オーストラリアの人は、湯船に入らず、シャワーで済ます人が多いんだろうな~とは想像がつくけれど、意外と他にもお風呂の入り方、というんでしょうか、お風呂文化が少し違います。お風呂にまつわる表現も交えつつ、オーストラリアのお風呂気分で気楽に読んでみてくださいませ♪
湯船に入らないだけじゃない違い
毎日湯船に入るわけじゃないので、湯船に入るのは、「リラックスしたい」とか「カラダが疲れて痛い」とか、オーストラリアの人は、何かしら特別な気分で湯船に入っているように思います。それ以外にも、意外と気づかない小さなお風呂文化の違いをいくつかご紹介しますね。
・断然朝シャン
朝、目覚めのシャワーをしないと目が覚めない・・・という人がとても多く、頭も、朝シャンの人のほうが多いと思います。朝シャンプーをすることが広く前提として受け入れられているので、髪や頭皮のトリートメントも当然のごとく”Leave it on overnight.”(一晩つけたままにしてください)という説明文がよくあります。
・髪は毎日洗わない
髪を毎日洗わない、という方はオーストラリアでは、特に女性にとても多いと思います。
ですから、髪を洗わないときに使う「ドライシャンプー」も日本ではシャワーできないときに使うイメージが強いですが、オーストラリアでは普通にヘアケアアイテムの一つとして存在しています。ですから、ドライシャンプーの説明にも”To freshen-up your hair between wash days”(髪を次に洗う日までの間、髪をリフレッシュします)のようなフレーズが見られます。
・石鹸で豪快に洗う
映画でよく見ますでしょう?毛深い男性俳優がシャワーシーンで豪快に直接固形石鹸を肌にこすりつけてシャワーするシーン(笑)。あれは、毛深いから、石鹸を直接こすりつけてもしっかり泡立つから、と聞いたことがありました。でもそういう理由でもないようですよ。筆者は普段、バスグッズも扱う店舗を運営しているので、「夫が石鹸を直接肌につけてカラダを洗うから石鹸のヘリが激しくて嫌だ」という話をしていたら、女性のお客さんばかりですが、「えー私も直接石鹸で洗う派よ~」という方多数・・・そういえば、お風呂グッズに、麻袋のような袋の中に石鹸を入れて、そのまま洗えます、というようなものも実際よくありますしね。男女ともによく使う洗い方なのかもしれません。
・熱が出たら冷たいお風呂に入ろう
熱が出たら、お風呂やシャワーを避けるように言われることも日本では多いように思うのですが、オーストラリアでは、そもそも湯船にあまり入らないものの、熱が高くてつらいなら、素直に真水のお風呂で冷やしてやります。
それでは次に、お風呂に関連する英語で、日本人が間違えやすい点を集めてみましたよ~
「石鹸」を英語でどう数えますか?
英語を勉強するとき、それぞれの名詞に「数えられる名詞」と「数えられない名詞」があると習った覚えがございますでしょう?
石鹸も数えられない名詞なのですよ~意外でございましょう?
数えられない名詞は、一般的に1個、2個と数えられない、「量的」に数えるものに多いのですが、あまりにざっくりとしていて、日本語の感覚と全然違うものもあります。
例えば、coffeeやmilkは液体で形が定まらず、1個、2個と数えられないからわかりやすいです。happinessやlifeのようにものとしての形がないものや、peopleやfurnitureのように集合名詞も確かに数えにくいですものね。
でも、a head of cabbageとか、a loaf of breadとなると、日本語の感覚から離れているような気がします。石鹸も、わかりにくいほうの数えられない名詞ですよね。
石鹸に関しては、大きな棒状の石鹸を切り分けて、一つ一つの石鹸になるので、a bar of soapという数え方をします。a cake of soapという言い方もあります。
実は、お風呂周りのグッズには、数えられない名詞が結構あります。
例えば、歯磨き、確かに形のないペーストをチューブに入れることで数えられるようになるので、a tube of toothpasteと数えます。シャンプーも液体をポンプ容器などに入れることで数えられるので、a bottle of shampooと数えます。しかし、シャンプーも固形のものがありますし、石鹸も液状のものがあります。そんな時は、a bar of shampooやa bottle of hand soapなどと容器を変えて表現することもできますよ♪
日本人にとって、数えられない名詞は、迷ってしまうことが多いですが、実は、ネイティブの英語話者でもあやふやな場合も多いです。
例えば、
I would like 2 cups of coffee. と正しくは言いますが、I would like 2 coffees.とも会話ではよく使われますから、リラックスして楽しみながら数えられない名詞を使ってみてください。
「お風呂に入る」と英語でどう言いますか?
「お風呂に入る」to take a bathまたは、to have a bath「シャワーを浴びる」 to take a showerまたはto have a showerは、英語を勉強するとき、早い段階で習う表現ですよね。
個人的には、石鹸は数えられないのに、a bathや a showerと数えられちゃうというのはいかがなものか、と突っ込みたくなりますが(笑)、そこはさておき、takeやhaveという動詞の使い道の幅の広さに注目したいです。
例えば、takeは、「休みを取る」to take a day off 「写真を撮る」to take a photo 「散歩する」to take a walkなどあらゆる場面に使えます。
ちょっと無理やりな分け方ですけれど、
何かをつかみ取る、得る‐ to take holiday, to take a photo
何かを受ける‐to take a shower, to take a bath
乗り物に乗る- to take a bus, to take a train
のようにざっくり分けることはできますが、やはり曖昧ですね(笑)。
haveもそれはもう使い道が広すぎます!もうきりがないので、haveに関しては、日本人がよく間違えるhaveを使った表現をご紹介しますね。
I had a dream last night.
「夢を見る」は英語ではto have a dream、あるいは、 to dreamという動詞を使います。つい「見る」という意味の英語の動詞を探してしまいますでしょう?
Do you have time?
「時間がありますか?」という意味です。ここにはもう一つ日本人に間違えやすい点が含まれています。Do you have the time?と尋ねられたときは「今何時ですか?」という意味になりますのでお気を付け下さい。
You can have it!
「あなた」は主語なので、わかりにくいですが、「これあげるよ」という意味です。
せっかくですから、takeとhaveを使ってお風呂に関する表現もご紹介です~
to take my clothes off (服を脱ぐ)
to take off my makeup(メイクを落とす)
to have a long bath(長風呂)
簡単な動詞ほど使い道が広く、かえって難しいものです。たくさんあるバリエーションをコレクションするように楽しみながら使ってみてくださいね。
それでは、みなさんも、今晩湯船にゆっくり浸かりながら、お風呂英語、考えてみてくださいね♪