失敗から学ぶことは大切です。ある人がしてしまった失敗を知ることで、同じ失敗をしないよう対策出来るからです。この「失敗から学べ」という言葉は語学学習にこそ反映されるべきです。
今回は皆さんに私が語学学習でしてしまった失敗をシェアいたします。私と同じ間違いをしないためにも、ぜひ最後まで記事を読んでみてください。
いい失敗と悪い失敗
失敗と言っても一概にすべてが悪いものというわけではありません。失敗にはいい失敗と悪い失敗があります。特に語学学習ではいい失敗をどれだけすることができるかが上達のカギとなってきます。
例えば、オンライン英会話受講中に新しく覚えた単語をしようとしたけど、上手く言うことが出来なかった、これは典型的ないい失敗ですよね。他にも道に迷う外国人を助けてあげようとしたけど上手く説明できなかった、単語を間違った用法で使っていたなどはいい失敗です。
基本的にいい失敗とは自らアクションを起こして、結果が失敗、そしてその失敗を繰り返さないように努力することです。
いい失敗
アクション → 失敗 → 学ぶ → 上達
大切なのは自らアクションを起こしたということ、そして「失敗」という結果から学ぶということですね。アクションを起こした失敗は印象に残るので、おそらくほとんどの人が自発的に失敗から学ぼうとするはずです。
失敗から学ぶことによって、あなたの語学力は少し上がります。語学学習ではこのプロセスの繰り返しが非常に大切で、語学をマスターする一番の近道と言うことができます。
では悪い失敗とはなんなのか?
悪い失敗を一概に定義することは難しいです。しかし失敗の後に学ぶという過程がないものは悪い失敗と言えるでしょう。
またアクションを自発的に起こさないのも、語学学習においてはあまりいいものと言えませんね。
今回は私が英語とスペイン語を学ぶ過程でやってしまった悪い失敗を紹介します。
外国にいるから外国語を喋ることができるようになるというわけではない
これは私がスペイン語を取得する際に犯した失敗です。逆に言えば留学や移住した経験がなくても、外国語は喋れるようになることができます。
多くの方が「留学したら英語を話すことができるようになる」と考えていないでしょうか?
もしあなたが留学する予定で、この考えを持っていたら危険です。留学しただけでは外国語が喋れるようになることはありません。
私は現在スペイン語が公用語の国アルゼンチンに住んでいます。移住してきた当初はスペイン語の知識が全くない状態で、もちろん会話ができませんでした。そんな私を助けてくれたのはアルゼンチン人の妻です。
彼女は英語が話せるので、私の言ったことを翻訳してくれて、相手の言ったことを英語で私に伝えてくれていたのでした。正直、彼女がいればコミュニケーションに困ることはなく非常に快適な日々でした。
しかし問題は彼女に頼りすぎているという点にあったのです。
彼女に頼り切った私は当たり前ですがスペイン語を自ら喋る機会を得ない、もちろんスペイン語は上達しません。これは明らかな悪い失敗ですよね。
幸いにも、その後アルゼンチン人と働いたり、友人もできたのでこの問題は解決しました。
これから留学や移住をする方は、この失敗をしないように気を付けてください。私は留学はしたことがないのでわかりませんが、きっと楽しいでしょう。
しかし楽しむだけでは語学は上達しません。「留学を行うことで語学が上達する」と言われる理由は、国内にいるよりも圧倒的に英語を使用するチャンスが多いからです。しかしこのチャンスを掴むことが出来なかったら国内にいる時とあまり変わりません。
よく「留学した日本人は日本人とだけつるむ」と言われます。これが完全に悪いとは思いません。しかしあまりにも快適な環境に置くのはあまりいい考えではありません。
自身を快適ではない環境に置く必要があります。語学は基本的に誰でも喋ることができるものです。
せっかく移住・留学するのならば、その国の言語を喋らざるを得ない環境に身を置きましょう。最初はきついですが、後々あなたの大きな財産となるはずです。
アウトプット>インプットではない
語学学習をしていると、一度は「アウトプットが大事」というセリフを聞いたことがあると思います。アウトプットは大事です。しかしアウトプットだけに重視を置いていませんか?
私は英語学習を始めて半年後にはTOEICで900点を獲得しました。その後ネイティブのように英語を話せるようになりたいと思い、外国人の友人を作ったり、毎日オンライン英会話に励んでいました。その結果、ある程度まではスピーキングが出来るようになりました。しかしある程度まではです。
ある段階までは順調に伸びていったスピーキングスキルですが、その後はしばらく伸び悩みました。なぜか?理由は簡単です。
私はアウトプットに重視を置いて、インプットを怠っていたからです。アウトプットは、インプットして得た単語や文法を発揮する機会のことです。極端なことを言えば、インプットを伴わないアウトプットは意味がありません。
おそらく多くの方がオンライン英会話を行っていると思います。オンライン英会話の前に新たな単語やフレーズを学んでいますか?オンライン英会話の後にちゃんと復習をしていますか?インプットがあってこそのアウトプットです。絶対にアウトプット>インプットではありません。
自分に合った英語学習を行う
自分に合った英語学習を行わないと、途中で挫折してしまい、結局時間の無駄だったという結果になることがあります。そのため自分の英語レベルに合った英語学習を行うことが大切です。
私はTOEIC900点を超えたら、天狗になってしまい、自分を客観視できていませんでした。
日常会話が頻出する海外ドラマや映画は字幕なしでも理解できていたので、少し専門的なジャンルのものを観てみようとしたのです。特に医療ものをよく観たのですが、正直全く理解できませんでした。何故なら普段聞くことのないような専門用語がとびかっていたからです。
さらに言えば、バリバリの文系である私は医療ものに全く興味ありません。今考えてみると何故医療系のドラマをよく観ていたのか理解できません。興味がないのでもちろん英語学習を行う気分にもなりませんでした。
英語学習を行う際には自分のレベルに合ったものを選びましょう。もしあなたが将来医療系に進むのならば、医療ドラマや映画を見て専門単語を学ぶのがいいでしょう。もしそうでないのならば、学ぶ優先度は限りなく低いですね。
同様にビジネスだけで英語を使用するのならば、日常会話よりもビジネス英会話を学ぶ方が大切ですよね。明確な目的を持つことによって、あなたに合った英語学習ができるはずです。
失敗を繰り返さないためにも
今回は私が語学学習を行っている時にやってしまった悪い失敗3つを紹介しました。
これらの失敗は誰の身にも起きる可能性があります。特にアウトプットとインプットの関係性を理解することと自分に合った英語学習を行うことは大切です。もし身に覚えを感じたならば、これから気を付ければいいだけです。
ただ失敗を恐れすぎるのもある種の失敗です。後につながるような失敗はいいものなので、積極的に行動を起こしていってください。