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オーストラリアの蜂蜜にまつわる豆知識あれこれ

オーストラリアは、自然豊かな国で、蜂蜜も様々な種類が楽しめます!特別な蜂蜜専門店でなく、スーパーなど何気ないお店で蜂蜜を買っても日本より濃厚な蜂蜜に出会える可能性が高いです。オーストラリアの蜂蜜に関する話題を読みながら、オーストラリアの豊かな自然を想像していただければ、と思います♪

オーストラリアの蜂蜜が愛される理由

 オーストラリアの大自然から想像する、上質な蜂蜜が採れるんじゃないかというイメージ(笑)だけではなく、オーストラリアの蜂は、他の国に比べて、病気や寄生虫の問題が非常に少なく、他国では、蜂の病気対策にケミカルな薬剤を使って処置するのに対して、オーストラリアではその必要がないので、蜂蜜もケミカルな成分や抗生物質の成分が含まれるチャンスが非常に低く世界でも非常に「クリーンな蜂蜜」として知られています。
同時に、オーストラリアは、環境汚染(environment pollution)の度合いも低いため、とても純粋な蜂蜜が採れます。

そもそも、働き蜂(worker bee)が一生の間に集められる蜂蜜の量は、たった小さじ半分程度なのだそう!

その、蜂が集めた蜜(nectar)を蜂自身が扇いで乾燥させて、水分が20%ほどになったものが蜂蜜です。この蜂蜜を乾燥させる過程で、オーストラリアの蜂は、しっかり蜜の水分を飛ばすので、蜂蜜の水分が少なく、蜂蜜の品質を損ないにくくなっています。

どんな蜂蜜を選んだら良いのでしょう

 蜂蜜は、どの花の蜜かによって味が違うだけでなく、天候や土壌、環境汚染の度合いなどによって、味も成分も変わってきます。いろいろな蜂蜜を試すと、微妙な風味の違いが感じられます。ワインみたいで面白いですよね。
味の好みは人それぞれなので、これが1番!と言い切ることは難しいですが、選択の基準の一つとして、非加熱蜂蜜(raw honey)かそうでないかで選ぶのもお勧めです。
日本語でも「ローハニー」という言い方が浸透しつつありますね!

ローハニーは、
pure, unheated, unpasteurised and unprocessed honey
(純粋で、非加熱、低温殺菌を受けておらず、加工されていない蜂蜜)
のことです。

ローハニーは、加熱などの加工がされていない分、天然のビタミンや酵素(enzymes)、植物性栄養素(phytonutrients)などの栄養が保持されているので、より蜂蜜の良さを楽しめます。
また、ローハニーをお勧めする理由には、蜂が集めた花粉(bee pollen)やプロポリス(propolis)もローハニーには含まれている、という点もあります。
蜂の体について集められた花粉は、日本語でも「ビーポーレン」という呼び方の方が親しまれていますね。
ビーポーレンには、人間に必要な栄養素が全て含まれているので、完全食(complete health food)と言われています。
プロテインやビタミン、ミネラル、カロチノイド(carotenoids )、バイオフラボノイド(bioflavonoids)などを補給できます。

プロポリスも日本でも馴染み深いですね!ローハニーを食べると、プロポリスの良さも楽しめるので、免疫システム(immune system)、血糖値レベル(blood sugar level)、コレステロールレベル(cholesterol level)を正常値に保つのにも役立ちます。
そして、ローハニーは、他の加熱処理された蜂蜜と異なりアルカリ性食品(alkaline forming food)なので、酸性に傾きがちな現代人の食生活に役立ちます。
なによりおいしいので、なんの無理もなく取り入れられるのも嬉しいですね!

マヌカハニーはニュージーランドだけのものなのでしょうか

 日本でも「マヌカハニー」という言葉が浸透するほど人気がありますね!
マヌカハニーが人気があるのは、medicinal honey と言って、薬効が認められる蜂蜜として他の蜂蜜とは一線を画しているからです。
しかし、マヌカハニーに関しては、オーストラリアとニュージーランド間で長い間議論の続いている蜂蜜でもあります。
というのも、「マヌカハニー」という呼び名は、ニュージーランドが商標を取っていて、他の国のメーカーは、マヌカハニーを名乗れないようになっていることに原因があります。
元々マヌカハニーの採れる木は、オーストラリア原産の木なので、オーストラリア側が不満に思うのも仕方がない気がします。
マヌカハニーとは、「マヌカ」と俗に呼ばれるティトリーの仲間の木から採れる蜂蜜で、他の蜂蜜より抗バクテリア機能(anti-bacterial properties)が高く、食べてもよし、また、傷や炎症の緩和に肌の直接つけてもよし、というマルチに活躍する蜂蜜です。

しかし、実は、マヌカハニーと同様、あるいはそれ以上の薬効があるかもしれない、という蜂蜜がオーストラリアにも存在します。
ですが、マヌカハニーは商標登録されていますから、オーストラリア版マヌカハニーをマヌカハニーと呼ぶことはできません。そのため、Australia’s ManukaやJelly Bush Honeyと呼ばれています。
マヌカハニーは、一般的に市販されている蜂蜜に比べ10倍くらいの値段の差があるものもあるので、養蜂家(beekeeper)にとっては、収入に違いが出る大きな問題です。現にオーストラリア版マヌカハニーは、ニュージーランドのマヌカハニーより平均6〜10%値段が安いと言われています。
 そう考えると、オーストラリア側が不満を抱くのも理解できますが、のんびりが祟ってまんまと先に商標を取られちゃう感じがオーストラリアらしいな〜とも筆者は感じてしまいます(笑)。
蜂蜜を消費する側としては、同じように効果的なオーストラリア版マヌカハニーがよりお求めやすい価格であることは嬉しいことですしね♪

ケアンズの蜂蜜は健在です

 近年、オーストラリアに限らず、あらゆる国で蜂の数の減少が心配されています。その原因はケミカルな薬剤であったり、気候変動(climate change)による影響など色々考えられますが、オーストラリアに関しては、雨の少ない年は、蜂が蜜を集める花の開花が少なくなるので、蜂蜜の生産量も減ってしまいます。
そういう年は、蜂蜜の値段も上がってしまうのですが、近年蜂蜜の値上がりが続いているように思います。
蜂蜜の生産が少ない時は、蜂をなるべく増やすよう、蜂の巣を取らないようにします。
蜂の巣(honey comb)は、ミツロウでできており、チューイングガムのように噛むことで、歯の健康を保ち、のどの痛みやアレルギー、鼻炎などの症状にも良いと言われるほど栄養素の高い食品ですから、食べられなくなってしまうと残念ですよね。
そんな厳しい状況でもオーストラリア北部のケアンズでは、蜂の巣も健在です!
熱帯雨林もよく育つ、雨が豊かに降る街ならではの良さですね♪

 また、雨が少ないことは困ったことではありますが、雨が少なく、花が少ない時も、オーストラリア版マヌカハニー、またはジェリーブッシュハニーが採れる木は乾燥に強く、花が咲くので、蜂達が集まってきて、通常より栄養価の高いジェリーブッシュハニーが採れるそうなので、悪いことばかりではないようです。

 オーストラリアの蜂蜜の豆知識を知った後、蜂蜜を食べれば、きっとより一層蜂蜜が美味しく感じられるはずです!たっぷりオーストラリアの蜂蜜を召し上がって、オーストラリアの自然の恵みをご堪能ください!

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