2017年に公開された映画『ワンダーウーマン』は世界中で大ヒットを収めました。それを受けて、続編の製作が決定していましたが雲行きが怪しくなりました。主演女優のガル・ガドットがある条件を受け入れてもらえなければ、映画を降板すると述べたのです。その条件とは、セクハラ行為を告発されたブレット・ラトナーが関わらないこと。今回はDailyMailの
“No wonder woman sequel unless Brett Ratner out”で英語学習をしていきましょう。
ワンダーウーマンVSブレット・ラトナー
Wonder Woman star Gal Godot has reportedly refused to sign on for a sequel unless accused sexual harasser Brett Ratner is removed from the franchise.
【単語解説】
refuse – 断る
sequel – 続編
accuse – 責める、告発する
【日本語訳】
ワンダーウーマンの主演女優ガル・ガドットが報道通り、セクハラ問題で告発されたブレット・ラトナーが販売権から立ち退かない限り、続編への出演を拒否するようだ。
Ratner, who has been accused of sexual harassment by six women in recent days, helped finance the summer blockbuster, and took home a sizable stake of the $412million box office gross.
【単語解説】
blockbuster – 大ヒット作
sizeable – たくさんの、かなり大きな
box office gross – 興行収入
【日本語訳】
最近6名の女性からセクハラ問題で告発されたラトナーは、金銭面で今年の夏の大ヒット作を援助しており、多額の収入を得た。
Ratner's production company Rat-Pac Dune co-financed the hit movie in an agreement with Warner Bros., and now Godot is insisting that the studio buy out his stake, Page Six reports.
【単語解説】
agreement – 同意
insist – 主張する
buy out – 買収する
【日本語訳】
ラトナーのプロダクション会社Rat-Pac Duneはワーナーブラザーズとの同意のもと、ヒット映画に金銭的支援をしており、報道によると、ガドットはスタジオが彼の利権を買収するべきだと主張しているそうだ。
ワンダーウーマンの主演女優ガル・ガドットはハリウッドのセクハラ問題に大きな一石を投じます。彼女はセクハラ告発されたラトナーが映画に関わるならば、続編には出演しないと述べたのです。ラトナーは映画監督としてかかわっていませんが、彼のプロダクションが映画を支援しており、そのおかげで彼には大金が手に入ったのです。ガル・ガドットはワーナーブラザーズがラトナーの利権を買収して、彼を映画に関わらせるべきではないと主張しています。
信念を持って行動するガル・ガドット
'She's tough and stands by her principles. She also knows the best way to hit people like Brett Ratner is in the wallet,' a Warner Bros. insider told the outlet.
【単語解説】
tough – タフ
principle – 原則
insider – (内部)関係者、情報通
【日本語訳】
「彼女はタフで信念をもって生きているんだ、彼女はまたブレット・ラトナーのような人間をこらしめるためには金銭的損害を与えることが一番だと知っている」と関係者は言います。
'She also knows that Warner Bros. has to side with her on this issue as it develops. They can't have a movie rooted in women's empowerment being part-financed by a man accused of sexual misconduct against women,' the insider continued.
【日本語訳】
「ガドットはワーナーブラザーズが彼女の味方になることを知っている。ワンダーウーマンは女性の力強さを描いた映画だ。その映画が女性にセクハラをする男の金銭的援助で製作されるはずがない。」
【単語解説】
side with – ~に味方する
issue – 問題
misconduct – 悪事
'Brett made a lot of money from the success of 'Wonder Woman,' thanks to his company having helped finance the first movie,' the source said. 'Now Gadot is saying she won't sign for the sequel unless Warner Bros. buys Brett out [of his financing deal] and gets rid of him,' the insider said.
【単語解説】
make money – お金を得る
sign – サインする
unless – ~しない限り
【日本語訳】
「ブレットの会社が援助をしたことによって、彼はワンダーウーマンの成功で多額のお金を得た。」
「ガドットはワーナーブラザーズがブレットの持つ利権を買い取り、ブレットを追い出さない限り続編には出演しないと述べている」
Ratner, through his attorney, has vehemently denied the allegations against him, but that made little difference to the Israeli-born Godot, according to the source. A Warner Bros. rep told Page Six the story was 'false' without elaborating, and reps for Godot and Ratner did not comment. Ratner, the high-profile director of the Rush Hour series and X-Men: The Last Stand, is the latest in a slew of Hollywood heavy hitters to become ensnared in sexual misconduct allegations.
【単語解説】
attorney – 弁護士
deny – 否定する
allegation – 申し立て、首長
according to – ~によると
rep – 担当者
elaborate – 詳しく説明する
【日本語訳】
彼の弁護士はセクハラ容疑を否定しているが、イスラエル出身のガドットと微妙な違いを引き起こしている。
ワーナーブラザーズの担当者は、詳しく説明することはなかったが一連の話は「真実ではない」と述べ、ガドットの代理人とラトナーの代理人も声明を発表していない。
「ラッシュアワー」シリーズやX-Menで知られるハリウッドを代表する監督もまたセクハラ問題で栄光から転がり落ちている。
まとめ~後日談~
テレビ番組に出演したガル・ガドットは、ワンダーウーマン続編へ出演することを表明しました。これまでの報道が事実であることを認めたガル・ガドットが続編へ出演すること、それはつまりラトナーが続編には関与しないことを意味します。ワンダーウーマンはリアル世界でもワンダーウーマンでした。