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【英語記事】80歳で尊厳死を選んだ男性の想いで英語学習

苦しみなどを感じず自然に死を選ぶ。尊厳死は世界中で様々な議論を起こしていますが、人間として自然な形で死を迎えることはいけないことなのでしょうか?今回は、運動ニューロン病により尊厳死を選んだ男性に関する記事で英語学習しましょう。元記事となるDaily Mailはこちらから。

生きることよりも死を選ぶ男性

A British man with motor neurone disease penned an emotional letter to MPs and published it in the moments before he ended his life at the Dignitas clinic today.  
運動性ニューロン病と診断された一人の英国人男性がMPsに向けた一通の手紙を書いた。手紙はDignitasクリニックで、彼が人生の終わりを迎える前に公表された。

【単語解説】
motor neurone disease – 運動性ニューロン病
emotional – 感情的な、感情に訴える
publish – 公表する
end one’s life – 人生の終わりを迎える

Retired accountant Geoff Whaley, from Buckinghamshire, chose to die in Switzerland, rather than face 'immense suffering' in the end stages of the devastating condition. 
バッキンガムシャー州に住む元会計士のウェイリーさんは、スイスで死ぬことを決めた。彼はエンドステージで、ひどい状態で苦しみ続けるよりも、死ぬことを望んだ。

【単語解説】
retired – 引退した
accountant – 会計士
rather than – ~するよりも
immense – 計り知れない
suffering – 苦痛

The grandfather-of-four, 80, died peacefully in his wife's arms, and surrounded by family and friends, the charity Dignity in Dying said today.
「4人の孫を持つ80歳の彼は、家族や友人に囲まれ愛する妻の腕の中で安らかに眠った」と尊厳死チャリティーは語った。

【単語解説】
peacefully – 安らかに
be surrounded by – ~に囲まれて

疾患病で悩む男性はスイスで尊厳死を選びました。苦しい苦痛や人間らしい生活が送れないことなどもあり、本人と家族は悩みぬいてした決断でしょう。

法律で尊厳死が認められない国々

Just moments before he passed away at 10am he posted a haunting letter to the Government, calling for a change in the law which he said, 'robbed me of control over my death.'
午前10時に亡くなる直前、彼は一通の心に残る手紙を政府へ与えた。手紙は法律を変えることを求めている。手紙の中で彼はこう言っている。「私から自身の死をコントロールするのを奪っている」と。

【単語解説】
pass away – 亡くなる
post – 投稿する
government – 政府
call for – ~を求める
law – 法律
rob – 奪う

He revealed how he 'sobbed' for the first time in five decades when his wife was grilled by police for helping him die, adding: '[The law] sought to punish those attempting to help me get there. The hypocrisy and cruelty of this is astounding.' 
彼は50年間で初めて泣いたことを明らかにしている。彼の妻は、彼の死を手伝ったことで警察に尋問されたのだ。「法律は私がここに来るのを手助けしようとした人々を罰しようとした。この偽善的で残酷な行為はひどいものだ」と付け加えている。

【単語解説】
reveal – 明かす
sob – すすり泣く
decade – 10年間 ※five decadesで50年間
grill – 尋問する
punish – 罰する
attempt to – ~しようと試みる
hypocrisy – 偽善

Mr Whaley wanted assisted suicide to be made legal in the UK after his wife of 52 years, Ann, was interviewed under caution last week and warned she faces 14 years in prison.  
When asked about helping her husband 'commit suicide', 76-year-old Mrs Whaley said: 'I don't think of it like that. When you've got a husband as brave as mine you have to support him.' 
先週52年間連れ添った妻アンさんが尋問され、14年間の刑務所で過ごすことになると警告された後、ウェイリーさんは英国内で合法的に自殺ほう助をしようと考えた。夫の自殺について尋ねられると、76歳のアンさんは「私はそういう風には考えない。あなたが私の夫と同じくらい勇敢な夫を持ったら、彼をサポートするべきなの」と答えた。

【単語解説】
assisted suicide – 自殺ほう助
legal – 合法
face – 直面する
commit suicide – 自殺する
brave – 勇敢な

イギリスでは尊厳死が法律で認められていないもよう。そのため、彼とパートナーは警察による尋問を受けるなど厳しい時間を過ごしたそうです。

死よりも、継続する苦しみが怖い

Father-of-two Mr Whaley was diagnosed with motor neurone disease two years ago and in December doctors told him that he had six to nine months left. 
ウェイリーさんには2人の子供がいる。彼は2年前運動ニューロン病と診断され、12月には医者から6~9か月の余命だと宣告された。

【単語解説】
diagnose – 診断する
have 月日 left – 月日が残されている

He had dinner with his wife and two adopted children, Alix and Dominic, at a hotel in Zurich last night. Mr Whaley has left letters for his four grandchildren, aged four to 17.
昨晩、ウェイリーさんは妻と2人の子供たちとスイスのホテルで夕食を楽しんだ。その時、ウェイリーさんは4歳から17歳までの孫たちへの手紙を託したのだ。

【単語解説】
adopted – 養子とした
grandchildren – 孫

Mrs Whaley booked the flights to Switzerland and a hotel because her husband can no longer use his hands. But Mr Whaley revealed how the stress of his wife being summoned to a police station had, 'destroyed everything we had done to prepare ourselves'. 
手を使えない夫の代わりに、アンさんがスイスまでの航空券とホテルの予約をした。ウェイリーさんは、警察による尋問でアンさんが受けたストレスについて明らかにした。「警察は我々が準備してきたことを、全て台無しにした」

【単語解説】
no longer – もはや~でない
destroy – 破壊する、台無しにする
prepare – 準備する

He also wrote a letter to the Government asking for them to reconsider the law on assisted suicide. It was posted online shortly before he died. In the letter, he said he 'does not fear death, but fears the journey.'  
彼は自殺ほう助に関する法を見直すよう、政府にも手紙を書いた。その手紙は、彼が死を迎える直前にオンラインに公表された。手紙の中で、彼はこう述べている。「私は死が怖いのではない、旅が続くのが怖いのだ」

【単語解説】
reconsider – 検討しなおす
shortly before – ~する直前に
shortly after – ~した直後に
fear – 恐れる
journey – 旅

死にたい人、愛する人の死をサポートしたい人々が直面する現状を改善するために、彼は手紙を公表しました。尊厳死に関しては様々な意見がありますが、人らしく死ぬのも人間の権利の一つだと思われます。

まとめ

今回は尊厳死を選んだ男性に関する記事で英語学習をしました。なかなか難しい問題ですが、生きることに恐怖を感じるというのは、ひどい痛みや苦痛で悩む方ならではの言葉ですよね。全文読みたい方は、ぜひDaily Mailの原文に目を通してみてください。

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