。
「これがしたい。」、「こんな夢を持っている。」生活していれば、一つはこうした夢を抱くこともあるかもしれません。しかし、それをアイデアで終わらせてしまうのか、それとも実行に移すのでは大きな違いがありません。ラリーページは厳しくも、そんなアイデアだけのものを、価値なしと切り捨ててしまう。そして、行動に移したアイデアにようやく価値が生まれてくると話しています。世界のGoogleも、またそのようにして生まれたということです。
Technology and especially the internet can really help you be lazy. Lazy? What I mean is a group of three people can write software that millions can use and enjoy. テクノロジー、とりわけインターネットというものは本当に人類を怠惰なものにしてしまうものなのでしょうか。怠惰だって?私が言いたいのは、3人のグループで何百万が使い、楽しむことができるソフトウェアを書くことができるということです。
Googleは、ラリーページとセルゲイブリンによって、細々と始められたプロジェクトでした。とはいえ、最初の数年間は目も向けられず、何度も罵倒されたような歴史を持っています。それでも、夢を諦めず、自らがやりたかった、そして実現した世界から目を背けず、ひたすら考え、作り上げました。これは大勢の人間が作り上げたのではなく、本当に数人で生み出したことなのです。ITには、こうした可能性があるということをラリーページは強調しています。
Overall, I know it seems like the world is crumbling out there, but it is actually a great time in your life to get a little crazy, follow your curiosity, and be ambitious about it. Don't give up on your dreams. The world needs you all! 概して、世の中はまるで崩れかけているように思いますが、そこにちょっぴり暴走して、好奇心に従い、志を抱くことは人生にとって、とても良い時間だと考えています。夢を諦めてはいけません。世界は、きっとあなたを必要としているに違いありません。
一歩踏み出して実行を始めたとしても、お金や時間、人間関係など様々な障壁があり、続ける理由よりも諦める理由が嵩張ってしまうこともあります。そんな時は、世界が必要としている意識を高く持ち、素直に生きて行くことが大切です。諦めることも簡単ではありませんが、諦めないことはもっと難しいことでもあるのです。
Just like me, your families brought you here, and you brought them here. Please keep them close and remember: they are what really matters in life. 私がそうであるように、今あなたがここにいることは家族のお陰です。また、ご家族の方をここまで連れてきたのも、紛れもなくあなたなのです。いつまでも家族と親密でいることと、「家族が人生で最も大切だ」と忘れないでください。
最後に、成功の秘訣よりも、もっともっと大切なことを話してくれました。心で分かっていても、ふと行動に出づらいのが家族ごとだったりします。アメリカでの働き方は、仕事よりも家族、家族よりも仕事、日本のようにきっぱりはしていません。誰もが、仕事も家族も大切にしているように思います。世界一の起業家が言っているので間違いありません。日本のように、どっちか取ったら、どっちか捨てなきゃいけないのではなく、どっちも取るにはどうすればいいかを考えるのです。暮らしながら、学んでいく一つのことでした。