ドレイクは世界一人気のあるラッパーと言っても過言ではありません。リリースする曲は必ず大ヒットするヒットメーカー。そんな彼が最も大切にしている曲が”God’s Plan”。直訳すると「神の計画」ですが、曲にはどんな意味があるのでしょうか?さっそく、見ていきましょう。
誰が、何を願っている?
Yeah, they wishin' and wishin' and wishin' and wishin' They wishin' on me, yuh そうさ、やつらは願って、願って、願っているのさ。 あいつらは願っているんだ。
【単語解説】
wish – 願う
wish onで「(嫌なことを)願う」という意味になります。ここでMeはドレイクですが、theyとは誰のことでしょうか?
ヘイターVSドレイク
I been movin' calm, don't start no trouble with me Tryna keep it peaceful is a struggle for me Don't pull up at 6 AM to cuddle with me You know how I like it when you lovin' on me I don't wanna die for them to miss me Yes, I see the things that they wishin' on me Hope I got some brothers that outlive me They gon' tell the story, shit was different with me 俺は波風立てずに動き、トラブルを起こす気は毛頭もない 平和に収めようとしているのに、俺はもがき苦しんでいる 俺を抱きしめるために、朝の6時に起こさないでくれ 知ってるだろ、どんなふうに愛されるのが好きなのか 俺はあいつらを懐かしく思わせるために死にはしない そうさ、あいつらが何を願っているのか知っている 一緒に生き残るブラザーがいるといいのに やつらが語るストーリーは真実とは程遠いものさ
【単語解説】
calm – 穏やかに
peaceful – 平和的に
struggle – もがく
pull up – 車を止める
cuddle – 抱きつく
shit – うそ
なんとなく予測できると思いますが、曲中ではヘイターに言及されています。ヘイターがドレイクの失敗を望んでいるのでしょう。また、”I don’t wanna die for them to miss me”の部分ですが、アーティストは死後に評価が高まったり、カリスマ扱いされたりすることが多いですよね。そのことに言及しているのだと思います。
神の計画
God's plan, God's plan I hold back, sometimes I won't, yuh I feel good, sometimes I don't, ayy, don't I finessed down Weston Road, ayy, 'nessed Might go down a G.O.D., yeah, wait I go hard on Southside G, yuh, wait I make sure that north-side eat 神の計画さ 隠しているけど、たまにばれてしまう 気持ちがいいものさ、ときどき不快になるが ウェストンロードから始まって成功を収めた 神への道を歩んでいるのだろう Southside Gでやってきた 生まれ故郷トロントは俺のものだ
【単語解説】
hold back – 隠す
finesse – うまくやる
ドレイクは自身のことを6 Godと呼ぶことがあります。6はドレイクの生まれ故郷トロントを示し、歌詞にあるnorth-sideもトロントを示しています。しかし、今曲での神とはドレイクのことではなく、宗教的な神。
気になるのが、”Might go down a G.O.D”。ドレイク自身も、死後彼は伝説になると思っているのかもしれません。
ヘイターは望み続ける=望みは叶っていない
And still, bad things It's a lot of bad things That they wishin' and wishin' and wishin' and wishin' They wishin' on me Bad things It's a lot of bad things That they wishin' and wishin' and wishin' and wishin' They wishin' on me Yuh, ayy, ayy まだ悪いことはあるさ やつらが望む悪いことはたくさんある やつらは俺の失敗を望む 俺に悪いことが降りかかることを望む
パーソナルな部分
She said, "Do you love me?" I tell her, "Only partly" I only love my bed and my mama, I'm sorry Fifty Dub, I even got it tatted on me 81, they'll bring the crashers to the party And you know me Turn the O2 into the O3, dog Without 40, Oli, there’d be no me Imagine if I never met the broskies 彼女は「私のこと愛してるの?」と言ったから「少しだけ」と答えた 悪いな、俺は自分のベッドとママだけを愛してるのさ Fifty Dub、お前のタトゥーを彫った 81、シューターたちはパーティーに招かれる そして、君は俺のこと知ってるだろ O2をO3へ変える 40抜きでは、俺は存在しないも同然 あいつらに出会っていない俺は想像できない
【単語解説】
partly – 部分的に
crasher – トロントのスラングでバスケのシューターの意味
ここではドレイクのパーソナルな部分が表現されています。例えば、母親との関係性の深さや殺害されたFifty a.k.a Fifのためにタトゥーを入れた話などなど。
神が作った道に失敗はない
God's plan, God's plan I can't do this on my own, ayy, no, ayy Someone watchin' this shit close, yep, close I've been me since Scarlett Road, ayy, road, ayy Might go down as G.O.D., yeah, wait I go hard on Southside G, ayy, wait I make sure that north-side eat, yuh 神の計画だ 俺のやり方ではできない 誰かが近くで見ているんだ スカーレット・ロードから来た 神への道へ歩んでいるのだろう トロントは俺のものだ And still, bad things It's a lot of bad things That they wishin' and wishin' and wishin' and wishin' They wishin' on me, yeah, yeah Bad things It's a lot of bad things That they wishin' and wishin' and wishin' and wishin' They wishin' on me, yeah まだ悪いことはあるさ やつらが望む悪いことはたくさんある やつらは俺の失敗を望む 俺に悪いことが降りかかることを望む
まとめ
この曲は、ドレイクは人々が彼の失敗を望むことを知っているが、神がそうはさせないという強いメッセージがある曲です。ある意味で、神に成功を許されたドレイクととれるので、ドレイクらしい曲ともいえますね。また、母親だけ愛すということからも、成功者であるドレイクの周りには見返りや利益を求めるものばかりで、無条件で彼を愛す人はいないと捉えることも。ドレイクの様々な想いが詰まった名曲です。