「海外旅行の英会話」と言えば、なんとなく海外で出逢うトラブルに関する会話に特化されがちですが、実際は、そうそうトラブルにあうわけでもないですし、トラブルがなくても会話できる機会は結構あります。特にお日様が燦々と照っている筆者の住むオーストラリア北部のケアンズは、のんびりとして人懐こい地元の人と話せばすぐに会話が広がります。短期間の海外旅行だから、英語はあんまり使わないかな、と諦めることなかれ♪
誰とでも会話が生まれるケアンズの人が、よく、知らない人とも会話が弾んでいるシチュエーションをご紹介しますね!
列に並んだら、話してみよう!
ケアンズは、小さな街ですので、あまりお店が人気大爆発で行列ができる、ということはないのですが、週末まとめて食料を買う人が多いので、土曜日や、レジに人手が足りていないとか、そういったのんびりした理由でスーパーなどに列がよくできます。
そんなとき、ケアンズの人は、待っている間に誰とでも列の前後の人と会話を始めるんです。
まずは、混んでいるときは、列がごちゃごちゃしますから、前の人が列に並んでるのか、商品を選んでるのかよくわからない時。
-Are you in the queue? (列に並んでいますか?)
誰かと同時に同じ列に並ぼうとしてしまった時。
-After you. (お先にどうぞ。)
と譲ってあげることができます。
それをきっかけに会話が始まるはず♪
-That lane might be quicker. What do you reckon? (あっちのレーンの方が早いかも。どう思う?) -Why do they not open another lane? (なんでもう一つレーンを開けないのかしら。)
など、列に関する文句から始まることが多いです(笑)。
そして、オーストラリアでは、新聞を毎日配達してもらう人は少なく、読みたい時にスーパーなどで買うので、スーパーのレジ横には新聞があり、その日のニュースについて話すことも多いです。
-That’s awful, isn’t it? -That’s terrible, isn’t it? (ひどいわよね〜)
というように、新聞の一面だけ眺めて、相手に同意を求めるように話しかけるには、- isn’t it?のような付加疑問文が便利です。
良いニュースだったら、awfulやterribleの代わりにgreatやamazingなどポジティブな言葉に変えて使うことができます。
乗り物に乗ったら話してみよう!
日本では、タクシーのドライバーさんが、あえてお客さんに話しかけないサイレントタクシーなるものがあるそうですね。ケアンズでは、そういうわけにはまいりませんよ(笑)。たいていのドライバーさんが、お話大好きですし、そもそも、ケアンズのタクシーでは、一人で乗車する場合、後部座席ではなく、ドライバーさんの隣に座ることが期待されています。
まずは、大事な行き先を伝えなければいけませんね。
-Where to? (どちらまで?) -Would you take me to town please? (街までお願いできますか?)
行き先を伝えたら、もうそこは、会話の嵐です(笑)。
観光でいらしたのなら、次のような質問はきっと訊かれると思います。
-Where do you come from? (どこからいらしたんですか?) -what is the weather like in Japan? (日本の天気はどうですか?) -How long are you staying here for? (ご滞在は、どのくらいの期間なんですか?)
そして、タクシーのドライバーさんは、観光でいらした方もたくさん乗せていらっしゃいますし、せっかくですから、いろいろ伺っておくとお役立ちインフォが得られます。
そのとき知っていると便利な言葉がrecommend(勧める)という動詞。
「オススメは何ですか?」は、
-What do you recommend?
ということができますが、この「オススメ」を広げて、いろいろなオススメを訊いちゃいましょう!
-Which restaurant do you recommend? (どのレストランがお勧めですか?)
この文のレストランの部分をisland(島)、sightseeing spot(観光地)、accomodation (宿)など、変えれば、いろいろなオススメが訊けちゃいます♪
-Which restaurant do you recommend among these 3 restaurants? (この3つのレストランの中でどれがオススメですか?) -Which restaurant do you recommend for seafood? (シーフードならどのレストランがおススメですか?)
と絞って尋ねることもできます。
タクシーでは、1対1のマンツーマンレッスン(笑)ですが、市バスは井戸端会議レッスンが可能です♪
-Where would you like to get off? (どこで降りたいの?)
などと、観光でいらしているとわかれば、ドライバーさんも乗客も親切に訊いてくれます。
そうしたらもう会話の始まります!
-Would you let me know when we get to Palm Cove? (パームコーブについたら教えていただけませんか?)
とドライバーさんに伝えておけば、安心して会話ができるというものです。
ベンチに座ってみよう!
ケアンズの人は、知らない人と隣同士に座ったときの距離感が日本の人より狭いように思います。バスなどを待つとき、ショッピングセンターでちょっと疲れてベンチに座ると、すぐに隣に座っている人に話しかけられます。
-Are you on holiday? (ホリデーですか?)
と訊かれたら、もうそこから会話が弾むはず♪
バスを待っているのなら、わからないルートを尋ねたり、ショッピングセンターでも、ショッピングセンターの施設内について尋ねてみても良いですね。
バス乗り場のベンチなら、例えば・・・
-Which bus goes to the Botanic Gardens? (どのルートが植物園に行きますか?) -Does route 32 go to the Botanic Gardens? (ルート32は、植物園に行きますか?) -Have you been to the Botanic Gardens? (植物園へ行ったことがありますか?) -Is the Botanic Gardens worth the visit? (植物園は行く価値がありますかね?)
ショッピングセンターなら、例えば・・・
-What time is this shopping centre open? (このショッピングセンターの営業時間は?)
*ちなみに、What time is it open?と尋ねるときは、openは「開いている」という意味の形容詞なので、「何時に開いている状態か」という質問ですから、営業時間を聞いています。
ですから、答えは、It is open from 9 to 5.(9時から5時まで開いています)となります。
しかし、What time does it open?と尋ねるときは、openは「開く」という意味の動詞なので、
「何時に開くか」という質問ですから、答えは、It opens at 9.(9時に開きます)となります。
-Is this shopping centre open on weekends as well? (このショッピングセンターは、週末もあいていますか?) -Is there a supermarket in this shopping centre? (このショッピングセンターにスーパーがありますか?)
短期間の海外旅行でも、地元の人と距離が縮まるコミュニケーションのチャンスは、たくさんあります♪地元の人と話して、たくさん良い思い出を作って下さいね!