筆者は、オーストラリア北部の「トロピカルな」気候の街ケアンズに住んでいますが、日本の暑さは年々激しくなって、日本の夏はケアンズの夏の暑さを追い越しているんじゃないか?!と思うほどです。そんな暑さは「hot」というだけでは伝えきれないでございましょう?今日は、暑い気持ちをリアルに伝えられるようになる英語表現満載です!
梅雨の季節からしてもう暑い・・・
最近の日本は、もう夏を待たずして梅雨の季節から暑いのだそうですね!
「梅雨」は英語でwet season やrainy seasonと言います。
The wet/ rainy season has just started.
(梅雨が始まったところだ)
つまり「梅雨入り」を表現することができますね。
そんな雨の多い季節は、湿度が上がって「蒸し暑く」なります。
「蒸し暑い」は、英語でmuggyや humidと言います。
It is very humid today. (今日は蒸し暑い) It was so muggy last night. (昨晩は蒸し暑かった) Japan is hot and humid in the summer. (日本は夏、蒸し暑い)
というように、hotと一緒に使うこともできます。
蒸し暑くなると、不快指数が上がって、こんなぼやきも出てくるかもしれませね。
It is hot and uncomfortable. (今日は暑くて不快だ) It is uncomfortably muggy. (今日は不快なまでに蒸し暑い)
のように副詞としてuncomfortablyを使うこともできます。
そもそも「暖かいwarm」の感覚が違うのかもしれない・・・
夏の暑さの表現を考える前に、「暖かい」についても触れようと思いました。
というのも、日本で「今日は暖かいね~」と話すとき、無条件に「暖かくて気持ちが良い」ということを言っていますでしょう?
英語では必ずしもそうでもないんです・・・
It is warm today, isn’t it? (今日暖かいよね?)
というとき、「なんだか暑くない?」という意味かもしれませんし、「なんだか暖かくて気持ちが良いね」という意味かもしれませんので、そのときの口調で判断したり、
It is nice and warm today.
のようにniceを付け加えることで心地よい暖かさだ、ということを明確にできます。
Warmの暖かさの温度が日本語より高めなのかもしれません。
また、hotにしてもwarmにしても気温の暑さ、暖かさだけでなく、熱さ、温かさも英語では同じ表現なのも日本語とは異なる点ですね。
例えば、
hot water(お湯)
warm milk(温かいミルク)
でも同じhot/ warmが使われます。
そして、その反対の意味、cold/ coolでも同じことが言えます。
cold weatherと、「寒い」についても cold waterと、「冷たい」についても同じ言葉で言い表せます。
いよいよwarmどころではない暑さ!
「hot」を使うにしても、もう「very hot」では収まらない暑さの時もありますでしょう?
そんな時は、
「極端に」という意味のextremelyを使って、
It is extremely hot today.
とも言えますし、
It is boiling hot today.(「ゆだるように」暑い) It is baking hot today.(「焼けるように」暑い)
などもよく使います。
この、boiling hotやbaking hotも、先ほど触れたように、「熱い」の意味でも使えますので、
Your forehead is boiling hot.(熱があって、おでこが熱い)というときにも使えます。
そして、hotの名詞はheat(熱)で、これも熱い時によく使う単語です。
I can’t stand the heat.(暑さに耐えられない) I can’t the summer heat in Tokyo.(東京の夏の暑さに耐えられない) I can’t bear this heat anymore.(もうこの暑さには耐えられない)
のように使います。
また、hotを使わずして暑さを表現することもできます。
It's blazing outside.(ぎらぎらカンカン照りで暑い) It's scorching outside.(焦げ付くように暑い) It's sizzling outside.(ジュージュー焼けるように暑い)
これらは、
It’s blazing hot outside.
It’s scorching hot outside.
It’s sizzling hot outside.
というようにhotと一緒に使うこともできます。
また、Iを主語にしてこんな文で暑さを表現することもできますよ♪
I’m melting!
これを聞いてまず思い出すのは、映画「オズの魔法使い」で西の魔女がドロシー達一行にやっつけられるシーンではないでしょうか。
Look what you’ve done! I’m melting, melting! (なんてことしてくれたんだ!ああ、溶けていく、溶けていくよ~)
という西の魔女の有名なセリフです。
この場合は、本当に溶けちゃっていますが、「暑くて溶けちゃいそう・・・」という意味でもI’m melting!と使うことができます。
このmeltingには「メロメロになる」の意味もあり、
He made me feel like I’m melting. (彼が私をメロメロにした)
のようにも使えます。
I’m melting under the scorching sun.
と言うと、先ほども出てきたscorchingですが、「焼けるような太陽の下、溶けてしまいそうだ」という意味です。
これを、
I’m roasting under the scorching sun.
と変えて、「オーブンで焼かれているように暑い」と表現することもできます。
I’m dying under the scorching sun.
と言えば、「死にそうなほど暑い」という意味です。
いずれもmelting やdying、roasting、と現在分詞を使うことで、「溶けつつある」「死にそう」「焼けつつある」状況が目に浮かびます。
これを
I’m roasted under the scorching sun.と過去分詞に変えて、「ああ もう焼けちゃったよ」とできあがっちゃった状況を表現することもできます。
過去分詞の表現では、暑い時、
I am cooked.(もう調理済み、焼けちゃった)という言い方もよく使います。
暑さと切り離せない「汗」
暑い時に忘れちゃいけない言葉ですね、「汗」は(笑)
汗は英語でsweatですが、動詞to sweatで「汗をかく」という意味です。
You are sweating a lot!
で「たくさん汗かいてるね~」ということができます。
名詞として使って、
You are covered in sweat.(汗まみれ) You are drenched in sweat.(汗びっしょり)
と表現することができます。
また汗をかいた、という意味の形容詞sweatyを使って、
You are so sweaty.
「たくさん汗かいてるね~」ということができます。
また、汗をかいている時に、stickyを使うと汗でべたついている感じを表現できます。
You are sticky with sweat. You are sticky from sweating. (汗でべたべたしている)
のように使います。
いかがでしょうか?今年の、きっと暑い夏に向けてココロの準備ができたでしょうか(笑)。
うだるような暑さに負けず、上の英語表現も暑さの中、朦朧と思い出しながら(笑)、夏を存分にお楽しみ下さいね!!