どこで赤ちゃんを出産しようとも、我が子はかわいい!
10月10日一体となって過ごした子ですからね…
って、ちょっとお待ちください!
英語では、妊娠期間は「10月10日」ではないんです!
9 months(9ヶ月)が妊娠期間です。
こんな風に、言語が違うだけで、時に数まで違ってしまう(笑)。
面白いですね。
筆者ももうかれこれ8年も前のことですが、オーストラリアのケアンズで出産しました。
思い返せば、日本と違うところもいっぱいあり、日本のほうがいいな、オーストラリアのほうがいいな、といろいろ思うところもありました。
今日は、オーストラリアの出産事情と合わせて、いくつか妊娠、出産にまつわる英語をご紹介しますね。
なぜ妊娠期間が英語と日本語で違うんだろう…
冒頭のお話の続きですが、同じ人間の子なのに、妊娠期間の数字が違うのは、不思議ですよね。でも、ご安心を!妊娠期間が違うわけじゃないのですよ♪
妊娠期間は、最終生理開始日から280日なのですが、そのうちのはじめの2週間は、実際には妊娠していないのです。
排卵日が2週で、40週が出産予定日となるので、1週間は7日間で1ヶ月4週間で計算すると280日です。だから10ヶ月、つまり10ヶ月目の10日で生まれますよーという意味で、「トツキトオカ」を妊娠期間として呼んでいます。
英語の場合は、「10ヶ月目」でなく9ヶ月経って生まれますよーという意味で、9monthsを妊娠期間として呼んでいます。
日本語でも「トツキトオカ」というと、妊娠期間を想像するように、9monthsという英語の言葉でも妊娠期間を連想します。
妊娠初期、妊娠中期、妊娠後期というとき、trimesterという単語を使います。
大体、
妊娠初期(First trimester) 妊娠0週目〜12週目
妊娠中期(Second trimester)妊娠13週目〜28週目
妊娠後期(Third trimester)妊娠29週目から出産まで
というような分け方をします。
I am in First trimester. (今妊娠初期なんです)
というように使います。
そして、誰かの妊娠がわかると、「まあ、いつ赤ちゃんが生まれるの?」とききたくなりますね。
英語では、「いつ生まれますか?」という直訳でなく、「due」という単語を使ってきくことが多いです。
“When are you due?”や”When’s the baby due?”という言い方をよくします。
妊娠中に起こりうる様々なトラブル
妊娠は病気でないけれど、いつもと違う体調の変化があるので、英語の単語も普段聞きなれない症状の単語が登場しがち。妊娠期間でもないと使う機会もあまりないかもしれませんからね、とポジティブに考えて、不調に関する英語もついでに覚えてしまいましょう♪
morning sickness(つわり) 例 I am suffering bad morning sickness.(ひどいつわりで困っています。) backache/ back pain(腰の痛み) 例 What can I do to ease my back pain during pregnancy?(妊娠中の腰痛を和らげるにはどうしたらいいですか?) cramps(足がつる) 例 I have a cramp in my leg.(足がつっています。) varicose veins(静脈瘤) 例 How should I treat my varicose veins?(どうやって静脈瘤をケアしたらいいですか?)
ほかにもfatigue(疲労)、 headache(頭痛)、 skin trouble (肌トラブル)など様々な不調がつきものですね。
出産にまつわる違いあれこれ
妊娠中には、いろいろな体調の変化があるから、オーストラリアでも、妊娠したら、きちんと定期的に検診に行くのですが、日本の検診とは違う点も多いです!
妊娠したら、まずはお医者さんへ。そこから、antenatal care(妊婦管理ケア)が始まります。
antenatal careは、お医者さんやmidwife(助産師さん)がチームとなって、赤ちゃんの成長観察や妊婦さんの健康管理などケアしてもらえます。
その間、助産師さんによるantenatal classes(母親学級)にも希望者は参加します。日本語では「母親学級」という呼び方もしますが、オーストラリアでは、当たり前にようにお父さんも参加していました。
出産時は、お父さんも立ち会うのが当然のように考えられているので、特にお父さんが立ち会うには事前に母親学級の受講が必須、ということもありません。
どう出産したいか、エッセンシャルオイルをもってきて良い香りの中で出産しようかな~、とか水中で出産しようかな~、とか公立の病院でも選択が自由です。
無痛分娩も、特に事前に予約をしておかなければならないわけでもありません。
筆者は、子供が生まれてくる痛みを感じてみたかったので、無痛分娩はいりません、と事前に話していましたが、出産時、痛そうな様子を見て、助産師さんが「どうする?無痛にしようか?したいとき言って」と声をかけてくれていたので、きっとその場で無痛分娩をお願いもできるのだと思います。
オーストラリアのantenatal careは、自由でおおらかだな・・・という印象を受ると思います。でもね、日本のほうがいい!と思ったのは、ultrasound scan(超音波検査)。
妊娠の定期検査の中でも、実際に赤ちゃんが見られる楽しみな検査でございましょう?
それなのに、オーストラリアでは、ultrasound scanは、ほんの2回ほどしかありません・・・なんなら超音波検査をしないことも可能です・・・
双子の場合や、何か複雑な健康事情がある場合は、もう少し頻繁に超音波検査を行います。
筆者は、妊娠中、gestational diabetes(妊娠糖尿病)になったので、幸運にも(?)頻繁に超音波検査を受けられました♪(とは言っても毎月ではないのですが・・・)
このgestational diabetes(妊娠糖尿病)、筆者の家族には糖尿病になった人もいないですし、食生活に何か問題があるわけでも、肥満に悩んでいるわけでもなかったので、自分でも診断されたとき、意外だったのですが、外国人やオーストラリア原住民アボリジニーに割合が高いのだそうです。
長い間、本来民族が食べ慣れているものと違う食生活を続けている外国人やアボリジニーは妊娠糖尿病になりやすいのではないか、と考えられているそうです。
オーストラリアのお母さんは出産した時からすでにエネルギッシュ!
そして、9monthsを経て晴れて出産!
それはまるでホラー映画のようにあちこちの分娩室から雄たけびが響き渡ります・・・
オーストラリアの妊婦さんは、出産時とにかく叫びまくります。
「私はあんな風にならないわよ~」と思っていたら、筆者も出産直後には、声が枯れていました(笑)。
そして、出産直後、本当に出産直後ですよ、助産師さんに「はい、出産で汗かいたし、シャワー浴びてらっしゃい」と言われます。
「貧血になりやすいので、ゆっくり座ってシャワーするのよ~」と声をかけてくれたものの、筆者は、シャワーでふらーっと倒れてしまいましたよ。みんな、これ、こなしているのですよね、オーストラリアのお母さんは・・・
そして、分娩室で出産後、お母さんは、そのまま歩いて普通入院の部屋に戻ります。
出産後、問題なければ、その日に退院する人も多いです。幸い(?)筆者は、妊娠糖尿病でしたから、血糖値の観察のため数日入院しました。その間、他のお母さんたちは、生まれたばかりの赤ちゃんを連れて、病院の外にお散歩に出かけたり、なんともエネルギッシュです・・・
習慣は違えど、オーストラリアの子供たちもスクスク育っていますからね、これでいいんです。神経質になりすぎず、オーストラリアのおおらかな出産ににもオーストラリアらしさが垣間見えるものですね♪