「勉強頑張ってね!」、「毎日練習頑張っているね」など私たちは日常で「頑張る」という単語をしょっちゅう使用しています。相手を励ましたり、応援したりする素敵な単語「頑張って」を英語で使用したい方も多いはずです。では英語でどのように表現したらいいのでしょうか?
英語で「頑張って」は何種類もある!?
英語で「頑張って」を直訳するのは難しいです。そのため英語で「頑張って」と言うときには、その意味のニュアンスを伝える必要性があります。逆に言えば、「頑張って」のニュアンスさえあればどんな表現をしてもいいといことですね。
ではあなたはどんな時に「頑張って」を使用しますか?相手が何かを一生懸命している、もしくはしようとしている時に応援する気持ちで言うのが一般的ですよね。でもそれだけではないはずです。相手を励ますとき、相手に「しっかりしろよ」という意味で使われることもありますよね。基本的には相手を応援したり、鼓舞したりするときに使用されるのが一般的です。
こうしてみてみると普段何気なく使っている「頑張って」ですが、様々なシチュエーションで使われていることが分かりますね。日本語は「頑張って」の一言で済みますが、英語では違います。シチュエーションが違えば、使用される単語も違うのです。ここからはシチュエーション別で英語の「頑張って」の言い方を見ていきましょう。
シチュエーション別英語で「頑張って」の言い方
Good Luck
”good luck”は「幸運を祈る」という意味で広く知られていますが、これには「頑張って」というニュアンスも含まれています。「(相手がすることが)上手くいくことを祈るよ」というニュアンスなので「頑張って」にはピッタリですよね。カジュアルな表現なので、日常会話でよく使用されます。
The test is tomorrow? Good luck. テストは明日なの?頑張ってね。
Good luck単体でも使用されますが、後ろにonやin、with等の前置詞を伴うことで「~するのを頑張って、~で頑張って」という意味になります。
So, it is your last day of work here. Good luck in your new job. そう、君がここで働くのは最後になるのか。新しい仕事も頑張ってな。 Good luck in your driving test! 運転試験頑張ってね!
時々、達成するのが困難、もしくは不可能そうだと思った時にGood luckが使用されることがあります。
I'm planning to be a president of USA although I still haven’t got permanent residency. まだ永住権持っていないけど、アメリカ合衆国の大統領になろうと思うんだ。 That's a big dream. Well, good luck. 大きい夢だね。うん、頑張って。
Better luck next time.
Good luckに関連して覚えておきたいのがBetter luck next time.です。Goodの比較系Betterが使われているのでBetter luckは「よりよい幸運」という意味になりますよね。「次回に」という意味のnext timeも使用されているので、意味は「次はよりよい幸運がありますように」、「頑張って」というニュアンスに近づけるのなら「次は上手くいくよ」という意味になります。相手が失敗したり、落ち込んでいたりする時に使用します。
I'm sorry to hear that you didn't pass the driving test. Better luck next time. 運転試験落ちたって聞いたよ。残念だったな。でも次は上手く行くさ。
Break a leg
直訳すると「足を折れ」という何とも奇妙な熟語ですが、これはgood luckと同じ意味です。元々は演劇を行う役者に言われていた表現ですが、今では日常会話でも使用されます。演技を行う役者たちにgood luckというのは不吉なジンクスだと考えられていたようです。
Break a leg! 頑張れ!
Keep it up
よく上司やスポーツチームのコーチが言う言葉です。意味は「その調子だ、その調子で頑張って」。相手を励ますときやいい仕事をしている時などに使える便利なフレーズです。
You're doing very well. Keep it up. よくやっているね。その調子で頑張って。
またKeep up 目的語で「目的語を続けて」です。よく使用されるのがKeep up the good work.
Hang in there.
日常会話でよく使われる表現です。海外ドラマや映画で耳にすることが多いので、知っている方も多いのではないでしょうか。類似語はDon’t give up。つまり意味は「諦めないで」。もし誰かが困難や障害に向き合っているときには、Hang in thereと言います。
I know you have been going through hard time, but hang in there. It'll be fine soon. 君が厳しい時間を送っているのは知っているけど、諦めたらだめだ。すぐに状況は良くなるさ。
Don’t work too hard.
「頑張って」は時に相手にプレッシャーを与えてしまいます。すでに頑張っているのに、さらに「頑張って」と言われたらストレスになってしまいますよね。そんな時に使えるのがDon’t work too hardというフレーズ。よく外国人は仕事をガンバありすぎている人に対してDon’t work too hard.「仕事頑張りすぎないで」と言います。
Let's go out tonight. 今夜出かけようぜ。 I can’t, I’m pretty busy. 忙しいから、無理だ。 Come on, man. Don’t work too hard. 仕事頑張りすぎるなよ。
Go for it.
Go for itは有名なフレーズですよね。映画『ロッキー』シリーズにもGo for itという曲がサウンドトラックとして使用されていたと思います。そんなGo for itは挑戦しようとしていいる相手を励ますときに使うフレーズ。ロッキーが大事な決戦にむかってひたむきに努力するシーンを想像したらGo for itの意味も理解しやすいですよね。
Rocky: I’ll win this match for Adrian. ロッキー:エイドリアンのためにもこの試合には勝つ Mickey: You can do it, Rocky! Go for it! ミッキー:お前ならできるぞ、ロッキー!頑張れ!
ちなみにですが日本でスポーツ観戦などをしていると、観客はよく「行け、行けー」と言いますよね。英語の場合はGoが使用されます。Go Tanaka!「田中いけー」やLet’s go Yankees.「いけーヤンキース」のように使用されます。これは使いやすいので、海外でスポーツ観戦をした際には使ってみてください。
「頑張って」を使い分けよう
今回学んだように英語で「頑張って」は使い分けることが必要です。また時には「頑張らなくていいよ」と言ってあげることも大切ですよね。今回紹介した「頑張って」を意味する英語を使えるようになってください。