日本の人は、生まれたら、神社でお宮参りをし、初詣も毎年するし、お葬式もお寺でするけど、結婚式は教会でする人も多いですし、宗教に関してとても自由、と言われます。結婚式に関しても、教会での結婚式を選ぶ人もいれば、神前結婚式やレストランやカフェを使っての結婚式など近年ますます自由な選択肢が増えているように思います。
しかし!オーストラリアの結婚式は、もっと自由度が高いのです!結婚式の全てを自分でプランし実行することも可能です!オーストラリアの中でもトロピカルなケアンズのウェディング事情を見ながら、オリジナルなウェディングをプランしてみてください♪
結婚式の場所もお好みで!
結婚式の場所も、ホテルの予約、カフェやレストランの貸切に留まりません。
自然豊かなケアンズでは、ビーチや植物園、公園、滝の前などトロピカルな自然を生かした場所も人気があります。
それらの場所は、必ずしも結婚式などのイベント用に整備されているわけではありません。
本当に自然のままに結婚式をして、雨が降ったとき用に大きなテントを張っておこうか、くらいのカジュアルな計画で実行することができます。
ただし、公園などの公共の場所を結婚式場にするには予め許可を取得することが必要です。
ケアンズの市役所では、ホームページで結婚式場としての公共の場所の利用について次のように説明しています。
You will need permission and the relevant permits - for instance if you are serving food or alcohol, putting up any kind of structure or setting off fireworks - from Council to use public land and facilities for your ceremony, photographs or reception.
(例えば、食べ物やアルコールを提供したり、何かセットアップしたり、花火を上げるなどの場合、結婚式や写真撮影、披露宴のための公共の場所や施設の使用には市役所からの各種許可が必要です。)
具体的な予約方法やガイドラインについては、こちらのページに詳細があります。
→Book a public space
場所が決まったらお好みのセレブラントを探す!
英語でmarriage celebrant やwedding celebrantと呼ばれるセレブラントとは、人前結婚式の執行者のことで、ネットや電話帳などで簡単に見つけることができます。
「セレブラント」と聞くとなんのことかピンと来ない方も多いかもしれません。
でも、例えば、こんなフレーズを聞けば「あ〜これがセレブラントさんか〜」と思うと思います(笑)。
Will you have this man to be your husband, to live together with him in the covenant of marriage? Will you love him, comfort him, honor and keep him, in sickness and in health; and be faithful unto him as long as you both shall live?
「病めるときも、健やかなるときも〜」という有名なフレーズですね!
実は、この文言もお好みで変えることができ、オーストラリアでも、伝統的な宗教に従った神父さんが執り行う結婚式よりも、宗教色の薄いセレブラントさんが執り行う結婚式が増えているように思います。
セレブラントさんに結婚式をお願いするときは、いきなり予約をして、結婚式当日に来てもらう、というケースはあまりなく、事前にお会いして、この方ならお願いしたい♪と思う素敵なセレブラントさんを探す方が多いです。セレブラントさんもカップルの馴れ初めなどを聞いて、文言に加えたり、好きな小説からの言葉やユーモア溢れる文言などセレブラントさんによって個性が違うので気の合うセレブラントさんを選びます。
もちろん、宗教にこだわらずとも、教会で挙式をすることも可能なので、お好みの教会を選ぶのも素敵です!
セレブラントだけじゃない、なんでも自分で手配しちゃう!
選択肢の自由度に差はあれど、結婚式の会場を選んだり、結婚式の執行者を選んだり、というところまでは、日本のカップルと似ていますね!
他にも、ウェディングドレスを選んだりブーケを選んだりする段階も日本と似ているかもしれません。やはりウェディングドレスやブーケもオーストラリアの方が自由度が高い気がします。筆者も結婚式のドレスは、お友達に頂いたものでしたし、ブーケも花屋さんに直接行って決めた覚えがあります。
日本と少し違うのは、新郎側には、best man(ベストマン)、新婦側にはbridesmaid(ブライズメイド)が式中、新郎新婦に寄り添って、結婚式がスムーズに進行するのを助けます。ベストマンやブライズメイドは、複数の場合もあるので、お揃いの衣装を選んだり、ベストマンやブライズメイドへのお礼のプレゼントをお揃いで揃えたりと、そんなプランも楽しいものです。
また、flower girl(フラワーガール)や ring bearer (リングベアラー)も日本では馴染みが薄いでしょうか。フラワーガールは小さな女の子が花かごを持って入場する役目で、花びらを会場に撒いて歩くこともあります。リングベアラーは、小さな男の子で、リングを乗せたリングピローを持ってくる役目があります。ベストマンやブライズメイドは、兄弟や親しい友人、フラワーガールやリングベアラーは、甥っ子や姪っ子など親戚の子供が役割を担うことが多いです。
そして、オーストラリアのウェディングプランは、そういった大まかなことだけでなく、招待状を手作りしたり、テーブルセッティングを自分で考えて、テーブルデコレーションを手作りしたり、どこまでも自分で決めることができますから、ウェディング用の招待状も簡単なものであれば文房具売り場で買えますし、ウェディングプランを立てるためのいわゆるスケジュール帳のようなものも買えます。
なんでもかんでも自分で手配しちゃうのがとってもオーストラリアらしいですが、そんなにきっちりしていないおおらかさがあるのもオーストラリアらしさです。
筆者も、滝の前での結婚式でしたが、さあ結婚式入場!というときになって、結婚指輪は婚約指輪の上からつけるのか、それとも婚約指輪は外しておくのか、迷ってしまって、隣に密着していたフォトグラファーの方に慌てて訊いた思い出があります(笑)。そういえば、結婚式用に買った靴もうちに忘れてしまって、お友達に取りに行ってもらったり。今思えば、なんともハチャメチャな結婚式でした・・・
でも、オーストラリアでは、そんな感じでなんとかなります。
ケアンズは特にお日様まぶしいトロピカルな気候も手伝って、素敵な結婚式ができる場所が山ほどありますので、オージー流の結婚式もオススメですよ♪
といっても、なかなか手配するのまではちょっと心配、という方もだいじょうぶです!ケアンズには、オージー流の結婚式手配をお手伝いする日本人のウェディングコーディネーターの方もいます。
→https://cairns-wedding.com
一生に一度のことですし、オリジナルな結婚式プランニングに挑戦してみてくださいね!