そのお土産、本当に必要ですか?英語圏と日本の文化の違い

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海外留学前にまずは自分の国「日本」を知らないと!
なんて慌てて日本の歴史や伝統芸能などの知識を詰め込んだ記憶がある方もいると思います。

また、海外に行くならお土産をもっていかなきゃ!と
浅草や京都などのお土産屋さんで日本らしいものをどっさり買いこんで、海外へ持参した方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私もかつてその一人でした、、、。

もちろん、初めて日本人を受け入れるというホストファミリーへの贈り物であれば、上記のアプローチはベスト、といえるかもしれませんが、ちょっと立ち止まってみましょう。

その「お土産」は、そもそも訪れる先の相手が本当に必要としているものなのでしょうか?
もし現地に特定の訪問先があるのであれば、躊躇せず、まずはリクエストを聞いてみましょう。
ちょっとした思考の転換で、無駄がなく、相手にとっても最も喜ばれるものを送れるはずです。

という訳で、

今回は、「英語圏と日本の文化の違い」をお届けします。

主に、筆者が滞在していたカナダトロントの人々や地域性を日本と比較しながら、お話ししてみたいと思います。

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■カナダ人は“他人に優しい”

今でこそ日本社会で少しずつ浸透、また改善されてきたバリアフリー。

身体が不自由な方はもちろん、小さな子どもを抱えての外出はとても「大変」なイメージがまだありますよね。
そんな常識を覆すのが、まさに海外を訪れたとき!

街の至るところで、車イス目線、バギー(ベビーカー)での移動に優しいつくりになっているしかけを目の当たりにしていた頃です。

ある日、私がバス停でバスを待っていると、後からバギーを押している母親と、ティーンエイジャーの男の子がやってきました。

少し遅れてバスが到着し、みんなそれぞれバスに乗り込む瞬間、

私の目を奪ったのは、、、

R&Bミュージックを大音量にしてヘッドフォンで聞いていた、NBAのバスケの選手ではないかと思えるくらい体格のいい彼が、軽々とバギーを抱えて、先にバスに乗り込んだのです。
その前に、特に何か声をかけたわけでもなさそうで、助けてもらった母親は、”Thank you for your help.” と笑みを浮かべ、お礼を言っていました。

そんなシーンはトロントでは特別なことでもなく、その後何度か遭遇し、

この街では「お互いに助け合うこと」は当たり前、特に弱い立場にいる人たちに優しい仕組みになっているんだな、と実感したことを思い出しました。

そして月日は流れ、一昨年子供たちとトロントを訪れたときのこと。

私が子ども連れでメトロに乗ると、ササッとその車両に座っていたほとんどの人々が私たちに席を譲ろうとして立ったのです。思わず、見えないレッドカーペットが敷かれた!と感じる程でした。
この経験もその時だけの偶然ではなく、やはり滞在期間中、頻繁に似たような体験をしました。

以前、海外から日本へ遊びに来たオーストラリア人の友人が、とても興味深い事実に気がつきました。

一緒に行ったショッピングモールで一休みしていたとき、カフェからの外の景色、交差点の行き交う人々をみながら、
「この国の人たちはみんなオシャレで洗練されているよね、でも何かもの足りない気がするんだけど、なんだかわからない、何だろう。」と聞いてきたのです。

私も一緒にその違和感の原因を考えていたのですが、見つからず、、、。

数分後、

「わかった!車イスや障がいの人を、こういったパブリックの場でほとんど見ないんだよ」といったのです。

彼らの国では、普段の生活で誰もが同じように外出しやすい社会なのに対して、まだまだ日本ではバリアフリーの問題も含めて、不便な社会なのかもしれません。

■カナダ人は“自分にも優しい”

海外で働いていて感じたのは、
カナダトロントの人達は、いい意味でお金にシビアだということ。

日本では、無言の常識、サービス残業!

海外では、定時にみんなしっかり帰る!仕事は持ち帰らない。

ちょっとでも残ろうもんなら、「なんかあったの?」なんて心配されてしまうくらい、残る方が病的な存在に!

いい意味で自分以外を過信しない(信じない)ということ。

契約書のサインの前には念入りに内容はしっかりチェック、異議があれば物申す!

やたらめったらサインをしないので、日本のどこにでも押してしまう判子文化はなかなか理解されず。

買い物の際には、しっかりレシートをチェック、さもないと実際の値段より多くチャージされているかも、なんて他人を気軽に信用しないのです。

食べものを購入する前には必ず商品ラベルをチェックするし、
(食品アレルギーに厳しいカルチャーであるせいもあるけれど)

レストランでもしっかり何が入っているか聞く!
(メニューも日本のように写真がついている場合はまれ)

つまり、自分が払った分の対価はしっかり要求する!
という、当たり前ではあるけれども、それが海外の常識であり一種の文化であるようです。

■まとめ

今回は、「英語圏と日本の文化の違い」をご紹介しました。
いかがでしたでしょうか?

今回ご紹介したことはカナダ人だけでなく、同じ英語圏のアメリカ人にも当てはまります。

あなたも留学やビジネスなどで海外を訪れることがあったら、“郷に入らば郷に従え”。
英語圏の人たちのように“他人に優しく”、そして“自分に優しく”してみてください。

海外ではシャイにならず、困っている人をみつけたら、助けを求められなくても一声かけてみる!を心がけてみましょう。

〈この記事を要約すると〉
・日本らしいお土産は不要?!相手に一番喜ばれるものを贈りたいなら、相手に直接聞いてみよう。
・英語圏は「他人に優しく、自分に優しい」社会。英語圏での生活でストレスをためないためには、あなたも「他人に優しく、自分に優しく」暮らしてみよう。

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