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オーストラリアと日本の銀行、そしてお金に関するちょっとしたことが結構違うんです!

「日本の銀行は、定期預金してもあまり利子がつかないしな〜、外貨預金してみようかな〜」という声をよく聞きます。確かに、オーストラリアの銀行も定期預金の利子は日本より良いですし、住宅ローンもなかなかお得と聞いたことがあります。
けれど、そんな大きなお金に関する違いでなくても、日常のちょっとしたことでも、オーストラリアの銀行と日本の銀行はちょっと違う、と思うところがたくさんあります。
せっかくですから、日本とオーストラリアの銀行の違いとともに、お金に関する考え方の違いについてもご紹介したいと思います!

そもそもケアンズの街でスーツ姿をあまり見かけない

筆者が住むのは、オーストラリアの中でものんびりとした北部の町、ケアンズ。お日様まぶしく、ゆったりとした印象の町ですから、スーツ姿の人自体あまり見かけることがなく、オフィスで働く人もとてもカジュアルな服装の人が多いです。ネクタイを締めてきちっとした服装の職場は本当に銀行くらいかもしれません(笑)。銀行でもスーツのジャケットまで着て銀行カウンターにいるスタッフはあまりいないように思います。
スーツどころか、裸足の人もよく見かけるケアンズ(笑)。ショッピングセンターやレストランの入り口には、ドレスコードが書かれていることがあるんですが、たいてい「上半身裸の方、裸足の方お断り」というようななんともケアンズらしい内容となっています♪

オーストラリアの銀行では滅多に記帳しない

日本でもインターネットバンキングが広く普及していますが、それでも、預金通帳もしっかり存在していますでしょう?日本の銀行ATMには、記帳できるスロットがありますし。
オーストラリアでは、ほとんど預金通帳を使うことはなく、預金通帳が渡されるのは、子供のための積立預金くらいだと思います。定期預金(term deposit)も、金額や期限の書かれた証明書のようなものをはじめに開設した時にペラっと1枚もらうだけです。
預金通帳の代わりに、毎月の明細書でお金の出入りを確認するのですが、これも、ペーパーレス化が進んでおり、紙の明細書が郵送で送られるように予めお願いしていなければ、メールで送られてきたり、インターネットバンキングでダウンロードしたりすることができます。

オーストラリアのカップルは、二人の共同口座を持っている

英語ではmutual accountと言って、二人の名義の口座を持つことができます。二人のうちどちらでも、口座を管理する権限があり、結婚しているカップルなどが、例えば、貯金して家を建てよう!などの二人の将来の目的に向かって貯金したい時などに利用します。
ただ、最近では、mutual accountはあまりポピュラーではないようです。やはり「自分のお金は自分のもの」ということでしょうか(笑)。我が家も結婚した当初、mutual accountを作りましたが、二人の共同アカウントがあろうとなかろうと、結局どのお金も同じ家族から出入りすることに変わりないので、すっかりmutual accountの意味は失っています(笑)。

オーストラリアではカード払いが日本より普及している

オーストラリアの人は、何をするにもカード払いする人が多いので、コーヒーなどを買うときもカード、手ぶらでスマホのケースにカードだけ入れて生活している人も多いです。
筆者は、普段お店を営んでいるのですが、ほんの3ドルくらいのものでもカードを使う方が多いです。そして、少額のお買い物にカードを使っても嫌な顔をされることもありません。
オーストラリアでカードでお買い物するとき、お店の人に”Savings or credit?”と尋ねられます。これは、「普通預金口座からの引き落としですか、それとも、クレジットカードやデビットカードのお支払いですか?」という意味です。Savingsでお支払いの場合は、ついでに現金をその場で引き出してもらうこともできます。スーパーや郵便局ではよく”Any cash out?”と尋ねられます。これは、現金引き出しもしますか?という意味でお買い物ついでに訊かれます。ATMに行かなくていいですし、便利です。

オーストラリアではピン札かどうかは問題ではない

日本では、なにかとピン札が重宝されると思いませんか?ピン札がたまたまお釣りに混じっているとなんとなくうれしいですし、結婚式などお祝い事にはピン札が必要なので銀行に行って替えてもらうこともございますでしょう?
そもそもオーストラリアでは、お金を結婚式でプレゼントする、というアイデア自体まだ新しく、一般的ではないのですが、もしオーストラリアで、お金をプレゼントする、ということになっている結婚式に招待されても、ピン札かどうか気にする必要は全くありません。

オーストラリアでは、貯金よりお金を使うことが好き

オーストラリアの人は、貯金がいくらあるか、ということより、これからお金をどう作るか、今どうお金を使って楽しいかにもっとフォーカスしている人が多いと思います。
預金通帳の存在が薄かったり、なんでもカード払いでお買い物する文化もそういった背景から来ているような気もします。
ある時、オーストラリア人の友人が新しいクレジットカードを手に入れたときのこと、「やったー!クレジットが増えて、使えるお金が増えた〜!」と自分のお金が増えたかのように喜んでいました・・・そういうオーストラリアの人の驚きのポジティブぶりが羨ましいです(笑)。

オーストラリアではお小遣い帳もない

預金通帳の存在も薄いので、まあ、お小遣い帳の存在がないのも頷けます。
お小遣い帳もですが、家計簿もつけません。ビジネスに関してお金の出入りを管理することは、ビジネスをこれからどう成長させるか考えるうえでも大切なことだけれど、家のお金は、出ていくものはしょうがないでしょう、必要なんだから・・・と考える人が多いように思います。子供の頃からお金の大切さやお金の管理の仕方がわかるようにお小遣い帳は勉強にもなるんじゃないかな〜とは思うのですが、やはり日本人的な考えなのかもしれません。筆者も家計簿をつけないので偉そうなことは言えませんが(笑)。

オーストラリアでは細かいお金にこだわらない

オーストラリアのお金の単位は「ドル」と「セント」ですが、お金の1番小さい金額として1セントは存在するものの、貨幣の1番小さい金額は5セントです。
ですので、お買い物の総金額が1セントか2セントで終わる金額の場合、切り捨てて0になります。3セントか4セントなら、切り上げて5セントに、6セントか7セントなら切り捨てて5セントに、8セントか9セントなら切り上げて10セントになります。英語では rounding と言います。
しかし、セールの時など、「たったの$1.99!」のような表示も見られます。この場合、実際には2ドル支払うことになります。ただし、これは、現金で支払う場合のみで、カード払いの場合は、そのまま$1.99で計算されます。

ちょっと思いつくままに日本とオーストラリアのお金に関して、「あら?ちょっと違う?」と感じたことをリストアップしてみたのですが、ざっとみても、端々にオーストラリアのおおらかな雰囲気が感じられるのがまた面白いですね(笑)。

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