未来の予定や、「~するつもり」のことを話すときに欠かせないのが、未来を表す助動詞 “will”です。この “will”ですが、確か中学・高校時代に 「“be going to”に置き換えても同じ意味になる」と習いませんでしたか?
例えば、「私はパーティーに行くつもりです。」という意味の
I will go to the party.
は、
I am going to go to the party.
と言うこともできる、ということです。これは間違いではありません。ですが、 “will” を使うか“ be going to”を使うかで、意味に差がでてくる場合があるのです。
今回は、 “will”と “be going to”の使い分けについてご紹介します。
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“will”と “be going to”の比較①
まず、下記の例文を見てみましょう。
|A: I think you should apologize to her as soon as possible.
|(できるだけ早く、彼女に謝るべきだと思うよ。)
|B: OK, I will call her later.
|(わかった。あとで電話するよ)
数分後…
|C: Hey, you have to apologize to her.
|(ねぇ、君は彼女に謝らないとだめだぞ)
|B: I know! I’m going to call her later.
|(わかってる!あとで電話するよ)
いかがでしょう、違いがわかりますか?
簡単に言うと、 話しをする中で決めた未来のことには“will”を、話す前から決めていた未来のことは “be going to”を使うのです。この場合、 “will” と “be going to” は置き換えることができません。
例えば、
|A: Why won’t you come to the house party tonight?
|(今夜のホームパーティーに来ない?)
と誘われて、
|B: Sounds nice! I will visit your house around 7pm.
|(いいね!7時頃君の家に行くよ)
と答えるなら自然ですが、もしここで、
|B: Sounds nice! I’m going to visit your house around 7pm.
と答えると、「誘われる前からA君の家に7時頃行こうと思っていた」というニュアンスになってしまいます。
“will”と “be going to”の比較②
下記の例文を見比べてみましょう。
|A: It is 3pm, but it’s dark outside. It’s going to rain.
|(午後3時なのに、外が暗い。雨が降りそうだ)
|B: For some reason, I think it will rain tomorrow.
|(なんとなく、明日は雨が降る気がする)
Aのように、「現在の状況から起きると予想出来ること」については “be going to”を使います。一方で、理由もなく「起きるかもしれない」ことを言うには、Bのように “will”を使います。
ちなみにAの方は “will”へ置き換えることはできませんが、Bの方は、 “be going to”に置き換えも可能です。意味にも大きな違いはありません。
これは “wll” ?“be going to”?
次の場合、どちらが当てはまるのか考えてみましょう。
① I already told my mother… I ( ) go to school tomorrow. (もう母に言ったけど…明日は学校へ行きます。) ② Oh, I forgot to tell her. I ( ) send a message to her now. (あ、彼女に言うのを忘れてた。今メッセージを送ろう) ③ I feel so cold. I think I ( ) be sick. (すごく寒く感じる。病気になる気がする)
答えは、
① am going to ② will ③ am going to
です。
①は、話す前から決まっていたこと。
②は、話しながら決めたこと。
③は、現在の状況から起きると予想できること、です。
まとめ
同じ未来を表す “will” と “be going to” ですが、いつでも置き換えることができるわけではありません。普段本を読んだり、洋画を見たりするなかで、「ここではどっちを使ってるかな?」と注意してみると面白いかもしれません。
“will”と“be going to”のニュアンスの違いがわかったあとは、会話の中でどんどん実践してみてくださいね。
<今回ご紹介した内容を要約すると>
・話しながら決めた未来には“will”、あらかじめ決めていた未来には ”be going to”を使う
・状況から想像できる未来には、“be going to”を使う
・洋画などを見る中で、どちらで使われているか注意してみるのがおススメ