君はロアルド・ダールを知っているか?彼の作品紹介と英語教材にオススメの理由

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英語学習において、英文を読むことは欠かせません。英文を読むことで、リーディングスキルが上がるのはもちろんですが、ボキャブラリーが豊富になったり、文脈から単語を推測したりする力が養われるのです。しかし、どれを教材にすればいいのか分からない方も多いでしょう。そこで今回はイギリスの作家ロアルド・ダールと彼の作品を紹介します。ぜひ参考にしてください。

ロアルド・ダールの経歴

ロアルド・ダールは、イギリスが誇る偉大な小説家。2016年に生誕100周年を迎え、死後18年がたった今でも彼の作品は世界中で愛され続けています。ロアルド・ダールのことを知らないという方でも、彼の作品を知っている方は多いはず。

例えば、ティム・バートン監督とジョニー・デップがタッグを組んだ映画「チャーリーとチョコレート工場」は、ロアルド・ダールの小説を原作としているんですよ。また、大ヒット作である「マチルダはちいさな大天才」は児童文学の金字塔とも呼ばれます。実際に、「ハリーポッターと賢者の石」が発売されるまでは、イギリスの児童文学書売上ランキングで1位を独走している状態でした。

そんなロアルド・ダールは、ノルウェー出身の両親を持つイギリス人。ボーディングスクールに通っていたこともあり、両親と一緒に時を過ごすことは比較的少なかったよう。ロアルドは暴力な冷淡な振る舞いを嫌い、それは彼の作品にも色濃く反映されています。彼の作品の特徴として、主人公が意地悪な教師や家族などに立ち向かうという傾向があるのです。

ロアルドの夢は海外を旅することであり、彼はシェル石油での職をゲットし、東アフリカで働きました。そして彼の人生を変えるかのような出来事が起こります。第二次世界大戦が勃発すると、ロアルドは戦闘機パイロットとして従軍します。しかし、砂漠で不時着を起こし、重傷を負ったのです。

その後、彼はパイロット時代の経験などを基にした小説を書き始めるのです。ここからは、彼の代表作であれば、英語学習にもピッタリな作品を紹介します。

英語教材に使いたいロアルド・ダールの名作5選

1.チャーリーとチョコレート工場

映画化もされたのでお馴染の作品ですね。貧しい少年チャーリーは、他の子どもたちと同様にチョコレートが大好き。ある日、チョコレートバーを購入したチャーリーは、ゴールドチケットに当選するのです。このゴールデンチケットは、ウォンカ・チョコレート工場への招待状。幸運な少年少女たちは風変わりな工場主ウォンカと共に、工場内を見学しますが、工場の中には不思議な世界が広がっているのでした。

2.オ・ヤサシ巨人BFG

BFGとはとっても優しい巨人のこと。彼は子どもたちが眠っている間に、幸せな夢を運びます。ある夜、彼は小さな女の子に姿を見られてしまい、正体を他の人間にばらされると恐れた巨人は、女の子を祖国へ連れ去ってしまいます。BFGは巨人族の中でも親切な方ですが、実は他の巨人たちは違うのです。彼らはBFGをいじめ、人間を食べたいと願うのでした。少女とBFGはロンドンにいる女王の助けを求め、悪い巨人を退治しようとするのです。

3.マチルダ

ロアルド・ダールの数ある作品の中でも、「マチルダ」は非常に人気があります。マチルダは本が大好きな天才少女。彼女は言わずもがなの天才ですが、残念なことに両親はそのことに気づいていません。実際のところ、彼女の両親はマチルダに意地悪なのです。

マチルダの優れた知能と超能力に気づいたのは、担任のハニー。ハニー先生はマチルダの才能を両親に伝えようとしますが、聞いてもらえず。さらに、ハニー先生はトランチブル校長から虐められていたのです。マチルダはその能力と知性を活かし、ハニー先生を助けようと奮闘します。

4.少年

これはロアルド・ダールの自伝的小説です。内容は主にロアルドの学校生活と子ども時代をもとにした話。実際に、ロアルドが起こしたネズミの死骸事件やノルウェーでの夏休み、石油シェル時代のことが書かれています。

5.父さんギツネバンザイ

ウェス・アンダーソン監督の手によってアニメ映画化された作品です。ストーリーは、父さんギツネと意地悪な農主3人の対決。父さんギツネは生活のために、農主3人から食料を盗みます。しかし、そのことに起こった農主3人はキツネ一家の家を荒らし、果てにはキツネ狩りまで始めてしまうのです。このピンチを父さんギツネはどのように乗り越えていくのでしょうか。

ロアルド・ダールの作品が英語学習にピッタリな3つの理由

ロアルド・ダールの作品は英語学習にピッタリな内容となっています。実際に、私も「マチルダ」を英語学習として使用していました。ここからは、ロアルドの作品こそ英語学習教材として使用するべき理由を解説しましょう。

1.読みやすい

彼の多くの作品は児童文学であり、小さな子どもも読むことを想定して書かれています。そのため、書かれている英文がシンプルで読みやすいです。知らない単語は多く出てくるかもしれませんが、リズムに乗って読みやすいので、少しばかり意味が分からなくとも気持ちよく読み続けられるはずです。

また、リーディングに自信がない方でも、事前に内容さえつかんでおけば読了できる可能性は高くなります。例えば、「チャーリーとチョコレート工場」や「マチルダ」は映画化もされているので、まずは映画を観て内容理解するのもオススメ。事前に話の流れを知っているかどうかで、理解度は大きく異なります。

2.文法スキルとボキャブラリーアップ!

ロアルド・ダールの作品の特徴の一つに、さまざまな種類の形容詞が使われることが挙げられます。「カワイイ」や「甘い」などの形容詞の種類を増やすことで、自然と会話の幅が広がるのです。

また、短くて明確な文章もオススメの理由。洋書に見られがちな、長々とした文章はほとんど出てきません。長い文章は、それだけで「誰が」「何をしたのか」が分かりにくいですよね。でも、ロアルド・ダールの作品なら主語・動詞・形容詞が明確。基本的な文章構造や文法を理解し慣れるのにピッタリな教材です。

私の経験からも言えますが、彼の作品をスラスラと読めるようになれば、少しくらい長い英文で構成された文章も簡単に読めるようになります。というのも、基本さえしっかりしておけば応用はいくらでもきくからです。

3.ロアルドは造語の発明家!

ロアルド・ダールは、作品内でしか使われないオリジナル単語を使用することで有名。例えば、Lickswishyは造語で意味は「Lickswishyの味は美味しい」です。そのため、ストーリーを楽しみながらも、ある意味で英英辞典を読む練習になります。オリジナル単語の説明はもちろん英語でされていますからね。

実は、彼の造語を解説した辞書が販売されているのです。それが、”Oxford Roald Dahl Dictionary”。オックスフォード辞典で知られる名門大学オックスフォード大学が監修したもので、ロアルド・ダール好きにはたまらない内容となっています。Amazonで販売されていれば、電子辞書にもなっているので、英語教材として活用しても良いですね。

まとめ

最も偉大な作家の一人ロアルド・ダールは、今もなお世界中で愛されています。児童文学ながらも、彼の作品は非常に面白い!そのことは、映画や世界中にファンがいるという事実が証明していますよね。本当に読みやすいので、ぜひ英語学習で活用してください。オススメは、特に読みやすい「マチルダ」です。

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