突然ではありますが、私はアルゼンチンに住んでいます。アルゼンチンに住んでいて恩恵を感じるときは多々ありますが、日本よりも早く新作映画を観られるときには特に恩恵を感じますね。つい先日、ホラー映画『IT』を観てきました。
そこで今回は映画の感想紹介とともに、予告動画で英語学習をしたいと思います。
『IT』はドラマのリメイク版
2017年に公開されているホラー映画『IT』。これは新作ではなく、1990年に放送されたドラマのリメイク版です。さらに言えば、ドラマ版はスティーヴン・キング原作の小説『IT』を原作に制作しています。そのため、ドラマもしくは小説で見たことがある方もいるかもしれません。一度見たことがある方でも、楽しめる仕上がりになっています。
あらすじを大紹介
物語の舞台となるのはDery州。地元の子供たちが1人、また1人と続々と行方不明になる謎の事件が起きていました。子供たちが行方不明となったであろう場所に残っているのは、大量の血の跡。どれだけ必死に探しても、いなくなった子供たちは見つかりません。
主人公のビルもまた幼い弟ジョージを行方不明で探し続けているのでした。ある雨の日に、ビルが作ってあげた紙の船を持ち、ジョージは外に一人で遊びに行きます。船を追い走るジョージですが、突然消えてしまうのです。残っているのは、やはり血。
物語の軸はジョージがビルを探すということにあります。ジョージを手助けするのは、学校でいじめられているThe Losers Clubの友人たち。7人の子供たちが一致団結して、戦慄そして恐ろしい体験をしながらITと戦う物語です。敵となるITは、恐怖のピエロ。
キャスト大紹介
Jaeden Lieberher
主人公のビルを演じるのは、ジェイデン・リーベラー。2014年の映画『ヴィンセントが教えてくれたこと』でオリヴァー役を熱演し、その存在感を高めました。今最も注目を集める子役スターで、ナオミ・ワッツ主演の映画”The Book of Henry”では、メインキャストの一人ヘンリー役として出演しました。
Jeremy Ray Taylor
ジェレミー・レイ・テイラーは、ビルの友人ベン役を演じます。彼は少し肥満気味の体系を武器にした個性派子役です。2015年公開の映画『アントマン』にも出演していますよ。
Sophia Lillis
The Loser Clubの紅一点であり、美しくも深い闇を抱えるのがべベリー。そんなべベリーを演じるのは2002年生まれのソフィア。”37”、”The Lipstick Stain”などの作品に出演を果たしているソフィアは、”IT”をきっかけに大ブレイクを果たすことは間違いなし!それほど魅力的な存在感を映画内では発揮しています。
Finn Wolfhard
ビル親友リッチーを演じるのは、フィン・ウルフハード。どこかで彼を見たことがある、と感じる方は多いはずです。フィンは2016年にネットフリックスで放送された人気ドラマ『ストレンジャー・シングス』にマイク・ウィーラー役で出演していました。『IT』でも抜群の演技力を発揮して、観客に笑いをもたらしたり、涙をもたらせたりしますよ。
Jack Dylan Grazer
ジャック・ディラン・グレーザーが演じるは、ビルの友人エディー。ジャックもまた、数々の映画に出演する実力派子役俳優。テレビシリーズ”Me, Myself, and I”では、主人公Alexの幼少時代を演じています。『IT』では、抜群の存在感を放っています。
Bill Skarsgard
映画に欠かせない存在と言えば、ピエロのペニーワイズ。彼の演技が映画全体の評価を決めると言っても過言ではありません。そんなペニーワイズを演じたのが、1990年にスウェーデンで生まれたビル・スカルスガルド。今先を機にトップスター入りを目指します。
“IT”の予告動画で英語学習
【単語解説】
・universe – 宇宙、銀河
・revolve
これは少し難しい英単語ですね。revolveは「回る、回転する」という意味の単語です。ニュアンスとしては、ある一点を中心にして、その周りを回転するということです。revoleve around~で「~の周りを回転する」です。
・protect – 守る
・care for – 世話をする、愛する
動画では、You think you’ll always be protected and cared forとなっていますね。受動態になっていることに注意が必要です。
・weaker – 弱いもの
・get closer – 近づく
・cursed
ハリポタの新作『ハリー・ポッターと呪いの子』の原題をご存知ですか?原題は、”Harry Potter and the Cursed Child”。つまり、cursedは「呪われた」という意味ですね。
・float – 浮く
・clown – ピエロ
どうですか?
予告動画だけでも、少しドキッとしませんか?また、英語の方は聞き取れましたでしょうか?私が住むアルゼンチンはスペイン語が公用語で、もちろんですが日本語音声も、日本語字幕もありません。私は英語音声、スペイン語字幕で映画を観ました。そこで感じたのは、それほど難しい英語は使われていないということです。英語スキルに自信のある方ならば、8割がたは苦労することなく聞き取れると思います。英語に自信のない方でも、英語音声日本語字幕などで楽しんでみてください。
“IT”の評価と感想を大紹介
先にも述べましたが、”IT”は非常によくできた映画でした。私個人の感想で言うのならば、ホラー映画としてはそこそこの出来(私がホラー映画好きじゃないということもありますが)。この映画はどちらかと言うと、最高の青春ムービーとして楽しめます。
学校でいじめられている7人の少年・少女たちが、1つの恐怖=ピエロに立ち向かうことで、強くなり、友情を学び、そして恋を学ぶのです。私は名作映画”Stand By Me”に通じるものが”IT”にはあるように強く感じました。
子役たちも、それぞれのキャラクターの特徴を見事に引き出し、恐ろしいペニーワイズも登場する。これはホラー映画ではありません。笑いあり、涙あり、友情あり、恋ありのホラー青春映画です。
ホラー映画好きではない方も、絶対に楽しめます。ホラー映画嫌いの私が言うのだから、間違いありません。ぜひ映画館で笑って、叫んで、泣いてください。勇敢な子供たちの恐怖に包まれた甘酸っぱい青春がそこにはあります。
最後に大手映画批評サイトの評価を紹介しましょう。
・IMDb : 7.9/10
・Rotten Tomatoes : 85%
・Common Sense Media : 4/5
全体的にやはり高評価を得ていますね。これらの評価サイトは非常に信頼できるものです。
“IT”は2017年11月3日公開
アメリカ合衆国をはじめとする各国ではすでに公開されている”IT”ですが、日本にやってくるのは2017年11月3日です。スティーブン・キング史上最高に恐いと評判の映画を、ぜひスクリーンで楽しんでください。
If you will see “it”, you’ll float, too