海外大学の講義が無料で受講できるうえに、修了証明書までもらえるサービスをご存知でしょうか?MOOCは、Massive Open Online Courseの略で、英語対応になりますがハーバートやMIT、スタンフォードなどの有名大学の講義を誰でも無料で受講できるサービス。今回はMOOCのメリット、そして人気のMOOCプラットフォームを紹介します。
MOOCとは?受講するとどんなメリットがある?
MOOCという単語を聞いたことはあるでしょうか?MOOCは、Massive Open Online Courseの略で、日本語では「公開オンライン講座」とも呼ばれています。MOOCを簡単に説明するのならば、各大学の講義をオンライン上で無料で受講できるのです。
MOOCでは一部を除き、無料で大学の授業を受講できます。つまり、ネット環境と学ぶ意欲さえあれば、年齢や収入状況に問わず誰でも受講できるということ。革命的な教育方法であり、ある意味でネットが発展した現代に誕生するのは必然的のようなサービスです。
まずはMOOCのメリットを簡単に説明します。メリットを聞くと、あなたもきっと受講してみたくなるでしょう。
深く学べる
MOOCは、強制的に受講するものではありません。自分が学習したいと思ったから、受講するのです。つまり、学習意欲がある状態で学ぶので、知識の取得が早くなれば、受講するのが嫌になることはありません。
「大学時代にもっと勉強しておけばよかった」、「もう少し若ければ、こんなことを学ぶのになあ」など思ったことはありませんか?私はあります。でも、MOOCなら年齢に関係なく、好きな分野を学べます。大人になってからも、有名海外大学の講義を受講できるのは大きな魅力ですよね。
自分のペースで授業は進められる
MOOCは大学に通う必要がありません。全てオンラインビデオ講義です。自分のペースで授業を進められるので、受講したいときに受講できれば、ビデオを何回も視聴することも可能、ノートを取り忘れても巻き戻しすればいいだけ。自分のペースで授業を進められるのは、大きなメリットですよね。
フィードバックが即座に得られる
MOOCにもテストはあります。テストもオンライン上で受験するのですが、全てに回答をした瞬間にフィードバックが得られるのです。教授が一つ一つの回答を採点しているわけではなく、コンピューターが回答の採点を行っているからです。即座のフィードバックを受けて、納得するまで何度もトライできます。
英語学習できる
少しハードルは高いかもしれませんが、英語に自信のあるかたは、ぜひMOOCの無料コースを受講してみてください。字幕付きのものが多く、途中で停止もできるので、単語を調べながら受講できます。
何より海外大学の雰囲気が感じられるのはいい経験になりますし、留学が迫っている方はいい練習になるのではないでしょうか。
英語学習者はチェックしたいMOOC3選
ここからは、人気のMOOCを紹介しましょう。ほとんどのコースは英語で進められますが、英語字幕がつくものもあります。また、海外大学の講義の雰囲気を掴むにもピッタリです。ぜひ機会があれば、利用してみてください。
edX
2012年、ハーバート大学とMITによって共同創立されたのがedX。120以上の大学とパートナシップを結んでいるので、授業の種類の豊富さが最大の特徴。また、ハーバード大学やMIT、カリフォルニア大学などの世界トップ大学に加え、マイクロソフトなどの企業もコース提供を行っています。
北京大学やソウル大学、日本の京都大学、東京大学などアジア圏の大学も提携を結んでいます。現在では、登録者数3,000万人以上を超える世界最大級のMOOCプラットフォームです。
大学単位の授与は行っていませんが、コースによって証明書の発行は行えます。証明書は留学時や履歴書に提出可能で、PRできます。
Cousera
Couseraはトップクラスの人気を誇るMOOCです。2012年にスタンフォード大学の教授が設立しました。設立理由は、彼の講義を多くの人々に受けてもらいたいと思ったから。共同創設者の一人はスタンフォード大学で機械学習の授業を開催していました。毎年約400名の生徒が受講していたそうですが、Couseraでオープンにすると10万人以上が登録したそうです。
Couseraについては、共同創設者の一人ダフニー・コラーがTED Talksで行ったプレゼン内容を見て頂くとよくわかります。こちらから、プレゼン動画は視聴できます。現在は、2,500万人以上が登録をし、149ものの有名大学とパートナシップを結んでいるようです。
また、証明書が発行されるのはもちろんですが、学位が授与されるコースもあります。それが以下の通りです。
・Master of Computer Science(アリゾナ州大学)
・Master’s in Innovation and Entrepreneurship(HEC経営大学院)
・Global Master of Public Health(インペリアル・カレッジ・ロンドン)
・Master of Business Administration (iMBA)(イリノイ大学)
・Master of Science in Accounting (iMSA)(イリノイ大学)
・Master of Computer Science(イリノイ大学)
・Master of Computer Science in Data Science(イリノイ大学)
・Bachelor of Science in Computer Science(ロンドン大学)
・Master of Applied Data Science(ミシガン大学)
・Master of Public Health(ミシガン大学)
学位が授与されるコースは、無料ではありません。しかし、海外有名大学の学位がオンライン上で授与されるのは画期的ですよね。留学しなくとも、海外大学の学位が取得できる時代になりました。
Udasity
AIやVR、コンピューターサイエンスなど現代を生き抜くために必須な分野の学習をしたい方にオススメのプラットフォームです。創立のきっかけは、スタンフォード大学の教授が人工知能の講座を無料でオープンにしたいと願ったこと。現在は世界190か国16万人以上の人が利用しています。
全体的に専門性の高い講義が実施されている印象を受けます。IBMやメルセデス・ベンツといった世界的企業ともコラボレーションをしており、もしかしたらジョブオファーのチャンスがあるかもしれません。有料のものが多いですが、他のMOCCと比べると値段はお手ごろかなと感じます。
まとめ
MOOCの最大のメリットは、英語学習をしながら自分の興味分野を伸ばせることです。日本語対応講座もありますが、やはりほとんどは英語のみ。MOOCを受講できるのは、ある意味で英語学習者の特権です。海外大学留学のPRになる可能性も高くあるので、英語学習の一環に受講してみるのも良いですね。