もしかしたらあなたはon fleekやbaeといったスラングを必死に覚えているかもしれません。しかし、それらは2016年に流行した単語。流行に乗るのならば、2017年に話題となった単語を勉強するべきかもしれません。毎年英語圏でも話題となる単語が登場し、それらの使い方を知ることで、話題に遅れることはなくなります。今回は2017年に話題となった単語を見ていきましょう。
WOKE
2016年に引き続き、個人的に今年の流行語はWOKEだと思います。特に2017年後半によく見かけた単語で、ワインスタインのセクハラ問題で、良い声明を発表したセレブはWOKEでしたね。WOKEの意味は以下の通り。
a reference to how people should be aware in current affairs. 人々が現在の事情に気づいていること
WOKEはWakeの過去形です。「目が覚めている」という意味が転じて、「世の中で起きている物事や人々について理解している、気づいている」というニュアンスになります。
I can’t understand why Trump declared Jerusalem is the capital of Israel, he is not woke at all ! トランプがエルサレムをイスラエルの首都だと宣言した意味が分からない、彼は何も分かっていないよ。
Ship
Shipは「船」という意味で有名すぎますが、2017年は違う意味でよく使われました。これはRelationshipの省略形です。
N: Short for romantic relationship, popularized in fanfiction circles. 名詞:Relationshipを短くしたもの。同人誌サークルによって人気化された 動詞:ロマンチックな関係を承認すること
フィクションのキャラクターやスターのロマンチックな関係を望むというニュアンスですね。アニメや小説、そしてセレブの熱烈なファンの人々が「あの人とあの人にくっついてほしいい!」という想いから生まれたのでしょうか。
Justine and Selena are so cute together, I really ship them. ジャスティンとセレーナはお似合いよね、本当にロマンチックな関係になって欲しい。
Complicit
Complicitはポジティブな意味ではない単語ですが、2017年に大流行しました。Dictionary.comが選ぶWord of the Year 2017に輝いたのがComplicitです。
choosing to be involved in an illegal or questionable act, especially with others; having partnership or involvement in wrongdoing. 違法もしくは疑いのある行為に関わること、特に他者と共同した行為 過ちに関わること
これは2017年を象徴する言葉ですね。トランプ大統領の娘イバンカがComplicitと皮肉られ、ワインスタインのセクハラ問題が暴露したハリウッドの長年におけるセクハラ問題、これを見てみぬふりをするのもComlicitです。「見てみぬふりをする」、「共謀する」という意味のCompicitは、最もふさわしい流行語かもしれませんね。
ちなみにTime誌が選ぶPerson of the Yearに選ばれたのは、Complicitと正反対の「声を挙げた人々」です。
Many celebrities were complicit in sexual harrsment. 多くのセレブはセクハラ問題を見てみぬふりをした。 She is complicit. 彼女は共謀者だ。
FR
これはFor Realの省略形です。意味は「本当に」です。また、誰かが言ったことに対して同意を示すときにも使われます。SNSやメール(※フォーマルなメールでは省略形を使ってはいけない)でよく見かける単語です。
Aesthetic
少し前にはVibeが流行りました。Aestheticは新たなVibeです。日本では「バイブス」と言って使う人がいますよね。そのため、意味を知っている方は多いと思います。Vibe、Aestheticの意味は「いい感じ」など。
Calm
「穏やかな」という意味で知られているCalmですが、2017年は違った意味でよく使われました。
It's cool,don't worry bout it ,that's alright ,yes mate, sweet 大丈夫、心配しないで等など
CalmはIt’s cool、Don’t worry about itなどと同じ意味となったのです。日常会話でよく使われるので、ぜひ覚えてください。
Are you OK? 大丈夫? Yeah, I'm calm. ああ、大丈夫だよ Let's grab some beers tonight. 今夜ビールでも飲みに行こう。 Sorry, I don't have money. ごめん、お金がないんだ。 Nah, It's calm. I'll pay for you. 心配するなよ、おごるよ。
Fake news
fake newsはCollins Dictionaryが選んだ2017年の言葉です。直訳すると「偽のニュース」、文字通り嘘のニュースや間違ったニュースです。SNSなどが発達した現代では、ネットを通じて何千、何万というニュースに触れることができます。しかし、残念ながらすべてのニュースが正しいというわけではありません。Fake newsを見分ける力が、これからは重要となってきますね。
Have you read that buzzed news? あのバズったニュース読んだ? Yeah, but it is a fake news. うん、でもあれはフェイクニュースだよ
※Buzzは「蜂や蚊などのブンブンという音」のことです。この意味でも使われますが、それ以上に使われるのがスラングでの意味。スラングでは「瞬く間に広まる」です。日本語でも「バズる」と言われますよね。あるニュースや動画が瞬く間にSNS等で拡散されて、多くの人々の話題になればBuzzです。
まとめ
日本語の流行語もそうですが、英語圏の流行語もその年の情勢や流行を押さえたものが選ばれます。今回紹介したものの中では、ComplicitやFake newsがそうですね。また音楽や芸能人などのポップカルチャーから流行語が生まれることも多々あります。英語圏のニュースや流行りを常にチェックしておくことで、話の種にもなれば、知識も深まります。流行語をチェックするという意味でも、ぜひ日頃から英語ニュースに触れてください。