サイトアイコン EnglistA [イングリスタ]

英語の文法や仕組みがわかってきたら、「なりきり勉強法」で話したい英語を話してみよう

英語学習人生を振り返ると、「英語の文法が正しいかどうか」にだいぶ時間を割いてきた方が多いのではないでしょうか。でも、何年も「その英語が正しいか」に気を遣ってきたのに、なんだか未だにうまく話せない・・・という方も多い気がします。そういう方にも楽しく続けられる「なりきり勉強法」をご紹介しますね。

なりきるつもりもないのに人は自分の環境にある英語に左右されている

筆者も英語を話す夫と娘に囲まれて生活しているので、知らぬ間に家族の話す英語の言い回しが移っているようです。自分では気づきませんが、「なんだ、その言い方は、自分がしゃべってるのを聞いているみたいだ(笑)。」と夫に言われます。
そして、筆者の娘は、英語も日本語も母国語として話していますが、英語で話すときは、夫のように大胆で面白おかしく聞こえますし、日本語で話すときは、筆者のように話していて、乱暴な言い方もまるで出てこない・・・まるで性格まで変わったかのように聞こえます。
人は、自分が思う以上に、周りの環境から言葉を覚えているのでしょうね。
かといって、自分の話したい英語を話す環境を作ることは難しいもの。だったら、自分から無理にでも話したい英語をまねていけばいいのです♪

話す人によって英語の印象はこんなに違う

まずは、誰が話しているか先入観を持たずに次のインタビューを見てみてください。

Do you only bathe in French mineral water? 
(フランス産ミネラルウォーターのお風呂にしか入らないとか?)
“No, I bathe in milk.” 
(いいえ、ミルク風呂よ)
Really? 
(本当に?)
“Yes, sometimes I use milk as a beauty treatment. I don’t want to give away all my secrets.” 
(ええ、時々ミルクを美容に使っているわ。すべての美容の秘訣を教えるわけにはいかないけれど。)
Hot or cold? 
(ホットミルク、それとも冷たいミルク?)
“Cold milk.” 
(冷たいミルク。)
So the mineral water is not true? 
(じゃあミネラルウォーターの件は本当でないと?)
“Well, I guess if there’s no clean water and I had to use mineral water, maybe I would.”
(きれいな水がなくて、ミネラルウォーターを使わなきゃいけないというのならそうするけど。)

実は、これはマライア・キャリーのインタビューの一部なんですが、女性らしく美容の秘訣の話などがあって、女性が使う機会が多い英語の言い方を知れる可能性がより高いでございましょう?上のインタビューでは、マライア・キャリーの男性遍歴など私生活の話題が続くので、ゴシップ好きな方には興味を持って読むことができる理由にもなると思います(笑)。
次にこちらのインタビューの一部を見てみてください。

What does being the world’s best dad mean to you?
(世界一のお父さんであるとはあなたにとってどういうことですか?)

Man. Well, I have the world’s best dad currently. Most of the stuff that he showed me has been his dedication, his time management, his commitment to being truthful. It’s all about what he’s instilled in me. So, I wanna have the type of relationship where I’m a trusted figure beyond a dad. I wanna be a good friend and a good example.
(自分には今世界一の父がいる。父の時間管理の仕方、誠実であることへのコミットメントなど父が身をもって示してくれた。みんな父に叩き込まれたこと。だから父親どころか信頼される人物という位置づけの関係を築きたいと思っている。良い友であり、良いお手本でありたい。)

日本語で読んでしまうと、違いが分かりにくいですが、英文を見てみると、Manと言ったり、wannaとwant toを崩して言ってみたり、マライア・キャリーとは雰囲気が違うことがなんとなくわかると思います。
実は、このインタビューは、ヒップホップアーティストのチャンス・ザ・ラッパーのインタビューです。そう言われてみればヒップホップアーティストらしい雰囲気がありますね。
このインタビューを読み進めていくと、
That’s like, a fucking surreal experience.
I’m having images now, actually. Fuck. It’s also so fucking beautiful, though.
I was too, dude.
やたらにfuckingが多い(笑)。fuckingをとても、すごく、という意味で使っている感じを見てもこの方の普段の話し方の雰囲気が伝わります。
きれいな英語ではないけれど、ヒップホップアーティストが妙に上品な英語で話しているのも奇妙なもの。チャンス・ザ・ラッパーのようになりたかったら、その英語の雰囲気を「まねぶ」のが近道です。
始めは、いろいろなインタビュー記事を読んで、なりたい人の雰囲気を選んで集中的に読み、使えそうな表現はメモしておくと良いです。
読むことに慣れてきたら、同じ人のインタビュー動画を探してみてみるのがお勧めです。使っている言葉の種類もその人によって違いますが、それだけでなく同じ言葉でも話し方もその人によって違うことに気付くはずです。

話し方だけでなくて英語の書き方も変わってくる

筆者は、普段店を運営しているので、新しい商品があったり、新入荷商品があればSNSでもお知らせするのですが、英語を母国語としない筆者には、「そのお店らしく」商品を短い文で説明することはとても難しいんです。コピーライティングなんて日本語でもできないのに、英語でとなるとさらにハードルが高い。
そこで、自分のお気に入りのお店を見つけて、SNSでフォローし、そういったお店の投稿を読んで「なるほど~そういえばいいのか~」といつも感心しています。
例えば、普通ならLovely Christmas cards are coming very soon.と言ってしまうところを、

The sweetest, cutest, vintage styled Christmas cards EVER are coming very soon.

などというと、もっとかわいく聞こえますでしょう?
他にもIt has been 2 years since we started our shop.と言うより、

2 Years, 24 Months, 730 Days, 17520 Hours, 1051200 Minutes -
Yep that's how long it's been since I turned the key and opened the door of our shop.

のほうがずっと素敵!
いずれの例も、筆者のお気に入りショップの例なので、ガーリーな表現が多いですが、それぞれ、お気に入りのお店やレストラン、スポットのSNS投稿なら、短い表現が多く、画像付きの投稿が多いですから覚えやすくてお勧めです。

なりたい自分を想像しながらお試しくださいね♪

モバイルバージョンを終了