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英語のライティングに必要なこととは?

英語のライティングは簡単とはいえません。間違いがそのまま残ってしまいますから。
何に注意しなければならないか考えていきましょう。困難なことを乗り越えて、英語力をアップさせていきましょう。

書いたものは残ります

ライティングというのはスピーキングより厄介です。書いたものは残ります。実際に紙に書いたものでもWeb上のものでも残ります。誰の目に触れるかわかりません。間違いを訂正するのは非常に困難になります。スピーキングの際は多くの場合顔を合わせて目を見つめ合って話すのですから、話す以上のより多くの情報を表情や身振り手振りを交えて伝えられます。
さらに録音されていない限り話した言葉はどこにも残りません。相手の頭に残るのは、あなたの伝えたかったことであり、実際に口にした一言一句は消えてしまっているようなものです。

ライティングは書いたものだけが頼りです。それ以上どうしようもありません。書いてある内容、使っている単語、文法的正しさ、それらのことを通して、その文章で伝えたい内容以上に、書いた人の能力、識見、そして人格まで判断されてしまいます。脅かしているわけではありません。文章を書くということはそういうことなのです。これは日本語でも英語でも変わりません。
つまり、今、私もこの文章を、大げさに言えば命がけで書いているわけです。仮に私が日ごろどんなに善行を積み重ねていようとも、この文章を読む方にとってはこの文章のみが私のすべてを判断する材料なのです。何か間違いがあればおしまいです。

ライティングは完璧を要求される

もちろん、お孫さんがおじいさんおばあさんに宛てて書く手紙、恋人同士の間の書簡とい
ったものなら、どんなに単語が間違っていようと、文法がおかしかろうととがめだてされ
ることはありません。文章の内容を超えた関係がそこにはありますから。一方で、ビジネス文書、学術文書、何らかの公的文書などは絶対に間違いが許されないでしょう。誤解を招く表現も許されません。
適切な単語が使われているか、文法的な問題はないか、伝えるべき内容が正しく表現されているか、さらには段落構成、カンマの使い方、宛名、敬称のつけ方などを完璧にクリアしていないといいライティングとは評価されません。

どうすればいいの?

そう考えるとなかなかゴールは遠く感じられて、どうしていいのかわからなくなってしま
いますね。実際どうしていけばよいでしょうか。

どんな文章を要求されているにしても、日本語の文章を書くときと同様に一つ一つの単語を吟味し、文を構成し、伝えるべき内容をわかりやすく表現し、全体の体裁を考え、読む人が違和感を覚えないようにする必要があります。具体的にどのような英語ライティングを必要とされているかは、立場によって様々だと思います。
学生の皆様であれば、研究レポート、論文、文学作品などでしょうか。社会人の方々でしたら、社内における業務連絡レター、または取引先との商談、あるいは顧客に対する案内文書などが考えられると思います。
ここでそれらについて一つ一つ例文を出して検討することはできませんが、全体について共通する注意点あるいは技法的なことをご紹介してみたいと思います。

最低限必要なこと

文学作品はさておいて、通常の文書に必要なものは、誰が書いたものか(name & title)、
いつ書いたものか(date)、誰に対して書いたものか(to whom)、何について書いているの
か(subject)ということになります。
これらのことが明確に記されていなくてはなりません。

単語

適切な単語を使いましょう。自信がなければいくらでも辞書を引き、例文を探し、自分が伝えたい内容をもっとも表してくれる単語を探しましょう。従来の辞書でもWeb上の辞書でもかまいません。納得するまで時間をかけましょう。
心が折れそうになったら、おかしな単語を使っている文章が永遠にこの世に残っていることを想像してください。
それはあなたの心に残っているということなのですよ。

このサイトを見ているあなたは誰にほめられるためでもなくただ自分の英語の能力を上達させたいのだという人だと思います。そんなあなたの心にそのおかしな単語が永久に残ってしまうなんて耐えられないでしょう。妥協せずに頑張ってください。

表現

文(センテンス)はできるだけ短くするほうが無難です。関係詞や接続詞を使って長いセンテンスをつくることは可能ですが、間違いをおかす可能性がそれだけ多くなります。

以前ある仕事をしていたときに、外国の大使館の領事名で発信されているレターを翻訳
したことがあります。彼らはいわば英文レターのプロですので、驚くほど長いセンテ
ンスを多用していました。そのほうが彼らとしては複雑な内容を正確に表現することができるからそうしていたのだと思います。
私たちはできるだけ短くしましょう。間違いを避けると同時に読む人にとっても親切なことだと思います。かといって S+V+O ばかりを繰り返しては読むほうは違和感を覚えてしまいますので、適切な修飾語や接続詞の使用も必要です。
単語を探すときと同じようにできる限り例文に当たってふさわしい表現を見つけてください。

文法

3単現のS、時制の一致、定冠詞か不定冠詞か、過去形か現在完了か、単数か複数か。難しい構文を使う必要はありません、平易な文章で文法上の間違いを防ぎましょう。センテンス毎に何度でも見直して文法上の問題がないかどうか確認してください。
最近の英語の学習では会話を重視し厄介な文法などは後回しでいいという風潮かもしれません。旅先で気軽に英語で話せればいいということならそれでもいいでしょう。でも皆さんはそうじゃないということをわかってらっしゃいますよね。

話すことだけがコミュニケーションではありません。書いたものによってより正確に意思疎通を行い、記録に残す。それも言語の持つ重要な役割です。その役割を果たすためには文法的に正しい言語を身につけていなければならないし、その重要性が無くなることはありえません。是非繰り返し学んでください。
日本語の文法はわたしたちはあまり意識せずに身につけてしまっているので、英語の文法の重要性が見落とされがちになっているのが現実です。勉強していても文法はあまり面白くありません。しかし絶対に不可欠なものなのです。

最後に

スペルチェック機能を利用することは重要です。本当にうっかりした間違いをただすことができますから。使える機能は有効利用しましょう。
もうひとつ、正しい文法を身につけていると、スピーキングのときにもとても役立ちます。文法的に正しい英語を話すと、敬意をもたれますよ。なぜなら、ネイティブのアメリカ人にとってもかなり難しいことのようですから。

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