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ケアンズの2大世界遺産のうちの一つ熱帯雨林はどこにある、いつからある~?

ケアンズは、大自然に恵まれて、観光地としても有名ですが、海も山も世界遺産に登録されているほどの豊かな自然とは、想像以上でございましょう?
今日はケアンズの2つの世界遺産、グレートバリアリーフと熱帯雨林のうち熱帯雨林にフォーカスしてご紹介しますね。

世界遺産の熱帯雨林はどこにあるんでしょう?

熱帯雨林と一口に言っても、あまりに広大なので、オーストラリア人でもどこからが世界遺産に登録された熱帯雨林なのかよくわからないことが多いのです~。
熱帯雨林は英語で、rainforestですが、世界遺産の正式な呼ばれ方は、Wet Tropics of Queensland(クイーンズランドの湿潤熱帯地域)と言います。

ユネスコの説明には、

The Wet Tropics of Queensland, or Wet Tropics, stretches along the northeast coast of Australia for some 450 kilometres.
(クイーンズランドの湿潤熱帯地域は、オーストラリア北東部の海岸に沿って450kmもの長さにわたり伸びています。)

とあるのですが、450kmが長すぎてどこまで世界遺産か確かにわかりにくい(笑)。
正確には、

The Wet Tropics World Heritage Area lies between Townsville and Cooktown on the north-east coast of Queensland .
(世界遺産となっている湿潤熱帯地域は、クイーンズランド州北東部海岸沿いにタウンズビルとクックタウンの間にあります。)

こうなると少しわかりやすいです!タウンズビルはケアンズから見ると南、クックタウンはケアンズの北にある街なのですが、それぞれケアンズから車で5,6時間かかる距離なので、なんとなくどのくらいの広大さかわかりますでしょう?
タウンズビルからクックタウンまでということは、ケアンズはそのど真ん中ですから、ケアンズから乗るスカイレールやキュランダ高原列車から見える熱帯雨林の景色も世界遺産ですし、ケアンズから北へ進んだポートダグラス、モスマン渓谷も、そしてちょっと奥地に入ったデインツリーズも世界遺産、と、ケアンズに来れば、どこもかしこも世界遺産に登録された熱帯雨林です~!
広さで言うと、大体12000㎢でシドニーがすっぽり入ってしまうほどの大きさがあります。

熱帯雨林はいつからあるんでしょう?

熱帯雨林があまりに大きいから、オーストラリアの人でもどこまでが世界遺産かわからなくなるほどですが、その古さについても古すぎてよくわからない(笑)。
オーストラリアの人も訊いちゃう質問

How old is the Wet Tropics of Queensland?
(クイーンズランドの湿潤熱帯地域はどのくらい古いんでしょう)

ヒント

The Wet Tropics is 80 million years older than the Amazon.
(湿潤熱帯地域はアマゾンより8000万年古いです)

ますます古すぎてわからない(笑)。

The Wet Tropics are the oldest rainforests in the world.
(湿潤熱帯地域は、世界で一番古い熱帯雨林です)

そうなのです!世界一古い熱帯雨林、という点でもクイーンズランドの湿潤熱帯地域は訪れる価値があります!1億5000万年前と同じエコシステムを保った熱帯雨林の中を今も散策できるのですよ!
そんな昔から存在する熱帯雨林ですから、そこに住む動物たちもユニーク!熱帯雨林の動物としてよく挙げられるカソワリ(ヒクイドリ)やワニも太古の昔からその姿が変わらない、恐竜が祖先と言われる動物です。
※カソワリとは、世界で3番目に大きい鳥で、世界一危険な鳥であり、オーストラリアで一番重い鳥でもあります。
しかし、本当にクイーンズランドの湿潤熱帯地域で一番古い動物は、ベルベットウォームという固いなめくじみたいな(笑)動物なのだそうですよ。

The velvet worm is about 400-million years more senior than the cassowary or the crocodile and looks like a cross between a worm and a crab. The velvet worm measures 10cm at best, and they’re carnivorous critters. 
(ベルベットウォームは、カソワリやワニより4億年ほど先輩で、なめくじとカニの間のような見た目です。ベルベットウォームのサイズはせいぜい10cmほどで食虫性の肉食動物です。)

オーストラリアの原住民、アボリジニーが熱帯雨林で暮らすようになったのが4万年ほど前と言われていますから、熱帯雨林の動物の先輩たちに比べると、なんだか急に人間の歴史が短くさえ見えてきますね(笑)。

湿潤熱帯地域の動物も生き物の大先輩ですけれど、植物もすごいですよ。

The rainforests of the Wet Tropics are the most diverse in Australia if judged by plant species type and structure. It’s also home to some of the world’s most primitive flowering plants. 
(湿潤熱帯地域の熱帯雨林は、植物の種類や構造で判断するなら、オーストラリアで一番多様です。世界で最も原始的な花、植物も見られる地域でもあります。)

そうでしょうそうでしょう、太古の昔から存在するシダ植物が鬱蒼と茂り、日光を求めて大きな葉を広げて上へ上へと他と競って伸びていく木々に囲まれた熱帯雨林を歩けば、もうそれだけで元気になれます!

いろいろな楽しみ方ができる熱帯雨林

熱帯雨林地域は、森の中を散策するだけでなく、滝や湖なども多く、たくさんのアクティビティを楽しむことができます。
その昔1万年~2万年前は、ケアンズから車で1時間ほどのアサートン高原では火山活動が活発で、その後、クレーターが湖となり、今ではキャンプ地、釣り場所としても人気です。

You’ll find an array of landscapes and landmarks, including 30 national parks. Discover waterfall after waterfall on the Atherton Tablelands.
(30の国立公園を含む景観名所満載。アサートンテーブルランドでは次から次へ滝が見つかる。)

冒頭でもご紹介したように、キュランダに出かければ、キュランダ高原列車の車窓から熱帯雨林の景観を楽しんだり、スカイレールで熱帯雨林のブロッコリーのように茂った木々を上から眺めることができます。
また、熱気球で広大な自然を眺めたり、川を下りながら自然を楽しんだり、数え切れないほどの熱帯雨林の愉しみ。
熱帯雨林と共に長く暮らしてきた原住民アボリニジニーのガイドさんに太古の森の暮らしを教えてもらうこともできます。

The Wet Tropics is a living natural wonder!
(クイーンズランドの湿潤熱帯地域は、生きている自然の驚異だ!)

本当にそう。
いろいろ挑戦して、元気になって帰って下さいね♪

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