今年5月より年号が令和に代わりましたね!新年号が決定してから、テレビの音楽チャンネルでは「懐かしの平成ヒットソング」のコーナーが放送されていました。どの歌も自然とメロディーを聞いただけで、サビの部分の歌詞を口ずさみながら、懐かしい思い出に浸ってしまいました。なぜ「歌」というものは、こんなにも記憶に残るのでしょうか?
「歌」にはキャッチ―なメロディとリズムがあり、また「繰り返しの表現」があるから、記憶に残るのだと思います。子どもの頃、九九を覚えるため、呪文を唱えるようにひたすら言い続けて練習しましたよね?当時私はアメリカに住んでいたのですが、九九のおかげでクラスの誰よりも掛け算が得意でした。
英会話スクールに勤務していた時、未就園児と園児のクラスでは音楽をかけたり、歌いながら、お片付けをしたり、手を洗ったりしていました。保護者の方から、「家でもClean up song<お片付けの歌>をかけると、口ずさみながら片付け始めるんです。」という嬉しい報告をいただくことも多かったです。レッスンで行っていたものを日々の生活の中で取り入れることは、言語習得においてとても大切なことです。
今回は英語の歌を日常的な行動にどう活用できるか、私のアイディアをご紹介していきます。それぞれの曲には様々な歌詞の種類があるので、Youtubeチャンネル、Super Simple Songsのチャンネルのものを参考に見ていきましょう♪
離乳食が食べられるようになったらぜひ試してみて欲しい1曲!
お子さんが離乳食を食べ始められる月齢になったら試してもらいたい曲。”Five Little Monkeys”です。まずは歌詞からご紹介します。
“Five Little Monkeys”(5匹のチビザル) Five little monkeys jumping on the bed. (5匹のチビザルがベッドの上で飛び跳ねているよ) One fell off and bumped his head. (1匹がベッドから落ちて、頭をぶつけちゃった) Mama called the doctor and the doctor said (ママがお医者さんに電話したら、お医者さんにこう言われたよ) “No more monkeys jumping on the bed!” (どのおサルもベッドで飛び跳ねないこと!)
歌詞はこのままFiveからfour, three, two, oneと数字を入れかえること、またThreeとOneの時のみ”his”が”her”に代わります。それ以外は同じフレーズなので、とてもシンプルで覚えやすい曲になっています。この曲をぜひ食事の時に活用してみてください!
離乳食を食べさせてあげる時、スプーンに乗せた状態で上下に揺らしながら、”Five little monkeys jumping on the bed.”と歌います。”One fell off and bumped his head.”のところでお口に入れます。その後は、電話を手で持つ仕草を見せて、”Mama called the doctor and the doctor said…No more monkeys jumping on the bed!”と空にスプーンを上下に揺らして見せ、首や指を左右に振るなどして、NGの表現を演出します。
この曲はとても有名で、英語圏のお子さんなら必ず知っています。私も紙人形を通して、この曲をレッスンに取り入れたら、子ども達に大ウケ!チビザルたちの飛び跳ねる楽しそうな雰囲気と、落ちちゃった!っという驚きが、子ども達にとってはとても面白く、大変喜んでくれていました。
食べさせる際、映像は見せず、音源だけ流すといいでしょう。次の分をスプーンに盛り付ける際に、間に音源があるので、子どもは次の一口をドキドキしながら待てるので飽きることがありません。また、映像があるとそっちに気を捕らわれてしまい、食べることに興味を持たなくなるかもしれません。
また、一人で食べられそうなぐらいのお子様でも活用できます。その時はママもパパも歌ったり、曲を流してお子様と一緒に自分の分を食べたりと、楽しみながらやるとお子様ももっと喜んでくれること間違いなし!
バスの歌で歯磨き?!
“The Wheels on the Bus”という曲をご存知ですか?これもまた、英語圏の子どもなら誰でも知っている曲です。
“The Wheels on the Bus”(バスのタイヤはね・・・) The wheels on the bus go round and round. (バスのタイヤはグルグル回るよ) Round and round. Round and round. (グルグルグル。グルグルグル。) The wheels on the bus go round and round. Round and round. The door on the bus goes open and shut. (バスのドアは開いて閉じるよ) Open and shut. Open and shut. (開いて閉じて、開いて閉じて) The door on the bus goes open and shut. Open and shut. The wiper on the bus goes swish, swish, swish. (バスのワイパーはシュッシュッシュと動くよ) Swish, swish, swish. Swish, swish, swish. (シュッシュッシュッ、シュッシュッシュッ) The wiper on the bus goes swish, swish, swish. Swish, swish, swish. The horn on the bus goes beep, beep, beep! (バスのクラクションはビービービーってなっているよ) Beep, beep, beep! Beep, beep, beep! (ビー、ビー、ビー。ビー、ビービー。) The horn on the bus goes beep, beep, beep! Beep, beep, beep! The people on the bus go up and down. (バスの乗客たちは、ガッタンゴットンと揺れているよ) Up and down. Up and down. (ガッタンゴットン。ガッタンゴットン。) The people on the bus go up and down. Up and down. The babies on the bus go Wah-wah-wah! (バスに乗っている赤ちゃんがワーワー泣いてるよ) Wah-wah-wah. Wah-wah- wah. (ワーワーワー!ワーワーワー!) The babies on the bus go Wah-wah-wah. Wah-wah-wah. Wah-wah- wah. The mommies on the bus go shh, shh, shh. (バスに乗っているママが言ってるよ、シー、シー、シー) Shh, shh, shh. Shh, shh, shh. (シー、シー、シー。シー、シー、シー。) The daddies on the bus go shh, shh, shh. (バスに乗っているパパが言っているよ、シー、シー、シー。) Shh, shh, shh. (シー、シー、シー)
さて、バスの歌がどう歯磨きの時間に応用できるでしょうか?
私のアイディアは以下の通りです。
The wheels on the bus go round and round. →グルグル円を描くように歯を磨く。 The door on the bus goes open and shut. →openの時に口を大きく開いて素早く磨き、shutの時は上下の歯をかみ合わせ、素早く磨く。 The wiper on the bus goes swish, swish, swish. →左右(横向き)に前歯を磨く。 The horn on the bus goes beep, beep, beep! →歯ブラシを奥歯に持っていき、”beep”タイミングで素早く磨く。 The people on the bus go up and down. →歯をかみ合わせた状態で、上下(縦向き)に磨き、歯磨き終了。 The babies on the bus go waah-waah-waah! →うがいをする。 The mommies/daddies on the bus go shh, shh, shh. →”shh”のタイミングで、タオルで口を拭く。
上記では、歯磨きを例に挙げましたが、お風呂でも活用できそうですね!
例えば体を洗う時、グルグル円を描くように洗ったり、わきを洗う時、乗客のup and downのように腕を上げたり、赤ちゃんが泣いてる時はシャワーで体を流したり…やり方は様々!Youtubeを流しながら、楽しく歯磨きやお風呂に入ってみましょう♪
英語の子守唄でGood night♪
お昼寝をする年齢のお子様に、英語の曲を聴かせながら寝かせてあげるのはいかがでしょうか?実は脳は眠りにつく直前に耳にしたことはよく覚えていることがあるのです。
脳はおやすみモードに入る前に、滑り込みで入ってきた情報もしっかりとと取り込んでいます。
子守唄は様々あると思いますが、ゆっくりのテンポで落ち着きのあるものがいいでしょう。また、Youtubeで、”Sweet Dreams + More| Nursery Rhymes & Lullabies | Super Simple Songs”と検索すると、1時間弱の長さでたくさんのlullaby(子守唄)やNursery rhyme(童謡)のビデオが流れるので、色々な曲を聴かせたい方はぜひチェックしてみてください!
映像もとてもかわいく、特に最初の3曲は音楽もとても落ち着いていて、聞いていて心地が良いです。また、映像を見せつつ寝かしつけてあげると、お子様も落ち着いた気持ちになり、ぐっすりと眠りにつけると思います。
また、先ほどのビデオの中に”Sweet Dreams”という曲があるのですが、この曲のみ31分流れるビデオもあります<”Sweet Dreams(Goodnight Song)(Extended Mix-31 Mins)”。以下に歌詞を記載したので、ぜひ参考にしてください。
“Sweet Dreams”(いい夢を) Good night to you. (おやすみなさい、あなた) Good night to me. (おやすみなさい、ぼく/わたし) Now close your eyes and go to sleep. (さぁ、目をとじて、ねむりにつこうね) Good night, sweet tight, sweet dreams tonight. (おやすみなさい、いい夢を、今夜もいい夢をみてね) Good night, I love you. (おやすみなさい、大好きよ)
まとめ
日々の行動の中に英語の曲を入れ、少し工夫してあげることで、いつもの行動に遊び心がついて楽しくなりそうですね!英語の歌を通じて、普段行っていることを「遊び感覚」でやってみてはいかがですか?