家に招いて一緒に料理を作る、あるいは、お昼時になったから何か作って食べようか、など、時には人と一緒に料理をする機会もあるでしょう。そんな時、黙って作るのでは楽しさ半減です。
どうやって作るのかしらと興味を持って見ている友人に、簡単に手順の説明をしながら料理が出来るときっと喜ばれる上、思わぬやり方の違いが明らかになったりして話題も弾むはずです。便利に使える料理関連の表現をご紹介します。
さあ、始めよう
これから作ろうとする料理についてちょっと説明をしてあげたら、もっとワクワクしてもらえるのでは。
・I’m going to make◯◯.(これから、◯◯(という料理)を作りますね。) ・This is my favorite.(これは私の好物なんですよ。) ・It’s a very popular dish for lunch in Japan.(日本では人気のランチメニューなんですよ。) ・This can be served as an appetizer for dinner. (これは、ディナーの前菜としてもぴったりなのです。) ・This is the recipe I leant from my grandmother. (このレシピは、祖母から教わったのですよ。)
外国の人には不慣れな食材や調味料もあったりします。使っても大丈夫?と事前に聞いておけば、後で食べられないなんて悲しいことにはなりませんね。
・Do you mind if I use this?(これ使っても大丈夫?) ・This is popular seasoning in where I’m from. (私の故郷では、よく使われる調味料なんですよ。) ・Have you heard of ◯◯?(◯◯って聞いたことありますか?) ・Would you like to try?(試してみる?) ・How do you like it?(どうですか?) ・Let’s use it just a little.(少しだけ使ってみましょうね。)
調理手順の説明
まずは、ざっと分量から。
小さじはteaspoon、大さじは tablespoon
です。
日本では1カップといえば200ccのことですが、国によって異なります。また、日本のレシピでは重さ(グラム)で計量されることが多いですが、何でもカップで計量するところもあります。あなたの国ではどう? と外国人の友人に聞いてみるのもよいでしょう。
正しい味のバランスを守るには、素材のサイズも重要です。
・large / medium / small(大、中、小) :two large onions(大きな玉ねぎ2個)
なお、基本素材の一つである卵。呼び方は次の通りです。
・whole egg / egg yolk / egg white(全卵、黄身、白身)
素材の切り方
食材は切ってあれば良いというものではありません。素材の切り方は、味や食感に驚くほど影響します。いろいろある切り方の名前をご紹介しましょう。
切るという言葉に
finely(細かく)、coarsely / roughly(荒く)
などの単語を添えることで、更に細かい表現が出来ます。
・ cut / chop(切る) ・slice(薄切りにする) ・mince(みじん切りにする) ・julienne(千切りにする) :Julienned Daikon.(大根の千切り) ・dice / cut into cubes(角切りにする) :Cut cheese into small cubes.(チーズを小さめのさいの目に切ります。) ・cut into wedge(くし切りにする) :Lemon wedges.(レモンのくし切り) ・cut into half(半切りにする) :Cut an apple into half.(リンゴを半分に切ります。) ・cut into bite-size(一口大に切る) ・peel(剥く)
火の通し方
焼く、茹でる、またはオーブンで焼くなど、火の通し方にも色々あります。その際、調理時間について、「だいたい、約」◯分と言いたいときは、approximately やaboutを使います。
・Bake approximately 10 minutes.(10分ほどオーブンで焼きます。) ・heat(熱する) :Heat oil in a small cooking pot.(小鍋に油を熱します。) ・cook(火を通す) :Don’t overcook.(火を通し過ぎないこと。) ・boil(茹でる) :Bring water to boil.(水を沸騰させます。) ・steam(蒸す) :Steam the fish fillets.(魚の切り身を蒸します。) ・simmer(コトコト煮る) :Simmer for 30 minutes.(30分コトコトと煮込みます。) ・sauté(ソテーする) :Sauté lightly.(軽くソテーします。) ・fry(炒める) ・deep fry(たっぷりの油で揚げる) ・preheat(オーブンを予熱する) :Preheat oven to 200°(オーブンを200度に予熱します。) ・bake(オーブンで焼く) :Bake for 30 minutes.(オーブンで30分焼きます。)
調理後に冷ます必要がある場合もあります。冷ます程度を表す表現です。
・ cool(冷ます/あら熱を取る) :Cool to room temperature.(室温に冷ます。) ・chill / refrigerate(冷蔵庫で冷やす)
その他の作業
素材の扱い方についてです。
・place(素材をボウル、鍋、お皿などに入れる) :Place sugar in a bowl.(ボウルに砂糖を入れます。) ・add(加える) :Add garlic.(ニンニクを加える。) ・cover(フタをする、カバーする) :Cover with plastic wrap.(ラップでカバーします。) ・turn / flip(ひっくり返す) ・rub(すり付ける) :Rub the garlic over the bread.(パンにニンニクを擦り付けます。) ・dredge / dust(まぶす) :Dredge fish with the flour to coat.(魚に小麦粉をまぶします。) ・remove(取り除く) :Remove the core.(芯を取り除きます。) ・discard(捨てる) :Discard any shells that do not open.(殻が開かない貝は捨てます。) ・whisk(泡立てる) :Whisk together vinegar and oil.(酢と油を泡だて器で混ぜ合わせます。) ・pour(注ぐ、かける) :Pour the sauce over the cake.(ケーキにソースをかけます。) ・ground(すりつぶす) :Ground ginger(おろしショウガ) ・marinate(漬け込む、マリネする) :Marinate pork overnight.(豚肉を一晩漬け込む。) ・drain(水を切る) :Drain on paper towels.(キッチンペーパーに乗せて水気を切ります。) ・blend / mix(混ぜる) :Don’t over mix.(混ぜすぎないこと。) ・toss(サラダやパスタなどを、ドレッシングやソースなどの液体と混ぜあわせる) ・combine(合わせる) :Combine flour and baking powder.(小麦粉とベーキングパウダーを混ぜ合わせます。) ・season(味付けする) :Season with salt and pepper.(塩コショウで味付けします。) ・top with ◯◯(◯◯を上に乗せる) :Top with grated cheese.(おろしたチーズをかけます。) ・divide(分ける) :Divide mixture among 6 cups.(混ぜあわせたものを6つのカップに分けます。) ・sprinkle(振りかける) :Sprinkle the spice mixture over ◯◯.(◯◯の上にミックススパイスを振りかけます) ・skewer(串刺しにする) :Skewer 3 apiece on skewers.(各串に3つずつ刺します。)
調理の「さじ加減」
料理をつくる時は、「どのくらいまでやるか」が成功と失敗の分かれ道。程度を示す表現は以下の通りです。
・lightly(軽く) ・slowly(ゆっくりと) ・slightly(少し) ・completely / thoroughly(完全に、しっかりと) ・immediately(すぐに) ・generously(たっぷりと)
「◯◯するまで」など具体的な目安があると、より分かりやすいですよね。
・until you can smell the aroma(香りが立つまで) ・until crisp(カリカリになるまで) ・until melted(とけるまで) ・until tender(柔らかくなるまで) ・until wilted(しんなりするまで) ・until smooth / creamy(滑らかになるまで) ・until reduced by half(半量になるまで) ・for about / approximately ◯ minutes.(◯分くらい)
ケーキなどを焼くとき、内部まで火が通っているかを確かめるのに竹串を挿して確認する方法がありますね。
・until skewer inserted comes out clean(串を入れても何も付かなくなるまで)
焦げ目の具合も美味しそうな料理のポイントです。
・until brown(焼き色が付くまで) :Bake until golden brown.(キツネ色になるまでオーブンで焼きます。)
温度の加減
おいしい料理を完成させるには火加減も重要なポイント。火加減を間違えては、せっかくの料理も台無しになりかねません。
・ over high / medium / low heat(強火、中火、弱火で) :Cook over low heat.(弱火で火を通します。) ・lower the heat(火を弱める) ・until very hot(十分に熱くなるまで) :Heat oil until hot.(油を熱します。) ・until smoking hot(煙が立つくらいまで) ・remove from the heat.(火から下ろす) ・room temperature(室温) ・chilled / refrigerated(冷えた)/chill / refrigerate(冷やす) ・frozen(凍った)/froze(凍らせる) ・melted(溶けた)/melt(溶かす) ・burnt(焦げた)/burn(焦がす)
焦げ目を付けるという意味で「焦がす」ときは、
brownまたはroast / bake until brown(焦げ目が付くまでローストする/オーブンで焼く)
という言い方をします。burnt の状態まで焦げては失敗です・・・。
まとめ
あなたの調理作業を興味深く見ている友人に、ちゃんと説明出来たでしょうか。出来上がった料理をごちそうするのは喜ばれるもてなしですが、作る様子も披露したらこれまた楽しいエンターテインメントになることでしょう。