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【10月27日公開】映画『ブレードランナー2049』を観る前に前作のおさらいと名言で英語学習

SF映画の金字塔と言えば『ブレードランナー』です。ハリソン・フォード主演で1982年に公開されました。全世界待望の続編がもうすぐ日本に上陸します!
今回は10月27日公開前の映画『ブレードランナー2049』を観る前にしておきたい、前作のおさらいと名言で英語学習をしましょう。

映画『ブレードランナー』あらすじ

『ブレードランナー2049』は2017年最も注目される映画の一つですが、前作を見たことがない、という方も多いのではないでしょうか?それもそのはず、前作が公開されたのは35年前のこと。まずは前作のおさらいをしておきましょう。

Blade Runner (1982) Official Trailer - Ridley Scott, Harrison Ford Movie

1982年に公開された映画『ブレードランナー』は、フィリップ・K・ディックの小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を原作としています。物語の舞台は2019年。環境破壊問題により、人類は次々と宇宙へ移住します。宇宙生活を進めるためには、未知の領域である宇宙を開発しないといけませんが、それは重労働で危険が付きまとう。だから、その危険な任務は人間ではなくレプリカントと呼ばれる人造人間にさせているのです。

レプリカントは人間そっくりの人造人間ですが、数年たつと感情が芽生え、様々な事件を起こします。そんな反逆を起こすレプリカントを解任する仕事があります。その仕事をブレードランナーといい、主人公のリック・デッカード(ハリソン・フォード)もまたブレードランナー。

デッカードはブレードランナーを殺害した4名のレプリカント回収任務にあたります。デッカードが任務遂行している間、レプリカントのリーダー、ロイはタイレル博士に寿命を延ばすように頼むのです。しかし、それはレプリカント生みの親でも不可能。彼らの寿命は、4年しかないのです。決められた寿命の中で生きるのがレプリカント。彼らは訪れる時がわかる死に向かって生きているのです。

そして迎えたデッカードとロイの対決。ロイはデッカードを追い詰めますが、寿命を悟ったロイは彼を救います。そして、ロイは動かなくなる。

『ブレードランナー』の名シーンで英語学習

映画『ブレードランナー』には、音楽、映像美など様々な魅力があります。なかでも名シーンは絶対に外せません。とにかく名シーンが多いです。数ある名シーンの中でも、映画史に残る名シーンを紹介します。

Blade Runner - Final scene, "Tears in Rain" Monologue (HD)
Quite an experience to live in fear, isn’t it?That’s what it is to be a slave. I've seen things you people wouldn't believe. Attack ships on fire off the shoulder of Orion. I watched C-beams glitter in the dark near the Tannhauser gate. All those moments will be lost in time... like tears in rain... Time to die.

恐怖を覚えながら生きるのはなかなかの体験だろ?それが奴隷ってことさ。俺はお前たち人間が信じないようなことを見てきた。オリオン座の近くで燃える宇宙船。タンホイザー・ゲート近くのオーロラ。そんな瞬間も消えていくのさ、雨の中の涙のように。死ぬ時が来た。

【単語解説】
・quite an experience
ここでquiteは「かなりの」という意味で使われます。quite an experienceで「なかなかの経験」、「稀な体験」という意味です。

・in fear – おびえて、びくびくして

・on fire – 燃える

・Orion – オリオン座

・glitter – 輝き

・in time – いつか、そのうち

・tears in rain – 雨の中の涙

詩のような美しい響きがあるロイの名言であり、名シーンです。人造人間であるレプリカントはある意味ロボットです。感情も加わり、望むことは人間と同じ。長く生きて、様々な経験をしたい。しかし、レプリカントの寿命はたったの4年。決められた年月を生きるしかない、それが人間との違いです。
ロイのこのセリフには哀しみはもちろん、力強さや美しい言葉の響きまで感じられます。

ちなみに、セリフ全体で特に印象的なワードは「雨の中の涙」でしょう。実はこれはアドリブで付け加えられたそうです。ロイを演じたのは、オランダ出身のルドガー・ハウアー。数々の映画・ドラマに出演する名俳優です。

『ブレードランナー2049』のあらすじ

舞台は2049年のカリフォルニア。前作と同様にレプリカントは奴隷として人間のために働き続けていました。主人公はLA市警のブレードランナーK。日々レプリカントを取り締まる彼ですが、ある任務中にレプリカントを開発するヴォレス社の陰謀を知ることになります。

陰謀を解明しようとするKの前に現れた人物は、女性レプリカントと謎の失踪を遂げたデッカード。デッカードが知ったこととは?彼が守り続ける秘密とは?今作もまたラストシーンは映画史に残るでしょう。

キャスト

K
主人公のKを演じるのは、今大人気のスター、ライアン・ゴズリング。映画『ラ・ラ・ランド』をはじめとする数々の映画に出演する超実力派俳優です。

デッカード
前作に引き続きデッカードを演じるのは、ハリソン・フォードです。今作では重要なカギを握る人物として登場。いったい、彼が知った秘密とは何なのでしょうか?

Niander Wallence
彼を演じるのはジャレッド・レト。彼は映画『スーサイド・スクワッド』ではジョーカー役を、『ダラス・バイヤーズクラブ』でレイヨンを演じたカメレオン俳優です。俳優として活躍していますが、実は本職はロックバンド30 Seconds To Marsの一員。

映画の評価は?

気になる映画の評価ですが、IMDbで8.5/10、Rotten Tomatoesでは89%を獲得するなど高評価を得ています。特によく見られる好意的な意見は、新たなSF映画の誕生というものです。人気作品の続編というと過大評価やがっかりしたという意見が多く見られますが、『ブレードランナー2049』は素晴らしいという評価が本当に多いです。
圧倒的ビジュアル美、音楽、キャストの演技、どれをとっても劣る面はないでしょう。特に音楽には注目してみてください。前作と同様、音楽にも高い評価が集まっています。

前作を観てから観賞しよう

『ブレードランナー2049』は絶対に前作『ブレードランナー』を観てからの方が楽しめます。レンタルビデオはもちろん、動画配信サイトなどと契約するとみることができるでしょう。1982年に制作されたとは思えないほど、美しい映像美が特徴です。まだ映画公開まで時間はあります。英語学習目的にも、『ブレードランナー2049』前に前作を楽しんでください。

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