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「Thank you」ばかりじゃ物足りない!感謝を表す語彙を増やしてもっと伝わる気持ち

英語で「ありがとう」といえば、もちろん「Thank you」。けれど、感謝を伝えたい理由や状況はいろいろ違うはず。気持ちにピッタリくる語彙が浮かばず、気持ちを十分に伝えきれなくて歯がゆい思いをした経験はありませんか?
どんな場面だろうが、何をしてもらおうが、いつも判で押したように「Thank you」だけでは残念です。感謝を示す表現を増やして、「真っ直ぐ届くありがとう」を伝えましょう。

Thank you のワケを伝えよう

何かをしてもらったとき、「ありがとう」といえば、感謝の気持ちはきっと伝わるでしょう。
でも、何に対しての「ありがとう」なのかが正しく伝わっているとは限りません。
何かをしてくれた「行為」自体に対する感謝の場合もありますし、やろうとしてくれた「思い」に対する感謝の場合もあります。
何に対する感謝なのかを明確に伝えることで、さらに誠実な「ありがとう」になると思いませんか。

・Thank you for waiting.
(待っててくれてありがとう。)

・Thank you for your kindness.
(ご親切にありがとう。)

・Thank you for your thoughts.
(気遣い/思いやりありがとう。)

・Thank you for your consideration.
(いろいろ考えてくれてありがとう。)

・Thank you for letting me know.
(教えてくれてありがとう。)

・Thank you for everything.
(何もかもありがとう。)

・I always thank you for being my best friend.
(私の最高の友達でいてくれて、いつも感謝しているのです。)
「from the bottom of my heart!」(心の底から!)

あまりにもありがた過ぎて、言葉が足らないというときもあります。

・I can’t (say) thank you enough!
(ありがとうっていくら言っても言い足りないわ!)

・I can hardly thank you.
(感謝しきれません。)

・I’m overwhelmed!
(とてもじゃないけど、言葉にならない!)

以下の「ありがとう」は、何かを申し出てもらったけれど、それを断らなければならないときに使います。せっかくの好意はお断りすることになるけれど、お気遣いを「ありがとう」という感じでしょうか。

・Thanks anyway. / Thank you just the same.
(いずれにしても、ありがとう。)

・No thanks.
(いいえ、結構です。)
「Can I share my lunch with you?」
(私のランチ分けようか?)
「No, I ate too much this morning . I don’t think I could eat until dinner. Thanks anyway.」
(いや、今朝はちょっと食べ過ぎた。夕飯まで何も食べられなそう。何にしてもありがとうね。)
「Shall I ask the waiter to bring you an another napkin?」
(別のナプキンを持ってくるよう、ウェイターに頼んであげましょうか?)
「No thanks.」
(いいえ、結構です。)

そして、簡単な文やメッセージなどで簡潔に伝える「ありがとう」。文章を結ぶ決まり文句として、「よろしく」のようにも使われます。
・Thanks. / Thank you.
・Many thanks.
・Thanks a lot.

ビジネスシーンではよく、同僚またはクライアントに向けたメールの締めくくりにこのようなThank youの挨拶を使います。

・Thank you for your support / assistance / help.
(サポートありがとう。)

・Thank you for your understanding.
(ご理解ありがとうございます。)

・Thank you for your co-operation.
(ご協力ありがとうございます。)

また、何か頼み事をしたときなど「Thanks in advance」と添えることでも、「よろしくお願いします」の意味になります。
こちらはThanksと言っても、何かしてもらったことに対するありがとうではなく、何かをしてもらう前に事前にお礼を言っておきますという意味であることから、、「依頼を念押しする」ニュアンスになります。

・Please switch off the monitor after use. Thanks in advance.
(使用後は、モニターの電源を落として下さい。よろしくお願いします。)

・I’m looking for a skillful hair dresser. Please let me know if you know any. Thanks in advance!
(腕の良いヘアドレッサーを探しています。誰かいい人がいたら教えて下さい。よろしくお願いします!)

Thank youを使わない「ありがとう」

感謝を表す言葉はThank you だけではありません。
Gratitude(名詞)感謝

・I would really like to convey my gratitude to all.
(皆さんには、是非とも私の感謝の気持ちをお伝えしたいです。)
Grateful(形容詞)感謝を感じている

・I’m so grateful to you for giving me such opportunity.
(そのような機会を与えていただき、とてもありがたく思います。)
Appreciate(動詞)感謝する、恩に着る

・I appreciate your comment.
(コメントありがとう。)

お礼の気持ちを表すだけでなく、何かを依頼するときにも使います。「◯◯してもらえたら、感謝します」という丁寧な表現です。

・I would be grateful if you could introduce me to the branch manager.
(支店長さんにご紹介いただければ、ありがたく思います。)

・I would appreciate if you could take this to my mother.
(これを母に届けてもらえると助かります。)

・It would be much appreciated if you can drop me a line if you are planning to join.
(参加予定の方は、ご一報くれると助かります。)

・Your understanding is highly appreciated.
(ご理解下さり感謝申し上げます。)

・Anything in decent condition would be appreciated.
(良品であれば、何でも構いません。)

手短かに済ませるなら、これだけでも。

・Appreciated.
(助かります。)

「I will arrange the meeting as per your request.」
(君の要望通り、ミーティングをアレンジしておきましょう。)
「Appreciated.」
(ありがとうございます。)

喜びを示して感謝を表す

嬉しい気持ちを素直に相手に伝えることが、すなわち感謝になるのです。

・How lucky I am!
(私って、何て幸運なんだろう!)

・I’m so blessed.
(私って、本当に恵まれているわ。)

・I feel like I’m dreaming.
(夢みたいです。)

・I can’t believe!
(信じられません!)

・I’m so pleased to have you here today.
(今日は、あなたが来てくれて本当に嬉しいです。)

「Thankfully」や「Fortunately」を使って、「幸いなことに」「おかげ様で」という気持ちを示すことができます。

・Thankfully, the traffic was opened by the time I left.
(幸いなことに、私が帰る時間には通行は再開されていた。)

・Fortunately, my cat was found safe.
(おかげ様で、うちの猫は無事見つかりました。)

感謝を表す表現

相手を褒め称えることで感謝を示すという方法もあります。

・There’s no one like you.
(あなたみたいな人、他にいませんよ。)

・No one can be like you.
(誰もあなたみたいにはなれないわ。)

・You are great / awesome!
(あなたって、最高!)

・You are so precious to me.
(あなたは私にとって、とっても大事な人。)

・How wonderful you are.
(あなたって、何て素晴らしいのかしら。)

・How thoughtful of you to care such things .
(そんなことまで気にかけてくれるなんて、何て思いやり深いのでしょう。)

・(God) bless you.
(あなたにご加護がありますように(感謝します)。)

・How lovely / smart of you to ◯◯
(◯◯してくれるなんて、気が利いていますね。 )

1964年のアメリカのミュージカル映画「マイ・フェア・レディ」で、オードリー・ヘプバーン演じる下町娘イライザは、レディに生まれ変わるために教授から言葉遣いの特訓を受けます。その練習のセリフの一つに、これがありましたね。

・How kind of you to let me come.
(お招きいただき、感謝いたします。)

次のフレーズは、口調によっては、「まさか、あなたにこんなことされるなんて!」と、非難の言葉にもなりますが、後ろにThank you .を付ければ誤解は起きないでしょう。

・I’ve never thought you could do this to me. Thank you so much!
(あなたにこんなことしてもらえるなんて、思いもしなかったわ!)

こちらも、感謝と非難の両刀使いです。賞賛の気持ちを込めて使いましょう。

・I’ve never met anyone like you!
(あなたみたいな人には、会ったことありませんよ!)

ちょっと堅苦しい感じですが、こんなのも。

・I acknowledge your recommendation with thanks.
(貴方のご提案を、感謝を持ってお受けします。)

・I accept your invitation with gratitude.
(貴方からのご招待を、感謝を持ってお受けします。)

まとめ

コミュニケーションの上で、「ありがとう」は大事な言葉ですが、その表現の仕方は豊かに備えておきたいですね。気持ちの度合いや状況に即した「ありがとう」をスムーズに口に出来ると、とても知的でエレガントですよね。
英語で伝えるときは、日本語で話すときよりも少しオーバーなくらいの表現がしっくり来るように思います。また、こちらからのお礼に対する、先方からのお返しの表現もきっと勉強になりますよ。

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