人気の英語学習の1つが洋楽を使ったもの。歌詞を和訳したり、曲を歌ったりしている人は多いのではないでしょうか?今回は誰もが知っているあの有名曲に使われているイディオムを見ていきましょう。例えば、クイーンのAnother one bites the dustの意味、テイラー・スウィフトのBad Bloodの意味などを学習していきます。
Another one bites the dust – Queen
まずは映画「ボヘミアンラプソディー」で、再び大注目を集めているレジェンドQueenの曲。サビ部分で繰り返されるAnother one bites the dustがキャッチーですよね。でも、この部分の意味を知らない方は多いのではないでしょうか?
直訳すると「他の人が地面を噛んだ」という意味になります。でも、これじゃあ意味が分かりませんよね。実は、Bites the dustで「死ぬ」や「倒れる」という意味になるのです。イメージとしは、人が地面を噛むように倒れて死ぬという感じ。
つまり、曲では「他の人も死んでいった」という意味になります。サビ部分だけ見ていきましょう。
Another one bites the dust また一人死んだ Another one bites the dust また一人死んだ And another one gone, and another one gone そしてまた一人、また一人死んだのさ Another one bites the dust, yeah もう一人死んだ Hey, I'm gonna get you too ヘイ、お前も逃がさないぞ Another one bites the dust また一人死んだ
この部分でもう一つ抑えておきたいのが、Gone。GoneはGoの過去分詞形として知られていますが、Goneには「亡くなった」や「他界している」という意味もあるのです。
ちなみに、この曲は1929年に起きた7人殺害事件にインスパイアを受けたものだそう。サビの前で一人死に、サビ部分では6人死んでいますよね。
Bad Blood – Taylor Swift
次はテイラー・スウィフトの大ヒットソングBad Blood。タイトルだけではなく、曲中で何度も登場する印象的な熟語です。直訳すると「悪い血」となりますが、この意味は知っていますか?ヒントを与えると、これはテイラーとケイティ・ペリーについての曲ともいわれています。
一度は大親友だった2人ですが、今では険悪。そんな「憎しみ」や「敵意」、「わだかまり」、「不仲」を意味する単語がBad Bloodなのです。
‘Cause, baby, now we've got bad blood ベイビー、今では私たちにはわだかまりがあるの You know it used to be mad love かつては互いが大好きだった So take a look what you've done あなたがしたことを振り返ってみなさい
mad loveは直訳すると「怒りの愛」ですが、これは「大好き」という意味を示します。もともとMadはCrazyやAngryなどと同じ意味です。
Someone Like You – Adele
英国が生んだ歌姫アデルの楽曲です。Someone Like Youは、彼女が発表した曲の中でも特に大成功を収めました。しんみりとした曲調と破局した関係性を歌った悲しい歌詞が大好評。
Someone Like Youで注目したいのは、サビ前のコーラス部分。I hate to turn up out of the blue, uninvitedという歌詞があります。このout of the blueは日常会話で本当によく使われる表現ですが、その意味はご存知でしょうか。
out of the blueは「突然に」という意味です。Blueとは、澄み切った青空を示します。そんな青空から突然稲妻が落ちてきたのが由来となっているそう。歌詞を見ていきましょう。
I hate to turn up out of the blue, uninvited 招待もされていないのに、突然現れるなんて嫌だわ But I couldn't stay away, I couldn't fight it でも、あなたから離れられないの、どうしようもないの I had hoped you'd see my face あなたが私の顔を見てくれたらよかったのに And that you'd be reminded that for me, it isn't over そしたらあなたは私を思い出して、まだ関係性が続いていたのに
【単語解説】
turn up – 現れる
stay away – 離れる
Under the Bridge – Red Hot Chili Peppers
全世界でトータルセールス8千万枚以上を記録している伝説のロックバンド。レッドホットチリペッパーズは数多くの名曲を残していますが、Under the Bridgeは名曲中の名曲です。ボーカルのアンソニーの実体験を基にした歌詞で、その力強さは詩を思わせます。
この曲で注目したいのは、曲中最後に登場するI gave my life awayという表現です。この表現から考えられるのは、「死ぬ」もしくは「人生を投げ出す」、そして「生きがいを捨てる」という意味です。文脈に応じて解釈は異なりますが、Under the Bridgeではどのような意味なのでしょうか?
Under the bridge downtown Is where I drew some blood 橋の下で、俺はドラッグをした Under the bridge downtown I could not get enough 橋の下で、なんど針を打っても足りなかった Under the bridge downtown Forgot about my love 橋の下で、俺は愛を忘れた Under the bridge downtown I gave my life away 橋の下で、俺は全てを投げ捨てた
アントニーは橋の下でドラッグを行い、ドラッグのためにガールフレンドと別れたという過去があります。それらの背景を考慮すると、I gave my life awayは「人生を投げ捨てた」という風にとらえることができます。
もしくは、ここの人生とはドラッグのことなのかもしれません。そういう風にとらえると、また異なった解釈ができますよね。橋の下で人生であるドラッグを投げすてた、つまり真っ当な人生を取り戻したという風にも解釈できます。
この部分は人によって解釈は異なるでしょう。
まとめ
今回は洋楽で使用されている熟語を見てきました。洋楽はインプットの宝庫です。どの曲を聴いても、必ず知らない単語や熟語に出会うことでしょう。英語学習にぴったりの教材ですので、ぜひ好きな洋楽で英語学習をしてみてください。