人生初めての「留学」を検討しているあなた。
その人生初めての「海外に滞在しながら学ぶ」経験を、あなたはなぜしてみようと思いましたか?
以前、「留学の基本のキホン5W1H」にも書かせていただきましたが、留学に一番大切なのは「留学したい理由」。
今回は、私が留学カウンセラーをしていたときの経験を思い出し、「留学したい理由別、留学を決定する前に見直しておくこと」をご紹介します。
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■留学したい理由ケース1:自分を見つめなおしたい
例えば、
「長い間OLをしていて、学生時代は短期留学を経験。それから、英語には一切触れず、あっというまに勤続年数だけが増える、、、。以前あこがれていた海外への想いを思い出し、一度今の環境を切り替えて自分を見つめなおしたい!」という方がいたとします。
「自分を見つめなおす」ことは、日本にいても現在の環境を変えればできそうな気がします。
ここで大事なのは、「海外に行ってまで環境を変えるベネフィットがあるか」という点です。
日本で親と一緒に暮らしている人は、留学先では、少なからず一人、あるいは他人と生活することになります。
しかも、文化の違うなか、炊事、洗濯、掃除など身の回りのことを一切家族に任せていた人にとっては、さらにハードルが高くなります。
留学から帰ってきて、性格がポジティブになり輝いた友人が周りにいるなど、身近に「留学して成功体験をしたローモデルにできる人」がいれば、自分も同じように成功するチャンスがある!と、留学をポジティブに思い描けることでしょう。
「海外に行かなくても国内でもできそう」と、少しでも頭にそんな思いがよぎるなら、「自分を見つめなおしたいから」という理由だけで留学しないほうがベストです。
「言葉も文化も違う新しい舞台でないと、自分が甘えてしまいそうだから」というストイックな考えをもった方に会ったことがありますが、むしろこのくらいの意気込みであれば留学する理由としては、充分ですよね。
自分を見つめなおす留学を望むあなたへ:
「海外の環境でないといけない理由がありますか。」
■留学したい理由ケース2:キャリアアップのために英語を上達させたい
例えば、
「日本で長い間英語を勉強してきたけれど、なかなか上達が感じられない。いっそのこと、海外へ一度身をおいて生活した方が上達するのではないかと思う。」という方がいたとします。
「長い間勉強しているのに上達しない」というのは、色々な要因があるような気がします。
「勉強法に問題はないのか」「上達しない、というのは自己判断なのか、または公式のテストの結果から判断してなのか」など、この理由こそまずはじっくり考える必要があります。
「上達しないと思う原因」をまず見直して、「海外に行かなくても国内でも自分が望むレベルにあげることができそう」と、先ほどと同様に少しでも頭にそんな思いがよぎるなら、「英語を上達させたい」という理由だけで留学しないほうがベストです。
「ある程度の会話力で今までテレビ会議など乗り切ってきたけれど、圧倒的にネイティブの発音に着いていけない。また交渉のための言い回しも英語でなんとなく理解した気になっていた。今の生活環境だと英語を勉強する時間もままならないので、思い切って一度短期留学してしっかり効果をあげたい!」など、日本での学習に限界を感じ、むしろ短期であっても海外生活で文化的背景をまるごと学ぶ体験が目的、であれば留学するメリットはあると思います。
英語を上達させたい留学を望むあなたへ:
「まずは現在の学習方法を見直してみましょう。日本でできないことは、海外へいっても同じ。日本で上達できない理由をまずは追求しましょう。」
■留学したい理由ケース3:昔からの夢、海外で生活してみたい
例えば、
「学生の頃からの夢、海外での生活。できるだけ期間は長く滞在したいけれど、まずは短期でも一度は海外の土地を踏んでみたい。」という方がいたとします。
「海外で生活してみたいという夢」は、日本にいてはもちろんできないので、一見一番成功しそうな理由であるような気がします。
昔から思い描いていた夢がからこそ、「具体的に計画」することで、より充実した留学になるはずです。
私の場合もこのケース3の理由から、思い描いていた夢をより具体化し、海外生活で無駄のないよう日本できることは日本で準備していきました。
「学生の頃からの夢・海外で生活してみたい」→「海外で日本語を教えたい」→「地元と姉妹都市であった街があるカナダで、子どもたちに日本語を教えたい」と、より具体化していき、「日本での自分の現状」を細かく分析しました。
英会話力については、「カナダの現地の学校の子どもたちに日本語を教える英語力」が必要だったので、NHKのラジオ英語講座にはじまり、日本文化を英語で紹介する講座(大学の公開講座)に参加したり、続けていたネイティブとのプライベート英会話レッスンをよりカスタマイズしてもらったり、、、。
日常生活には問題ないくらいの英会話力は日本でつけていこう、と心に決めていました。
結果、あちらに到着した直後に打ち砕かれた通用すると思った英会話力、現地は移民をはじめあらゆる人種の人たちで、想像していたのとはまるで異なる英語が話されていました。
しかし、「自分の意見を英語で表現する力」を日本である程度準備して行ったので、日常会話レベルのコミュニケーションはできることが分かりました。
よって、よりスムーズに現地の生活に溶け込めたことは事実です。
昔からの夢、海外で生活したいという留学を望むあなたへ:
「思い描いていた夢をより具体化し、現地の生活で無駄ができないよう日本できることは日本で準備しきましょう。」
■まとめ
今までに見てきた留学したい理由別、旅立つ前の最終チェックを振り返ってみましょう。
ケース1:自分を見つめなおす留学を望むあなたへ:
「海外の環境でないといけない理由がありますか。」
ケース2:英語を上達させたい留学を望むあなたへ:
「まずは現在の学習方法を見直しから。日本でできないことは、海外へいっても同じ。日本で上達できない理由をまずは追求しましょう。」
ケース3:昔からの夢、海外で生活したいという留学を望むあなたへ:
「思い描いていた夢をより具体化し、現地の生活で無駄ができないよう「日本できることは日本で」準備していきましょう。」
<この記事を要約すると>
・留学したい理由をまずは具体化してみましょう。
・より充実した留学生活を送るキーは、日本できることは日本で準備していくこと。本当に海外いく必要性が合うかもここで確認しておく必要あり!