「飛べない鳥」と聞いたとき、どんな鳥が思い浮かびますか?オーストラリアの飛べない鳥は、飛べないだけじゃない、独特なユニークさがあるのですよ~
いずれの鳥もオーストラリアに来れば実際に会える鳥でもありますからね、飛べない鳥を通じてオーストラリアに想いを馳せてみましょう♪
世界一大きいわけではないけれど・・・
世界で一番大きい飛べない鳥は、ダチョウなのですが、世界で2番目に大きい鳥ならオーストラリアにおりますよ~。
それはエミューです。エミューの祖先は、恐竜時代頃から存在していたというから驚きです。
Emu is the second largest bird on the planet and the largest bird in Australia, where it lives. Emu is a flightless bird whose ancestors lived at the same time as dinosaurs. They can grow up to 2m tall. They can live between ten and twenty years in the wild.
エミューの見た目はダチョウに似ていますが、エミューは、健康・美容の分野でも注目されている鳥でもあるのですよ!
例えば、エミューの肉は、ダイエットにも重宝される、脂肪のほとんどない高たんぱく質なお肉です。オーストラリアでも、エミューは毎日食べるお肉というわけではないですが、スーパーでも気軽に買えるお肉です。
Emu meat is the healthiest meat you can buy. (エミューの肉は、購入できるお肉の中で一番ヘルシーな肉です。) と言われるほど、脂肪がなく高たんぱく質なだけでなく Emu meat is a darker red than beef and it’s got double the iron content. (エミュー肉はビーフより黒みがかった赤色で、牛肉の2倍の鉄分が含まれています。)
そう!牛肉の2倍の鉄分が含まれているんです。
そして、エミューから採れるオイルも健康、美容に重宝されています。人間の皮脂にとても近くアレルギー性が低いので、敏感肌の方も使えて、
Emu oil has potent anti-inflammatory properties. (エミューオイルには抗炎症作用があります。)
炎症を鎮める効果に優れているので、関節炎、頭痛、筋肉痛などのような痛みのある人にも重宝されています。
エミュー肉もエミューオイルもオーストラリアの原住民アボリジニーは昔から使っていたのだそうですから、先人の知恵は素晴らしいですね♪
世界で3番目に大きい鳥は、違う世界一なんです・・・
実は、世界で3番目に大きい鳥もオーストラリアにいるんですよ。
それは、ヒクイドリです。ヒクイドリは、漢字で火喰鳥と書き、ヒクイドリの喉元に赤いひらひらとしひだがあって、何か食べている時に火を食べているように見えるのでヒクイドリと呼ばれるようになったのだとか。英語では、cassowaryというのですが、初めて聞いたのではありませんか?
あることで世界で1番なのに・・・
Cassowary has been named the most dangerous bird in the world. (ヒクイドリは世界で一番危険な鳥と呼ばれています。)
そう!世界一危険な鳥であり、オーストラリアで一番重い鳥でもあります。
見た目もちょっと怖そうではあるのですが、実はおとなしくて恥ずかしがり屋な鳥なんです。
それなのに、何が危ないかといえば・・・
Cassowaries use their casque and claw to protect themselves. The casque is a helmet-like crest and grows to around 15 centimetres in length and 17 centimetres in height that prevents any skull injuries to the cassowary during fights. And their middle claw is quite capable of killing a dog. (ヒクイドリは、トサカと爪を使って自分の身を守ります。ヘルメットのようなトサカを持ち、15センチ幅、17cmの高さほどあり、闘うときに頭を怪我しないようになっています。そして、真ん中なの爪には、犬一匹殺せるくらいの威力があります。)
そうなんです!毎年200人ほどの人がヒクイドリに攻撃されているのですって。
しかし、ヒクイドリも訳もなく人を襲うわけではありません。
Cassowaries are very territorial and defensive of their young. (ヒクイドリは、なわばり意識が強く、自分の子を守る意識が強い鳥です。)
ですから、子育て中のヒクイドリに近づかないようにしましょうね♪
しかし、ヒクイドリ、なかなか出会えない鳥でもあります。絶滅危惧種であり、オーストラリア北東部の熱帯雨林に住んでいます。筆者が住むオーストラリア北部のケアンズでもヒクイドリは珍しい鳥ですが、時折人のお宅の庭に出没したり(笑)となかなかお茶目な絶滅危惧種です。
実は「世界一」な飛べない鳥とは・・・
オーストラリアに限らずとも、飛べない鳥といえばランキングベスト3には入るであろう鳥のご紹介です。
それは、ペンギンです。ペンギンならどこでも見られるじゃない~と思うかもしれませんが、オーストラリアのメルボルンから車で2時間ほどのフィリップ島のペンギンパレードは、オーストラリアに来てわざわざ見る価値ありですよ♪フィリップ島で見られるペンギンは、リトルペンギンというちっちゃなペンギン。
Little penguins are the smallest of all penguin species. (リトルペンギンは、ペンギンの中で1地番小さい種です。)
そうなんです、33cmくらいまでしか育たないので、一生懸命ちょこちょこ小さなペンギンが歩く姿が愛くるしい!
毎年50万人もの世界中から観光客の方がペンギンパレードを見に来るというのも納得です!
The little penguins leave their burrows about an hour before sunrise and swim up to 100 kilometres each day before returning to their nesting burrows at sunset. (リトルペンギンは日の出の1時間ほど前に巣を出発し、日の入りに戻るまで毎日100キロほどまで泳ぎます。)
そして、この海から自分の家に戻ってきたところをみんなで見学するのですよ。
12月から2月くらいには、親鳥の帰りを待つふわふわのひな鳥も見られます。
Both parents take it in turns to incubate their eggs. The incubation period is approximately 35 days. (両親が交代で卵を温め、卵がかえるのに約35日ほどかかります。)
リトルペンギン自体は、オーストラリアの南部やニュージーランドでも見られるのですが、フィリップ島が唯一残っているリトルペンギンのコロニーでその一部をペンギンパレードで見られるのです。リトルペンギンは推定100万頭いると言われていますが、そのうち32000頭のリトルペンギンがフィリップ島にいるんだそうです。
皆さんは、どの「飛べない鳥」を見に行きたいですか?