「~について」という意味でお馴染の単語About。中学1年生の時に習う基本の英単語ですが、実はあなたが思っている以上に便利です。知っておくと便利なAboutを使った表現はたくさんあります。今回は、知っていそうで意外と知らないAboutを使った便利表現を紹介しましょう。
Be serious about~ ~について本気である
まずは、「真剣な」や「本気な」という意味を持つSeriousを使った表現。Be serious aboutで「~について真剣」、「~に本気・マジ」という意味になり、日常会話でしょっちゅう出てきます。
よく、I’m serious(私は真剣です)だけで使われますが、aboutをつけることで何に対して真剣になっているのかつけ加えられます。例文を見ていきましょう。
I’m really serious about you. 君に本気なんだ。
I'm serious. 私は本気よ。 About what? 何についてだよ? About leaving you. あなたのもとを去ることについて。
You can't be serious about what you just said! 本気でそんなこと言ってないだろ!
You should be serious about your life. 自分の人生に対して真剣に向き合うべきだよ。
Be crazy about~ ~に夢中になっている
今回紹介する表現の中で、絶対に使えるようになってほしいのはBe crazy aboutです。Crazyは「クレイジーな」や「気が狂った」などの意味で知られますが、Be crazy aboutで「~に夢中」や「~にハマっている」という意味になります。
モノや趣味などに使われますが、人に対して使った場合は「夢中になるほど好き」というニュアンスです。
He is totally crazy about football. 彼は本当にサッカーに夢中だよ。
She is completely crazy about her boyfriend. 彼女は彼氏に夢中さ。
You know what? I'm crazy about you. ねえ、君を愛しているよ。
I'm so crazy about ramen! I can't stop thinking about it!! ラーメンにハマっているの!いつもラーメンのことを考えているわ!
There’s something about~ ~が気になる
これはあまり知られていない表現だと思います。There’s something about~で「~が気になる」という意味になるのです。ここでのSomethingは「気になること・人」を表しています。ニュアンスとしては、はっきりとした理由は分からないけど、何か気になってしまうといった感じです。カジュアルに訳すと、「何か~が気になるんだよね」でしょう。
There's something about her. なんか彼女が気になるんだよね。
What do you think about him? 彼のことどう思う? Well, he's nice, I suppose. え~と、彼はいい人だと思うよ。 What do you mean? どういう意味? I don't know. I just thought there was something about him. わかんない、ただなんか引っかかる人だなと思っただけ。
If you could travel anywhere in the world, where would you go? 世界のどこにでも旅できるとしたら、どこに行く? I would go to Paris. パリかな。 Paris!? Why? That's so cliche! パリ?なんで?ありきたりじゃん! I don't know why, but there is something about Paris. 分からないけど、なんかパリは特別に感じるんだ。
Be all about~ ~が大切である
Be all about~は、一つのことばかりに集中していたり、気にしていたりするときに使われます。「~が大切」という意味の他にも、「~だけが目的である」や「~が肝心」という風にも訳されます。
訳の幅は非常に広いので、とりあえず「ある一つのことや人だけ」について集中しているときに使われると覚えておくといいですね。例文を見て、理解を深めましょう。
He is all about himself recently, so I'm sure he didn't hear what you just said. 最近、彼は自分のことばかり気にしてるから、君がついさっき言ったことは聞こえてないはずだよ。
This movie is all about dogs. この映画は犬ついてだよ。
What's all about? 結局、何が問題なんだ? It's all about money. お金が問題だよ。
Differ about~ ~について意見が異なる、対立する
Differに見覚えがありませんか?そう、Differは形容詞Differentが動詞になったもの。意味は「異なる、違う」や「意見が合わない」などです。そして、Differ aboutだと「~について意見が合わない」や「口論する」という意味にもなります。
あまり見かけそうにない単語ですが、私の経験上意外と耳にすることが多かったので紹介しました。
I have to differ with you about that. そのことについては、君とは違う立場をとらないといけない。
He was differing with her. 彼は彼女と口論をしていた。
We differ about that. そのことについては、私たちの意見は合わない。
No doubt about it. 疑いの余地がない
正確に言えば、There is no doubt about itですが、There isが省略されることが多いです。Doubtの意味は「疑い」や「疑問」。直訳すると「疑いがない」となり、それが転じて「疑いの余地がない」や「間違いない」などと訳されます。日常会話で頻出の表現なので、ぜひ覚えましょう。
Do you think we will see lions? ライオン見れると思う? There's no doubt about it! もちろんさ!
What do you think about the pizza? ピザどう? It is the best pizza in the town. No doubt about it. 町で一番のピザだよ。本当さ。
It's super hot today. 今日は暑すぎる。 No doubt about it. 間違いないね。
まとめ
今回はAboutが使用された便利な表現を紹介しました。基本的な単語なので、なかなか勉強する機会はありませんが、一度じっくりとAboutが使われた熟語やフレーズを見直してみる価値はありますよ。ぜひ今回紹介した表現は使えるようになってください。